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マラソン大会を“後ろ向き走り”で完走した男性が話題に 体に200以上のメリットがある?

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画像はイメージです

 一般的に、日本人は周りの目を気にしやすいと言われている。しかし、世界には周りにからかわれても走り続けるキューバ人男性ランナーがいる。

 イタリア・ヴェネト州のドロミテ山脈で開催されたマラソン大会『Dolomiti  Extreme Trail』(6月11〜13日)に、46歳のキューバ人男性が“レトロランニング”で参加したと6月11日、『AFP』が伝えた。

 正面ではなく後ろ向きのフォームで走ることをレトロランニングという。同大会にレトロランニングで参加したのはこの男性のみで、多くの観客の注目を集めた。

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 男性の職業は精神科医だが、既にレトロマラソンの世界大会で5つのメダルを獲得するなど、実力ある選手でもある。山岳レースは今回が初めて。コースが不規則な山道でのレースは通常よりも過酷だったようだ。
 
 1000年前に中国で生まれた「レトロランニング」を、男性はロシアの雑誌で見つけたそうだ。レトロランニングは正面を向いて走る一般的なマラソンよりも50%多くカロリーを消化し、周辺視野や周辺認知の能力が向上するなど体に200以上のメリットがあるという。

 報道によると男性は、日ごろからレトロランニングのためのハードな練習を欠かさなかったという。毎朝4時に起床して、約3時間のトレーニングを行っているそうで、ユニークな走り姿とは裏腹に、食事制限など鍛錬の要るスポーツのようだ。

 このキューバ人ランナーは、マラソン大会はもとより、普段の練習においても好奇の目で見られることが多いという。このニュースが報じられた際も「子ども遊びのスポーツ」「このスポーツは、後ろから追いかけられる心配はない」「金メダルは確実だ」といったからかい半分のコメントがSNSに上がっていた。

 そんな言葉を耳にしてもやめるつもりは一切ないと、男性は記事の中で明かしている。キューバでレトロランニングを普及させようと試みた当初は、周囲に「おかしい」と見られていたようだが、2018年にキューバで世界大会を開き、200人以上の参加者を集めた。

 周りにどう思われようと、好きなことを貫き通す姿勢は必ず誰かの心を引き留める。キューバ人男性ランナーの強い精神性は、私たちに一歩踏み出す勇気を与えてくれる。

記事内の引用について
「Un Cubain s’apprête à  défier la montagne. en courant à  reculons」(SEN 360 SN)より
https://news.sen360.sn/actualite/un-cubain-sapprete-a-defier-la-montagne-en-courant-a-reculons/460066/amp/

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