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レジャー 2007年12月04日 15時00分
東の主砲はアポロドルチェ 重賞V2へ万全
デビュー前から評判の高かったアポロドルチェが、いよいよGI獲りに挑む。 前走・京王杯2歳Sはスタートがひと息で、道中は終始、大外を回らされる苦しい展開だったが、直線に入ると自慢の末脚が爆発。2着ドリームシグナルに1馬身4分の3差をつけ、レベルの違いをまざまざと見せつけた。 堀井師は「2戦目(いちょうS3着)を取りこぼしたから、ここは何としても勝ちたかった。改めて思ったが、総合的な能力が相当高い馬。素直な気性で折り合いがつくし、追ってからもしっかりしている」と満面の笑みを浮かべた。 この中間は順調そのもの。22日に初時計を出すと、1週前(29日)にはWコースで軽く流した後、坂路で800m50秒3の好時計を楽々とマーク。「前走後はケロッとしていたし、疲れはないよ。ケイコの動きも良かったし、いい状態を保っている」と本番へ向けて、文句なしの仕上がりだ。 中山コース、マイル戦のいずれもすでに経験済み。完成度の高さからも優勝の最右翼にいることは間違いないが、トレーナーに気負いは見られない。「中山千六は独特の形態で難しいコースだから、騎手の腕を信頼するしかない。道中の位置取りも出たなりで。朝日杯への手応え?もちろんありますよ。もっとも、毎年あるんですけどね(笑)」肩を張らず、あくまでも自然体で臨む。 主戦の後藤騎手も同じ思いだ。「(展開とか相手関係とか)自分の中で考えすぎないようにしたい」2004年にマイネルレコルトで制した堀井&後藤のコンビが、ドルチェを2歳チャンプの座へ導く。
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スポーツ 2007年12月03日 15時00分
ノア 小橋建太が生涯プロレスラー宣言
2日のノア日本武道館大会で、腎臓がんから546日ぶりにリングに復帰した“鉄人”小橋建太が、生涯プロレスラーを宣言した。高山善廣と組んで三沢光晴&秋山準組と激突した小橋は、三沢にフォールを奪われて敗れたものの、合計216発ものチョップを放つなど健在ぶりをアピール。小橋は完全復活に向けた確かな一歩を歩み出した。 医師からの宣告で一度はプロレスラーとしての“死”の淵に立たされた小橋だったが、持ち前の不屈の闘志で生還。連日5時間近くのトレーニングをこなし、壁や板にチョップを打ちつける仰天のハードトレーニングを敢行。強靭な肉体を作り上げリングに戻ってきた。 ノアでも初となる立ち見席が売り出され、1万7000人超満員に膨れ上がった日本武道館をつんざく大・コバシコール。静養中にひっきりなしに送られてきたという10万羽を超える千羽鶴のうち、およそ7万羽が飾った花道を小橋は一歩ずつ歩む。 黒にオレンジの柄が入り、縫い目には紫色をあしらった新コスチュームで登場した小橋は、高山が開けたロープをくぐってリングイン。闘志あふれる表情の小橋は、鋭い眼光を対角線の三沢と秋山に浴びせかけた。 秋山の指名で先発のリングに立った小橋は、秋山に自身の代名詞でもあるチョップをたたき込んでいった。代わって入った三沢からはこの日6発目の強烈な一撃でダウンを奪ってみせた。試合開始3分には高山との連携で三沢に13連打を繰り出し、大観衆から「オイ、オイ」と雄叫びを上げさせた。圧巻だったのは19分、秋山をコーナーに詰めて57連打を浴びせ、続けざまに休む間もなく62連打を乱れ打った。 さらに小橋は、青春の一撃、ハーフネルソンスープレックスやスリーパースープレックス、そしてムーンサルトプレスとフェイバリッドホールドを繰り出し、豪腕ラリアートも2発たたき込むなど、ありったけの想いを込めた攻撃を次々に繰り出していった。 さらには持ち前の打たれ強さも存分に見せ付けた小橋。26分過ぎに三沢のエメラルドフロウジョンをもろに食らったが、自力でキックアウト。最後は秋山のエクスプロイダーから、三沢の雪崩式エメラルドフロウジョンを立て続けに食らって3カウントを奪われたが、休養前と変わらぬ姿をファンに披露した。 試合後の小橋は「これで終わりじゃない。リングに上がった以上、さらなる上を目指す」と将来的なタイトル戦線復帰も匂わせ、さらに「ドクターストップが掛かってもプロレスラー小橋建太であり続けます」と堂々の生涯プロレスラー宣言だ。 この日、本紙が行なったファンへのアンケートでは三沢、秋山とのシングルマッチの実現を希望する声が多く占めた。この結果について小橋は「何とも言えない。それはまだまだ」と慎重な構えだったが、うれしそうな笑顔を浮かべていた。 会場を出た小橋が駐車場へと向かうと、その姿を一目見ようと試合終了後1時間半以上も待ち続けていた50人余りのファンからサイン攻めに合った。しかし、人一倍ファン思いの小橋は、寒空の中でおよそ10分間に渡って一人ひとり笑顔でサインに応じていた。 「オレが素晴らしいんじゃない。ファンが素晴らしいんだ」とファンへの感謝の気持ちを片時も忘れない小橋だけに、望まれる夢カードである三沢、秋山戦も必ずや近い将来に実現させるはず。小橋建太は完全復活への確かな一歩を歩み出した。
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スポーツ 2007年12月03日 15時00分
ノア 小橋・高山組VS三沢・秋山組激闘の模様
先陣を切ったのは小橋と秋山。開始早々ロックアップから小橋が逆水平をたたき込む。秋山はわずか1分で三沢とタッチ。三沢のエルボーを被弾すると、小橋は久々の重い一発に苦痛で顔を歪める。 6分に三沢とのエルボーと逆水平19連打の応酬。19分には小橋が秋山に57連打、さらに62連打のチョップからスリーパースープレックス、そしてムーンサルトプレスと続けざまに大技を見せる。 23分には小橋、三沢が互いに強烈なラリアート、エルボーを繰り出し合い両者ダウン。立ち上がった小橋がさらにラリアート。だが、小橋は三沢、秋山に囲まれ、エルボーとニーを立て続けに食らって動きが止まってしまう。 三沢のエメラルドフロウジョンは自力で返した小橋だが、27分、秋山がエクスプロイダーで小橋の動きを止め、さらに担ぎ上げてコーナーポスト上で待ち受ける三沢へ。三沢がそのまま雪崩式エメラルドフロウジョンで3カウントを奪った。
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スポーツ 2007年12月03日 15時00分
ノア 216発に込めた熱い思い。小橋建太のチョップ秘話
2日のノア日本武道館大会で復帰した小橋建太は、自身の代名詞でもあるチョップを、およそ27分間の試合の中で216発も繰り出した。逆水平をはじめ、袈裟斬り、青春の一撃、マシンガン式など、ありとあらゆるバリエーションで、休養を余儀なくされた546日分の思いを込めて放っていった小橋。休養前と全く変わらぬその姿の背景には、血のにじむような努力と、仲間の献身的な支えがあった。 小橋の付け人として復帰に向けたトレーニングを最も間近で見てきた潮崎豪は「1日4時間、ほぼ毎日のように練習していましたね」と振り返り、「黙々とウエート、持久力をつける練習、怪我をしたヒザ周りの筋肉をつけるトレーニングを重点的にこなしていました。あとはスパーリング、受け身ですね」と小橋の復帰に向けたトレーニングの内容を明かした。 とりわけチョップにはやはり思い入れが強かったようで、小橋は練習の中でも特に多くの時間を割いていたという。潮は「板を割ったり、壁に打ちつけたりというトレーニングをしてました。(本田)多聞さんが練習に付き合って、胸の周囲を毎日真っ赤に腫らしていましたね」と証言する。 休養前には小橋とのコンビでGHCタッグ王座を保持していた正パートナーの本田多聞は、壁や板、サンドバッグにチョップを打ち付けている小橋を見かねて「人間をたたかないと感覚がつかめませんよ」と進言し、文字通り胸を貸した。 「無呼吸の状態で打つことになるので実戦により近い方がいい。(11月)30日と1日もやったんだけど、2日間で1000発以上はチョップを食らったね。おかげで胸がどす黒く腫れ上がったままで試合に出ることになっっちゃったよ」と本田は苦笑いを浮かべながら、小橋のチョップで痛む胸をさすっていた。 「納得がいくまでやり続けるので、私の方がヘコたれました。試合ができない以上、不安を解消するには練習で追い込むしかないという考えの人ですから。まあ、これで復活してくれるなら安いもんですよ」と本田は小橋の復帰に笑顔をのぞかせた。本田は小橋のそんな影の努力を知っているからこそ、リング上で闘う小橋の姿を放送席から見つめて涙した。「リングに立っていることが感無量だった」。本田にとっても小橋の復帰は感慨深いものだったようだ。 万感の思いを込めて一発一発放っていった小橋の216発の熱いチョップ。その影には愛弟子と正パートナーの大きな支えがあった。
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スポーツ 2007年12月03日 15時00分
ノア 小橋と対戦・三沢「気迫は十分にあった」
小橋から3カウントを奪った三沢は「動き的には間があったけど、気迫は十分あった」と感慨深げ。また、久々に食らったハーフネルソンスープレックスに「アレがきたんで遠慮はできないな、と」と苦笑した。さらに雪崩式エメフロを繰り出したことについては「オリジナルが返されたからね。こっちもラリアート2発食らったし、一歩間違えれば負けてた」。最後に三沢は「慌てずゆっくり、ベストに持ってってくれれば」と小橋を気遣っていた。
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スポーツ 2007年12月03日 15時00分
ノア 秋山が久々の小橋チョップに「やっぱり効きますね」
小橋のマシンガンチョップによって胸の皮膚を切り裂かれた秋山は「やっぱり効きますね。1年半しか経ってないのに、懐かしく感じました」と胸をさすった。また、スリーパースープレックスで投げられ「手がしびれて、久し振りにこの感触だなぁ」と感慨深げな表情を浮かべながらも「社長もバシバシいってたんで」と全力でエゲツない顔面ニーをたたき込んでいったという。さらに「まあ、そんなに焦らずに、徐々に上げていってくれればと思います」と復帰したばかりの小橋にエールを送っていた。
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スポーツ 2007年12月03日 15時00分
ノア 高山が復帰の小橋に「おかえり!」と笑顔
小橋との初タッグを終えた高山は、バックステージで小橋を出迎えると熱い抱擁を交わし「おかえり」と笑顔をのぞかせた。自身もおよそ1年半前に脳梗塞からリングに復帰した経験を持つだけに、強いシンパシーを感じているようだった。高山はこの日の主役である小橋を残し、足早にインタビュールームを後にした。
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スポーツ 2007年12月03日 15時00分
ノア 森嶋猛がライバル丸藤正道を破ってGHCヘビー級王座挑戦権獲得への大きな一歩を踏み出した
森嶋猛VS丸藤正道のシングル戦は、森嶋が伝家の宝刀バックドロップで快勝。三沢の持つGHCヘビー級王座挑戦に大きな一歩を踏み出した。 9・9日本武道館大会で敗れて以来となる丸藤との一戦に臨んだ森嶋は、重厚なラリアートで場外に吹き飛ばすと、145kgの巨躯を揺らしてトペ・スイシーダを敢行するなど序盤からエンジン全開。さらにはヒップアタック、ミサイルキック、串刺しラリアートなど重圧フルコースで丸藤の体力を徐々に削った。15分過ぎにはポールシフト、エプロンからの不知火などを食らって攻め込まれたが、最後はラリアートから間髪入れずに必殺のバックドロップにつないで3カウントを奪取。見事にリベンジを達成した。 森嶋は「リングに立った時に、あの時(9・9日本武道館大会)とは違う自分が出ていた。これからまた(ファンが)観たいと思う試合をするだけ」と語り「SEM、クリスマス(12・24ディファ有明大会)、ROHと勝って今年を締めくくりたい」と力強く語った。 来年の目標については「来年に関してはまだ…」とGHC挑戦の明言は避けたが、同世代対決を制したことで三沢への挑戦をグッと引き寄せたことは確実。森嶋は年内最後の武道館大会で最大のライバルを下し、2008年のさらなる飛躍を予感させた。
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スポーツ 2007年12月03日 15時00分
新日本プロレス レジェンドVS本隊全面戦争開戦
レジェンドと本隊による全面戦争の幕開けだ。スーパー・ストロング・マシン&蝶野正洋&長州力のレジェンド3人衆は、本隊のスティーブ・マディンソン&中西学&永田裕志と対戦。長州のリキラリアート、蝶野のシャイニングケンカキックでマディソンから3カウントを奪ったが、試合後にハプニングが発生した。マシンが中西と永田からマスクをはぎ取られ、両軍入り乱れての大乱闘に発展。レジェンドの獣神サンダーライガーが「本隊は絶対許さない。テメーらとの開戦の第一歩」と吐き捨て、長州も「ヤツらはああいうことしかできないんですよ」と“キレ”た。一方、試合には敗れたものの、レジェンドのお株を奪う奇襲を仕掛けた永田は「きょうはスパイスを加えてやっただけ。レジェンドは危機感を持った方がいい」と高笑い。戦利品のマスクを被り“永田マシン”はほくそ笑んだ。
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スポーツ 2007年12月03日 15時00分
新日本プロレス グレート・ムタ争奪戦がぼっ発! 後藤洋央紀と矢野通が激しい火花
新日本プロレスRISEの新世代エース、後藤洋央紀と、GBHの酔いどれレスラー、矢野通が2日、神奈川・藤沢大会で来年1・4東京ドーム大会に参戦が決まったグレート・ムタをめぐり衝突した。思わぬ形で開戦した後藤と矢野によるムタ争奪戦。12・9名古屋大会で行われる一騎討ちが事実上の挑戦者決定戦の様相を呈してきた。 セミファイナルのタッグマッチで激突した両者はゴング直後から試合そっちのけで激しい場外乱闘を展開した。矢野がイス攻撃や木づちを繰り出し“宣戦布告”。さらにはヒモ攻撃や金的などラフファイトで攻め立てれば、後藤も剛腕ラリアートをたたき込む。勝敗など目もくれず互いに潰し合った2人は試合が終わっても交戦状態だった。 「ドームにグレート・ムタの参戦が決まったけど、オレにぜひやらせてくれ」。そう名乗りをあげた後藤に矢野も黙ってはいない。「ムタとやりたいとかぬかしてんじゃねぇ。オメーは名古屋でオレにやられて終わり。お前はムタとやれねーんだよ」と食ってかかった。 1番乗りで挑戦表明した後藤にはどうしてもムタと闘いたい思いがあるという。「実はオレはプロレスラーになる前からムタと闘いたかった。実家の部屋には広末涼子のポスターの横にムタのポスターが貼ってあって、それを見ながらいつか闘ってみせると思ってた」 思ってもないムタ挑戦のチャンスに早速名乗りを上げた後藤だが、矢野に横やりを入れられた格好。ムタ挑戦権をめぐって闘いを繰り広げた両者に同社フロント幹部は「9日の名古屋でのシングルはドームでのムタ戦の査定になってくるでしょうね」と即断した。 早くもぼっ発した後藤と矢野によるムタ争奪戦。全ては査定試合となる9日の名古屋大会で決まる。