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漂う“ロックスター感”が話題 芥川賞受賞・高橋弘希氏の強烈なキャラクター

 7月18日、日本文学振興会は第159回芥川龍之介賞・直木三十五賞(平成30年上半期)の選考会を開き、芥川龍之介賞に高橋弘希氏の『送り火』、直木三十五賞に島本理生氏の『ファーストラヴ』を選出した。

 SNSでは、この第一報が写真付きで出た際、高橋氏の風貌に注目。彼を初めて見たネットユーザーの一部では、その雰囲気から元BLANKEY JET CITYの浅井健一の愛称を用いて「ベンジー感がすごい」と盛り上がっていた。それもそのはず、高橋氏は、予備校で講師として働きながらロックバンドを結成し、CDを発売するなど精力的に活動していたのである。

 そんな高橋氏だが、受賞の記者会見に、ダメージジーンズにスニーカーといったラフな姿で現れる。受賞の気持ちについて聞かれると「気持ちですか? とりあえず会見やらないとダメと言われて引っ張り出されたので、とりあえず頑張っていこうかなと」とつぶやき、「うれしいですよ。でも、小説ってガッツポーズは出ないですよね。短距離走とかならあるでしょうが」などとコメントし、報道陣を笑わせた。

 この自由すぎる発言や、公の場でもスタンスを変えない高橋氏について「たしかに面白い」「姿勢が独特すぎる」「大クセじゃ」など心を掴まれるユーザーが続出。バンドマンという略歴についても本書を読むきっかけになっているようだ。

 過去に芥川賞を受賞し、「都知事閣下と東京都民各位のために、もらっといてやる」と発言した田中慎弥氏までとはいかないが、その態度が気になる人もいたようで、「つまらん発言で印象最悪」「そんなに嬉しくもないみたいだし、受賞取り消したらいいんじゃない」など怒りやあきれた印象を持つコメントも散見された。

 どちらにせよ、強烈な印象を残した『送り火』。過去の作品も含めて、すでにネットや書店でも売れ行きが好調のようだ。今回の一件で、高橋氏の人となりをもっと知りたいと思う読者やファンも増えたはず。今後の活動にも注目したいところだ。

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