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自宅リビングで主婦殺害、家族しか知り得ない情報を知る犯人とは? 証拠揃うも特定できず【未解決事件ファイル】

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 2001年6月29日午後2時50分頃、福岡県北九州市で殺人事件が起きた。被害者は30代の主婦。被害者の息子が通う幼稚園に迎えに来なかったことで、不審に思った幼稚園職員が被害者の息子とともに自宅を訪問。リビングでうつぶせになって死亡しているところを発見した。

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 現場には激しく争った形跡があり、財布などの貴重品が盗まれていたため、事件直後は赤の他人による強盗殺人が疑われた。しかし、捜査が進むにつれ、犯人は犯行直後に現場近くのATMで被害者のクレジットカードを使用し、現金を引き出していることが判明。被害者のクレジットカードの暗証番号を知っているのは家族だけであることから、身内による犯行の可能性も浮上した。しかし、犯行に及んだとされる時間は、家族全員にアリバイがある。警察は家族の犯行は考えられないと判断した。

 被害者の遺体は、犯人によって執拗に刃物で刺し続けられた状態であり、金銭を奪われていることから、被害者に対して恨みを持つ者による犯行の可能性も挙がっていた。しかし、被害者には身内や知人との金銭問題をはじめとしたトラブルは一切なし。明るく親切な性格は、子どもの通う幼稚園の保護者たちの間でもよく知られていた。被害者の母は「誰からも好かれる人間だった」と被害者について話している。

 犯人の詳細については、ATMの防犯カメラや、現場に残された痕跡によって当時の服装や風貌、足のサイズなどに至るまで判明している。現在も警察が防犯カメラの映像を公開し、情報提供を呼びかけているが、未だ似ている人物などに関する情報はない。

 遺族も地元の新聞などで情報提供を呼び掛けたものの、当時の目撃情報や殺害で使用した刃物などの証拠品に関する情報も一切なし。被害者の自宅の近隣住民は、犯人が争った物音などにも気が付かなかった様子で、捜査はさらに難航すると考えられる。

 あらゆる証拠が見つかっていながら、20年以上経過した今も逃亡を続けている犯人。なぜ、身内ではないのにクレジットカードの暗証番号を知っていたのか、なぜ何度も執拗に被害者を刺し続けたのか。遺族のためにも早急な解決を願いたい。

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