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小選挙区落選の小沢一郎氏、地元民の評判を落とすエピソードが多かった?

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小沢一郎氏

 10月31日に投開票が行われた衆議院議員選挙で、立憲民主党の小沢一郎氏が小選挙区で落選した。比例代表で復活当選を果たすも、選挙区落選は初の経験となる。小沢氏が出馬した岩手3区では、自民党の藤原崇氏との一騎打ちとなった。79歳の小沢氏に対し、藤原氏は38歳と年齢差もあり、有権者は野党の重鎮よりも、若い与党議員を選んだ。

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 小沢氏は今回の選挙では公示日に、地元の選挙区で第一声を上げた。これまでは他候補の応援などで全国を飛び回るのが通例のため、地元へ立ち寄ることはほぼなかった。それだけ今回の選挙に危機感を感じていたのだろう。元々地元へ寄り付かない小沢氏をよく思わない有権者がいたとしてもおかしくはない。

 小沢氏はこれまでにも、地元の有権者の評判を落とすエピソードが伝えられてきた。2011年に発生した東日本大震災を受けての行動が、2012年の『週刊文春』(文藝春秋)に報じられたこともある。記事は小沢氏の夫人が支援者に宛てた手紙を紹介しており、別居中の夫人の元へ震災直後に小沢氏が訪ねてきて、放射能汚染が進んでいるため、今すぐ逃げるように促したという。さらに、水や塩の買い占めも伝えられている。小沢氏側はこの事実を否定している。だが、小沢氏が震災後初めて地元岩手を訪れたのは3月28日であり、警備上の理由とされたが、すぐさま駆けつけなかったのは有権者の信頼を得にくいと言えるだろう。

 当時、小沢氏の側近だった衆議院議員の黄川田徹氏(肩書は当時)は、震災復興へ力を入れず政局争いに終始する小沢氏に失望し、後に関係を絶っている。今回の選挙で岩手1区から立憲民主党で出馬し当選した階猛氏も、震災をきっかけに小沢氏との関係が悪化。今回の選挙では階氏の公認に小沢氏が反発し、確執が露わになった。だが、現在も小沢氏の最側近とされる岩手県知事の達増拓也氏は小沢氏に同調。相変わらずの政局争いに不快感を示す有権者も少なくなかったのだろう。

 今回の選挙では自民党の元幹事長だった石原伸晃氏や、立憲民主党の代表代行、選対委員長を務めていた平野博文氏が小選挙区で落選。ベテラン、重鎮系議員の苦戦が伝えられるが、小沢氏もその象徴的なケースの一つと言えるかもしれない。

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