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警察発射のゴム弾が股間に命中、睾丸破裂 元妻宅に侵入しようとした男性が警察を訴える

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画像はイメージです

 昨今、暴動や過激なデモ鎮圧のために使われることの多いゴム弾。銃弾のような殺傷能力はないが、当たり所が悪ければ、大変な事態を招いてしまうこともあるようだ。

 アメリカ・コロラド州で、とある住宅に侵入しようとした男性に向けて、警察がゴム弾を発射した。これにより睾丸破裂のけがをした男性が、同州警察を訴えたと海外ニュースサイト『kdvr』『Patabook』などが5月21日までに報じた。

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 報道によると2020年5月25日午後10時ごろ、男性A(年齢非公表)が仕事を終えて、元妻(年齢不明)の暮らす住宅に立ち寄ったという。当時Aと元妻は別居しており、この日、Aは娘の荷物を取りに来たそうだ。娘を車の中に残しAは家に入ろうとしたが、住宅の玄関やガレージはすべて施錠されていた。

 いつからAと元妻が別居をしていたのか、家族構成などは不明だが、事件当時この住宅は、Aと元妻の共同名義で借りているものだったと伝えられている。

 Aは、元妻にドアを開けるよう求めるも拒否。Aは持っていた電動ノコギリで、ガレージの扉を切断して開けようとした。Aは電気技師のため、工具を車に常備していたそうだ。元妻は警察に通報。しばらくして駆け付けた警察が、電動ノコギリを持ったAを発見した。警察官は「床に伏せろ」と命令したという。Aは警察の命令に従い、電動ノコギリを地面に置き、両手を上げたそうだ。

 この時、Aが下がったズボンを上げようとしたところ、警察官が突然ゴム弾をAに向けて発射。ゴム弾はAの股間に命中したという。Aは病院に搬送されるも、右の睾丸が破裂しており、睾丸除去手術を受けたという。

 のちに警察は、強盗未遂、嫌がらせなどの容疑でAを逮捕、起訴した。だが裁判所は「警察の過剰暴力を正当化するためだけの訴え」として、Aを不起訴処分にした。ゴム弾を発射した警察官は、特におとがめなしだった。

 警察の対応に不満を抱いたAは2022年3月9日、無抵抗のAに対し、過剰な力を行使して市民権を侵害した行為が憲法違反に当たると主張し、治療費や慰謝料、懲罰的損害賠償を求めて同州オーロラ市警察を訴えたという。なお、具体的な訴額は報じられていない。

 訴えられた同州警察は、「訴訟中の案件のため、声明を発表する予定はない」と各社の取材に対し話しているという。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「運の悪い男だ。ゴム弾の当たった場所が悪かった」「想像を絶する痛み。お気の毒」「パンツのずり落ちたタイミングが悪かった」「警察よ、股間を狙うな」「夜中に電動ノコギリ持って現れたら、警察に通報される」「手を上げろと言われているのに、どんな理由であれ、手を下げたら撃たれると思うけど」「どっちもどっちだ」といった声が上がった。

 侵入を拒否されているのに家に入ろうとした男性、警告せずいきなりゴム弾を発射した警察、それぞれに落ち度はありそうだ。何よりも本件は、ゴム弾が「睾丸に命中」してしまったために発生した事件といえそうだ。

記事内の引用について
Man claims Aurora police munition ruptured his testicle(kdvr)より
https://kdvr.com/news/man-claims-aurora-police-munition-ruptured-his-testicle/
Aurora Police Lawsuit Charles Ward Ruptured Testicle Update(Patabook)より
https://patabook.com/news/2022/05/21/aurora-police-lawsuit-charles-ward-ruptured-testicle-update/

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