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エレキテル・中野が結婚、30代女性が「交際0日婚」を決断する心理とは

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日本エレキテル連合・中野聡子

 お笑いコンビ・日本エレキテル連合の中野聡子が18日、お笑い芸人・松尾アトム前派出所と交際0日婚を果たしたことが話題となっている。

 現在36歳の中野は、付き合ってもいない松尾から何度もアプローチを受け、断り続けていたが、ある日突然、思い立って結婚の決意を固めたという。
 「交際0日婚」をした芸能人女性といえば、初対面でプロポーズされたことをきっかけに2019年2月、32歳で青年実業家の男性と結婚した元AKB48・篠田麻里子や、知人の紹介で知り合った4歳年下の一般人男性から唐突にプロポーズを受け、間もなく2018年7月に39歳で結婚した元フリーアナウンサー・小林麻耶も話題になった。

 これら30代女性にみられる「交際0日婚」には、相手の男性の印象や好感度、スペックや会話の相性といった決め手の他に、この年代特有の事情があるようだ。
 30代女性といえば、家庭を持つ同年代の女性が増え、出産や育児に忙しくしている姿を目の当たりにすることが多くなる頃。女性は共感性や依存性が高いことで知られているが、このような周りの環境が未婚の30代女性に大きな影響を与えている。友人・知人の幸せそうな結婚生活を見て想像を膨らませ、自分も愛する男性に寄り添って暮らしたい、自分の子どもが欲しいと感じるようになる。篠田の場合、同時期にAKBメンバーとして活躍していた前田敦子が2018年7月に結婚、9月に妊娠を発表したところだった。

 また、30代女性といえば、社会の現実が見えてくる年齢でもある。それまでに抱いていた仕事や結婚に対する理想と現実とのギャップに葛藤しながらも、なかなか理想通りにいかない現状を受け入れるしかない。そして、生涯一人で生きていくことの大変さや高齢出産のリスクなどを知ると、自分と重ねて考え、危機感を覚え始める。
 中野は、日本エレキテル連合として2014年に流行語大賞を受賞したが、それ以降は目立った活躍がない。そんな現実への不安が今回の結婚の決断に影響した可能性は少なからずありそうだ。

 また、年齢を重ねるにつれ、現在の自分の延長線上にある老後を具体的にイメージできるようになってくる。小林は、結婚直前まで「結婚はもうないな」と諦め気味だったという。30代の未婚女性の場合、出産可能な年齢や生まれた子どもと自分の年齢差、体力の問題などで家族を持つことに消極的になることも多い。しかし、老年期の暮らしを思い浮かべたとき、このまま生涯結婚せず寂しい未来を想像してしまい、焦りを感じ始める年齢でもある。だから、急なプロポーズを受けた場合でも、「この次はもうないかもしれない」と結婚を決断する勢いがつくようだ。

 さらに、芸能人は注目を集めることが大事な職業。交際0日婚が「話題作りになる」という点も決断の一因になっているのかもしれない。

 結婚だけが幸せの形ではないとはいえ、結婚はその後の人生を左右する一大イベントだ。交際期間に関係なく幸せになる姿を彼女たちが見せれば、日本の既婚率は上がるかもしれない。
文:心理カウンセラー  吉田明日香

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