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トレンド 2007年11月20日 15時00分
大江戸線勝どき駅でフェンシング!?
都営大江戸線勝どき駅の改札を抜けると、地下コンコース右手壁面にフェンシングの選手が描かれている。壁面下の通路には目盛りが振られている。目盛りを参考に選手体験ができるというシンプルかつ画期的な試み。勝どき駅ではいま、だれにでもフェンシング選手への道が開かれている。 2016年東京オリンピック誘致に力を入れる都交通局のアスリート体感展示で、大江戸線38駅中30駅のコンコースが競技会場に早変わり。アスリートの超人的な能力を実感できたり、メダル獲得の感動と興奮を味わえる。 なかなかグッドアイデアではないか。勝どき駅でさっそくフェンシングに挑戦した。 タイミング悪く夕方のラッシュ時。恥ずかしいので人の流れが途絶える瞬間を狙う。うろうろしてるからちょっぴり不審人物チックかも?まあいいさ。サラリーマン集団が改札口にのまれたのを確認して「よし、いまだ!」と壁の前に立ち、思いっきり低く身構えて右足を一歩前へと大きく踏み出した。 グキッと腰にきた。しかも“お手本選手”と比べれば一目瞭然、対戦相手に“仮想剣先”が全然届いていない。 といってもっと大きく足を踏み出せば、スーツのお尻がビリッと破れてしまいそうだし…。ここではゆったりしたズボンでトライするのがよさそう。スカートの女性は“サービスショット”を覚悟すべし。 実体験をしなくても、壁には「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目の説明と、それぞれの有効部位が色違いで示されている。ざっと一読するだけでにわかフェンシング通にはなれる。 みんなこっそり体験してるのか、夕方の30分間に挑戦者は現れなかった。ぜひジャージー姿で再挑戦したい。
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レジャー 2007年11月20日 15時00分
JC アドマイヤムーンが秋天のリベンジに燃える
ダーレー・ジャパンへの移籍後初のレースとなった前走の天皇賞では直線で大きな不利を受けて6着に敗退したアドマイヤムーン。この不完全燃焼の結果に陣営はレース後、悔しさで唇をかんだ。この日のうっ憤はもちろん次の世界戦で…厩舎全体が一致団結してジャパンC獲りに燃える。 天皇賞での残り400mで悪夢のアクシデントは起こった。逃げるコスモバルクが外へ寄れ、つられるようにエイシンデピュティが大きく外へと膨らんだ。そのアオリを食って各馬が玉突き衝突。ムーンもここで大きくバランスを崩した。 「トップギアに入ったところでぶつけられた。これでは競馬にならん。馬がかわいそう」 レース後、誰にもぶつけることのできない怒りを岩田康誠は何とか自らで押し殺し、こう語った。あれがなければ勝っていた…そういわないまでも、スムーズな競馬でメイショウサムソンと真正面からぶつかりたかった。 「みんな勝ちたいんやから仕方ない。もう終わったこと。次に向けてこっちは気持ちを切り替えている」 松田博師は世界戦でのリベンジに燃える。その準備は整った。1週前追いとなった14日にはDWコースで6F86秒0、終い1F12秒1をマークした。 「使っている馬だし、普通でいることが一番。距離も宝塚から1F延びるだけ。何も心配なことはない」 指揮官は最後まで前走のことは口に出さなかった。しかし、あの日の悔しさは決して忘れていない。だからこそ、世界を相手にしたこの舞台で、そのうっぷんを晴らすか。
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レジャー 2007年11月20日 15時00分
JC メイショウサムソン世界最強の座へ王手
世界にその底力を見せつける。メイショウサムソンが5つ目のGIタイトルを目指す「第27回ジャパンC」(東京芝2400m 25日)。前走の天皇賞・秋を完勝。国内最強の座を春のグランプリ馬アドマイヤムーンから取り戻し、今回は欧州最強馬ディラントーマスを迎え撃つ。馬インフルエンザ騒動に巻き込まれ、幻に終わった今年の凱旋門賞遠征の悔しさをすべてぶつける構えだ。 「すべてがうまくいきすぎた」高橋成師がそう振り返った通り、アドマイヤムーン、ダイワメジャー以下、有力馬の多くが4コーナーで大きな不利を被った。しかし、もしアクシデントがなく、がっぷり四つの競馬でも、結果は同じだっただろう。それ思わせるだけの強さと迫力だった。 もともとがタフな馬。しかも叩き良化型。レースでのダメージもほとんどなかっただけに、「栗東に戻ってからも涼しい顔だった」と、この中間は順調そのものだ。 14日の1週前追い切りは栗東坂路。800mを53秒8といつものド迫力調教とはひと味違ったが、これも計算通りだった。 「中3週の競馬だからそれほど強いケイコは必要なかった。確かにテンは遅くなったけど、終いまでしっかりした脚取りだった。最終追い切りで武豊君に乗ってもらえれば、それできっちり仕上がる」とトレーナーはうなずいた。 天皇賞前は馬インフルエンザ騒動に巻き込まれ、サムソン自身も陽性反応が出た。予定していたフランス凱旋門賞遠征も断念。文句なしの調整過程で、今回はそのうっぷんを晴らす舞台になる。 強敵はディラントーマスだ。前走のBCターフは不良馬場のため5着に敗れたが、今年はキングジョージ6世&QエリザベスSと凱旋門賞の欧州古馬2大レースを快勝している。欧州、いや世界最強の芝馬といっていい。 だが、高橋成師に気後れはまったくない。「本当ならウチの馬も凱旋門賞に出走していたはず。来年に向けても、ここでディラントーマスあたりにコロッと負けている場合やないやろ。楽しみにしているよ」 ダービーを制した思い出の東京2400m。絶好の仕上がり、頼りになる鞍上・武豊、そして圧倒的に有利な地の利。目指すは世界最強の座、サムソンが一気に駆け上がる。
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レジャー 2007年11月20日 15時00分
JC追い切り アルティストロワイヤルが軽快な動き
決戦の地・東京からはるか離れた京都を来日後の調整場所に選ぶ、かつてない“奇策”で挑むアルティストロワイヤル。 現在の北米の芝路線は全体的に層が薄いとされるが、前走・ハーシュ記念T選手権S(1着)は芝2000m1分59秒8の時計で駆けており、日本の高速馬場への適応力は秘めていそうだ。 「先週に左回りで調教したが、とてもいい感じだった。状態も上向いてきている」そう語るドライスデール師はケンタッキーダービー(2000年)をフサイチペガサスで制すなどして、アメリカ競馬の殿堂入りを果たしている名トレーナーだ。 その相馬眼の鋭さはいわずもがな。日本の芝への適性を見込んでの参戦はいうまでもない。叩き3戦目。「ジャパンCを目標にしてきた」と話す言葉は決してリップサービスではないだろう。 【最終追いVTR】本馬場で6F81秒2→66秒7→52秒5→39秒0→12秒2(馬なり)をマーク。落ち着きがあり、日本の環境にも慣れてきた様子。フットワークも軽快そのものだった。
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レジャー 2007年11月20日 15時00分
JCダート追い切り フリオーソが万全の態勢
国内外の砂の猛者が集う「第8回JCダート」(GI 東京ダ2100m 24日)。その出走馬の先陣を切って、今朝、地方馬のフリオーソが追い切りをかけた。今年の南関東の3歳牡馬は牝馬上位の中央とは異なり、近年まれにみるレベルの高さ。世界の桧舞台で一気に頂点を極めるか。 大きな可能性を感じさせるには十分な復帰戦だった。古馬初対決となったJBCクラシックで、2着に健闘したフリオーソ。馬インフルエンザの影響で帰厩がズレ込み、急仕上げ気味だっただけに、持ち前の先行力を生かして見せ場をつくったレースは大きな収穫となった。 今春はレース後、ソエに毎回悩まされてきたが、この中間は順調そのもの。川島正師も「JBCでは能力の高さを改めて見せてくれた。使ってさらに気合がグッと入って状態も良くなっている。フットワークも軽いし、万全じゃないかな。中央の速い時計の馬場でも大丈夫」と太鼓判を押した。 南関の主役からダート界の主役へ。世界の舞台で飛躍を誓う。 【最終追いVTR】調教パートナーの佐藤太騎手を背に5F64秒6→49秒4→37秒2→12秒4(強め)を計時。沈み込むようなフットワークで、併せたディープサマーを2馬身差突き放してみせた。走りにも力強さが増し、好調をアピールした。
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レジャー 2007年11月20日 15時00分
競馬番組の変更などについて
日本中央競馬会(JRA)は19日、平成20年度の事業計画及び競馬番組の変更などについての決議事項を発表した。<重賞競走の主な変更点> 平成20年度より、ジャパンカップダート(GI)の施行時期が5回東京(7日目)から5回阪神(2日目)へ変更され、距離も2100mから1800mに短縮される。それに伴い、前哨戦である武蔵野S(GIII)は4回東京(8日目)から5回東京(1日目)へ移設されることになった。 また、5回中山(4日目)にカペラステークス(JpnIII ダ1200m 3歳上)が新設される。<払戻金への上乗せについて> 日本ダービーや有馬記念などの全14競走を対象に、すべての投票法(馬連、3連単など)の払戻金に売上げの5%相当額を上乗せして払戻を行う(JRAプレミアム)。また、通常の払戻金が100円元返しとなる場合には、10円を上乗せして払戻を行う(JRAプラス10)。ただし、賭式ごとに払戻金総額と上乗せすべき金額の総額の合計が売得金総額を超える場合には、競馬法附則第5条第3項により100円元返しとなる。<父内国産馬および市場取引馬限定競走について> 在籍頭数の動向および出走状況などを踏まえ、取りやめることとなった。これにより、○父や○市の表記が廃止される。<「ジャパン・オータムインターナショナル」について> 秋季に4週連続で行われる国際GI(エリザベス女王杯、マイルCS、ジャパンC、JCダート)に、海外主要GI競走優勝馬(日本馬も含む)が優勝した場合、最高で1億3000万円のボーナスを提供する。
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社会 2007年11月19日 15時00分
三宅島バイクフェスタ現地取材ルポ
三宅島復興を目的とするバイクイベント「チャレンジ三宅島07モーターサイクルフェスティバル」が18日、3日間の日程を終えて閉幕した。発案者の石原慎太郎東京都知事(75)も現地入りし、精力的にバリバリ視察して回った。のんびりした島に復興の願いをかけた爆音が轟いた。 全島一周の公道レースは安全性の面から断念した。国内4大バイクメーカーの協力も得られず、どの程度のイベントになるか想像がつかなかった。 知事が視察した17日、公道を封鎖した2.5kmの周回コースで時速70kmまで出せる「ツーリスト・プロ」が実施された。通常は60km制限のため、10km速く走ることができる。関係者が「いよいよ本格的な公道レースを彷彿とさせるようなツーリスト・プロの始まりです。安全にケガのないようお願いします」と挨拶。約10秒間隔で1台ずつ、バイクが爆音と煙を吐き出して飛び出していく。 スタート&ゴール地点の特設ステージでは、ゲスト参戦した俳優の岩城滉一さん(56)が「日本は高速道路以外の道路で70kmで走れるところないんだよね。生きているあいだにこんなことができるなんて目の前に見てても信じられない」と価値ある一歩であることを強調した。 大会名誉会長を務める石原知事が到着すると約60席のメーンスタンドから拍手が沸き起こった。石原知事は「島にも東京にもバカがいる。代案出さずに反対するのはバカでもできる。代案出せってんだ」とのっけから飛ばしぎみ。英領マン島TT優勝ライダーのイアン・ロッカー選手(41=英国)と岩城さんのグループが走行するとき、日の丸のスタートフラッグと、ゴールのチェッカーフラッグを振った。 天候が急変して大雨の降る中、バイク展示のテントを1つひとつ見て回り、関係者の労をねぎらったり、米国製5730?のシボレーのエンジンを積んだ大型バイクにまたがってみせた。物販テントでは三宅村商工会女性部のおばちゃんたちに強く勧められ、地元名産の赤芽イモの煮っころがしをほお張った。 閉鎖中の空港では、MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)公式大会としてドラッグレースが開催された。さきほどまでの大雨がうそのように晴れ渡り、レースコースの滑走路を見下ろす小高い丘に住民や観客が押し寄せた。ロック音楽をBGMに鼓膜がおかしくなりそうな爆音がうなり、モータースポーツの華であるレースクイーンが踊った。 2台同時スタートの対決で、計20台のバイクが402.33mの直線道路をものすごいスピードで走り抜ける。トップ3はみな8秒台。イスに腰掛けたおばあちゃんは「賑やかだから見に来たの。バイクのことは分からないけど賑やかなのはいいね」と笑った。 同日夜のグランドフェスティバルで石原知事は「やってよかったなあと私思っています。島民のみなさんそうでしょ?関係者のみなさんそうでしょ?(反対した)共産党は最後に悔し涙で雨を降らせたけど、みんなの念がかなって晴れて、いまも月が出ているよ。ざまあみろってんだ」とまくし立てた。さらに「ドラッグレース初めて見たけど、あれ使えるね。お台場でもやっちゃおうかな」とリップサービスする上機嫌だった。 島民の歓迎に感激するライダーは多く、大会を手伝って「オレ、こんなに感謝されたの生まれて初めてかもしれない」と感極まるライダーも。島に住む主婦(64)は「来年もやってほしい。バイクには興味がなかったけど、うるさいとは全然思わない。むしろ爆音に心をかき立てられるようになったわ」と興奮しっぱなしだった。三宅島の“バリバリ伝説”が始まった。 準備期間を含む15日から17日までの来島者は計909人(東海汽船調べ)。目玉イベントのドラッグレース観戦者は450人で、全島一周道路30kmをいかに正確な速度で走るかを競った18日の「ツーリング・ラリー」では490人が沿道で観戦(いずれも三宅島警察署調べ)したという。平野祐康村長は「経済効果は十二分。若い人は盛り上がっていて、バイクの免許を取って来年出たいという声も聞いている」と話した。 ドラッグレース会場でバイクに負けず注目を集めたのがレースクイーンだ。彼女たちがヘソ出しで飛んで跳ねて踊るたびに、年配客も少なくないスタンドは盛り上がった。公道脇の特設スタンド裏ではF1チームを持つ飲料メーカー「レッドブル」のコンパニオンが250ml缶を無料配布。年配者を含む観戦客にナンパされまくっていたが、「出会いは特にありませんでした」と話した。
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レジャー 2007年11月19日 15時00分
マイルCS ダイワメジャーが2連覇達成
秋のマイル王決定戦「第24回マイルCS」(GI 京都芝1600m 18日)は、1番人気に支持されたダイワメジャーが5つ目となるGI制覇を成し遂げた。勝ち時計は1分32秒7(良)。2着はクビ差でスーパーホーネット、3着には半馬身差でスズカフェニックスが入線した。 これが王者の貫禄か。外から鋭く迫るスーパーホーネットの追い上げにも、ダイワメジャーは最後まで決してギブアップをしなかった。 「強い馬です。最後まで抜かせなかった。昨年のような完ぺきな状態ではなかった。だから、頭が下がりますね」と名コンビの安藤勝騎手が最強マイラーの力走を称えた。 スタートはハナを切るのかと思えるぐらい、抜群に速かった。ローエングリン、フサイチリシャールの3枠2頭が仕掛けると3番手に下げ、そこからマイペースの追走。後半の半マイルはいずれも12秒を切る速いラップだったが、手応えは十分。4角を曲がりきると、既に先頭に立っていた。 連覇に挑んだ天皇賞・秋では、追い比べの直線で内外からぶつけられる不利。これで筋肉痛を起こし、マイルCS出走を決めたのはレース2週前だった。実力は確かだが、関係者は半信半疑だった。 「いろいろあった。自信がグラついたことは確か。でも、最終追い切りの動きが良かったですからね。あれで自信を持った。きょうはゴール前で外から2着の馬がきたけど、絶対に負けないと思った。後ろからこられると、また闘志をムキ出しにして伸びる馬なので」と上原師。 昨年のマイルCSからマイルのGI3連勝はニホンピロウイナー、タイキシャトルに続く史上3頭目の快挙。皐月賞、天皇賞・秋を含めてGI5勝もすごいが、獲得賞金が現役最高の10億円を突破、名馬中の名馬に仲間入りした。 「このあとはオーナーと相談して決めたい」と上原師。これがラストランになるのか、昨年と同じく暮れのグランプリ・有馬記念(12月23日)に挑戦するのか。妹ダイワスカーレットの動向を含めて、興味津々だ。
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レジャー 2007年11月19日 15時00分
先週の新馬勝ち馬(東京)
18日(日)の芝1800m戦は、上がり33秒7と鬼脚をさく裂させたオーロマイスター(牡、父ゴールドアリュール、母フェアリーワルツ=美浦・大久保洋厩舎)が、1馬身4分の1突き放す圧勝劇で堂々1番人気に応えた。勝ちタイムは1分50秒7(良)。 「ケイコの動きがすごく良かったので期待していた」と話す吉田豊騎手。期待に違わぬベストパフォーマンスに、笑顔が弾けた。また、「外枠(12番)だったので掛からないか心配したけど、リラックスして走っていた」とセンスの良さに感心しきりだった。 セールスポイントを聞かれ、間髪いれず「瞬発力」と応えたジョッキー。「体(502kg)はまだ絞れるし、これから良くなる部分がいっぱいある」前途はまさに洋々としている。 同日の芝1400m戦は、牝馬のブライダルフェア(父フジキセキ、母グリーンスマッシャ=美浦・柴崎厩舎)が、ゴール前猛然と差し返し、勝利をゲットした。勝ちタイムは1分24秒4(良)。 薄氷を踏むハナ差の勝利だったが、佐藤哲騎手、柴崎師は異口同音に、「差し返して勝ったように、いい根性をしている」と評価した。また、柴崎師は「牝馬だし、仕上げすぎてテンションが上がると困るので、まだ体は余裕があった」と指摘した。 見切り発車とはいえ、スケールの大きさを感じさせる内容に、「次はもっと良くなる」と柴崎師。期待に胸を膨らませていた。 17日(土)の芝1400m戦(牝馬限定)は、直線の叩き合いを制したサクラカスケード(父マンハッタンカフェ、母サクラフューチャー=美浦・小島太厩舎)が初陣を飾った。勝ちタイムは1分24秒3(良)。 スタートしてスッと2番手へ。「素軽くて自然とあの位置取りに。道中は自分をコントロールして上手に走っていたね」と蛯名騎手。直線入り口で逃げたブルーミンバーに並びかけ、長いマッチレースの末、半馬身抜け出したところがゴールだった。 勝負根性の良さと末脚の確かさは特筆でき、「力むところもないし、センスがいい。これからまだ力をつけてくると思うし、雰囲気がとてもいい馬。大きいところを獲れるようになってほしい」と鞍上は将来性を高く評価していた。 母はサクラローレルの半妹という良血。「気性、身のこなし、どれをとっても欠点がない。スケール感はないかもしれないが、牝馬らしく軽い走りをする。それでいて血統は奥があるからね。女の子同士なら、かなりやれると思う」と小島太師も手応えを感じている様子だった。 同日のダ1400m戦は、3番手追走から直線で先頭に立ったハピネスフォーユー(牝、父A.P.Indy、母Sophorific=美浦・久保田厩舎)が押し切った。勝ちタイムは1分26秒4(良)。 最後は2着馬にクビ差に迫られ、「あせった」と言う蛯名騎手だが、3着以下には8馬身差をつけており、能力は確か。「テンションが高くて、中間はビシッとやっていなかったから、その分、追ってからモタついたね。でも、楽しみな馬だし、まだまだ良くなってくる余地はある」 これが通算100勝目になった久保田師は「(仕上がりは)七分くらいだったが、それでも新馬なら何とかなる器だと思っていた。センスのいい走りだったし、勝負根性も見せてくれた。芝も問題ないし、大物感があるので夢を見たいね」と話していた。
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レジャー 2007年11月19日 15時00分
先週の新馬勝ち馬(京都)
大物が飛び出した!17日(土)の芝1600m戦を勝ったサダムイダテン(牡、父フォーティナイナー、母ウメノダンサー=栗東・中村厩舎)がそれだ。 未知の面が多い新馬戦にして、単勝1.3倍という断トツの1番人気。その厚い支持を裏切ることなくレースは好位で折り合い、直線では鞍上が後ろを振り向く余裕を見せての圧勝だった。勝ち時計は1分35秒0(良)。 安藤勝騎手は「行ってしまうと困るので、ゲートはゆっくり出ました。調教の動きも良く、文句ありません」とベタ褒め。一方、中村師は「育成場での動きも素晴らしかった。ゲートで手こずったので1度放牧に出しましたが、それにしても強かったですね」と厩舎の将来を担うニューフェイスに期待を膨らませた。 次走はクラシックの登竜門「ラジオNIKKEI杯2歳S」(JpnIII 阪神芝2000m 12月22日)を予定している。