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「出てやった」小倉智昭、『プロフェッショナル』の出来に不満で引退説払拭?

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小倉智昭

 フリーアナウンサーの小倉智昭を取り上げた6月8日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)が話題だ。番組では『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)の最終回に密着。スタッフが用意した資料ばかりでなく、自ら新聞やテレビをチェックするほか、毎日のように書店に通う様子などが流れた。さらに、あまり触れられない吃音持ちの来歴にも触れられた。ネット上では「毎日これを続けているのはすごい」「私も吃音持ちだから励みになる」といった絶賛の声が聞かれた。ただ、「単なるアゲアゲ番組」「未練を捨てきれない老害といった印象を受ける」といった否定的な印象を抱いた視聴者も少なくないようだ。

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 この番組に対し、当の本人はどういう感想を抱いたのか。小倉は15日放送のラジオ番組『辛坊治郎ズームそこまで言うか!』(ニッポン放送系)で、「私個人としてはとてもいい番組作ってくれて、大変いい内容取り上げてもらったと思ってるんですよ」「自分を見ていて初めて感じたのは、こんなに死んだオヤジに歩き姿も似ていてジジイだなと思った」とコメント。続けて、「周りのスタッフは小倉らしさが出ていなくて物足りないと言っていた」「プロフェッショナルって物の考え方で、ああいう風に作ればそうなるのかなと」などと話していた。かなり遠回しな言い方ながら、引退を前提とした番組の作りに少なからず不満を持っているようだった。

 番組の副題は「老兵は、去るや去らざるや」であり、「人生を懸けた仕事の終(しま)い方」を取り上げるものだった。これは番組側の勇み足だったかもしれない。

 小倉は最後には「出てやった」と、師匠の大橋巨泉さんのセリフを交えて笑いに変えていた。小倉としては巨泉さんに同じく、仕事をセーブしながらも生涯現役を貫きたい思いがありそうだ。ラジオで飛び出した皮肉を交えた小倉節は、本人による引退説払拭の動きとも取れそうだ。

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