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麻生首相“寝正月”決定

 麻生太郎首相の“寝正月”が決まった。年明け5日に始まる通常国会までの動向が注目されていた首相は26日の閣議で、今月6日に76歳で死去した作曲家の遠藤実さんに国民栄誉賞を贈ることを正式決定。あとはのんびり東京・神山町の私邸で過ごし、年末年始は英気を養うことに集中する。大みそかに敵陣アキバに乗り込む民主党の小沢一郎代表とは好対照だ。

 そんなに精神的に参っているのか? 漫画好きなことからアキバでブレークした首相は、ホームグラウンドに“殴り込み予告”してきた敵将・小沢氏を完全無視。今年に限ってはひたすら心と体を休めるという。
 自民党総裁選に敗れて無役だった昨年末から年始にかけては、長野県軽井沢町の別荘で家族と過ごした。今年は遊説の予定も入れず、通常国会の対策や低迷する支持率の回復策をじっくり練る考えというから重症だ。
 永田町関係者は「小沢氏のアキバ出陣はインパクトある好企画。かたやアキバに支持層を持つ首相が、景気低迷で雇用問題が深刻化するなか『寝正月でございます』では勝負にならない。仮に英気を養えたとしても、寝て食って飲んでいるあいだに支持率はガンガン落ちるでしょう」と指摘する。

 10月には首相就任後初のがい旋街頭演説を東京・秋葉原で行い、一部聴衆からは「アキバを政治利用するな」などとヤジを浴びせられた。それでも聴衆のほとんどは「麻生閣下!」と呼ぶなど慕っており、JR駅周辺が黒山の人だかりになるなど麻生人気の根強さをうかがわせた。
 最近の各種世論調査では「党首力」でも小沢氏に逆転を許しており、民主党は押せ! 押せ! ムードだ。アキバでは小沢氏の似顔絵をあしらった菓子まで販売され始めており、31日には小沢氏自ら敵陣に乗り込んでインターネットの中継イベントに出演。アクセスしてきた若者らと雇用問題で対話するという。
 漫画好きで知られる首相サイドにしてみれば、これといったヲタク的趣味のない小沢氏を“返り討ち”にするチャンスとみられていたが、何のリアクションもないことがはっきりした。

 小沢氏は、毎年私邸で元日に開いていた新年会を「みんな選挙で忙しく、上京する時間をかけさせたくない」と中止。1日午後には東京・原宿のスタジオで、またまたネット生中継の対談番組に出演し、政権交代に向けた決意を述べる。
 精力的に動いて露出を高める小沢氏に対し、首相は「静」に徹する。周辺に「遊んでいると思われるので保養地で過ごすのは控えたほうがいい」との意見が強いためだ。「打ちっぱなしも含めてゴルフは禁止」とくぎを刺されているという。

 前出の永田町関係者は「正月のテレビ番組には漢字検定もどきのクイズ番組なんかもあるでしょうから、せいぜいそれを見て勉強するしかないのでは」と皮肉った。

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