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エイリアンからの信号?天文学者らが「Wow!シグナル」信号が発生した宇宙空間を観測へ

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 広大な宇宙には、地球以外にも生命がある天体が存在しているのではないかとされている。もし、知的生命体が生息しているなら、我々のように向こうも知的生命体を探し、住んでいる星から離れて活動しているかもしれない。

 そんな仮定から生まれたものが地球外知的生命探査、通称SETIである。
 探査には様々なものがあるが、一般的なものが宇宙空間を飛び交う電波を調べるというもの。もし我々と同じ程度、もしくは高度に技術が進歩した地球外知的生命体が存在するなら、交信するために我々人類と同様に電波信号を発信している可能性が高い。その普通の天体から発せられる電波とは違うものになる可能性が極めて高いのだ。

 ​>>人類が宇宙でエイリアンを発見できない6つの理由<<​​​

 天文学者は長年、地球外生命体の信号を探し求めてきた。その中でも40年前にオハイオ州立大学の学校の望遠鏡が捉えた奇妙な信号は特に有名なものだ。この信号は射手座の球状星団M55から約72秒間にわたり発したもので、信号強度は「6EQUJ5」という非常に大きなものだった。

 この信号を解析したところ、水素原子が遷移するときに放出される21センチ線(水素線=周波数1420MHz)に極めて近い値を持つことが判明。水素線は恒星間通信で使われると予想されていた電磁波であったため、地球外知的生命体が交信していた電波を受け取ったのではないかと注目を集めていた。

 ちなみに、この受信記録を最初に調べた天文学者のジェリー・エーマン氏はそのページに「Wow!」という言葉を書き込んだため、この信号は通称「Wowシグナル」と呼ばれている。

 後にこの信号は自然発生した可能性が高いという結論が出たものの、その発生源については複数の説があった。そしてこのほど、実に40年越しに各国の天文学者が協力して、この信号が観測された宇宙空間の調査を行った。

 信号の発生源として最も可能性が高いとされていた天体2MASS 19281982-2640123に向け、ウエストバージニア州のグリーンバンク望遠鏡とカリフォルニア州のアレン望遠鏡が向けられたのだが、残念なことに再び「Wowシグナル」は検出されなかった。
 
 結局のところ、「Wowシグナル」の正体解明には至らなかったものの、今回の調査は同様の観測や捜索を行う際のデモンストレーションになったと研究者たちは述べている。
果たして「Wowシグナル」の正体が明らかになる日は来るのだろうか。

山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中

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Astronomers scour region of space where 'Wow!' signal originated(unexplained-mysteries.com)より
https://www.unexplained-mysteries.com/news/362236/astronomers-scour-region-of-space-where-wow-signal-originated

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