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競輪人国記 富山・石川(4)

 小嶋敬二効果は石川県の選手に現れている。SSの小嶋を筆頭にS1は有賀高士(61期)伊藤健詞(68期)岩本和也(76期)北野武史(78期)坂上忠克(71期)坂上樹大(80期)の6人。S2も辻力(71期)山田晃久(77期)山本貴士(78期)八日市屋浩之(79期)の4人もいる。

 有賀は中部ラインにかかわった時よりも、ラインのない戦いではトリッキーなレースが期待されるし、伊藤のまくり差しは安定感がある。岩本も直線はどこのコースでも突っ込むうまさがあり、人気薄なら狙い目だ。
 坂上忠は何かやる魅力のある選手で、GIでも前について中団キープからバックが緩むとまくってくる。高校生のころに4000m速度競走(競輪に似た競技)でインターハイ2回、国体1回の優勝をものにしている。まさに競輪向きの脚質だ。
 最近では弟の樹大が仕上がってきた。このところFI戦でV3を果たしている。今売り出しの浅井慶太(三重)を豊橋・富山で2度も差し切っている。浅井は先行しても4コーナーからの粘りに定評のある若手。それをあっさり追い込むのだから力は倍増している。
 玉野FIでも4回転のギアで調子を上げている浜田浩司(愛媛)をズブズブにして2車単1万410円の穴も出している。いまや兄より強いのではないかと思われるほどで、実際に競走得点は上だ。一宮オールスターに選考されなかったことは本当に残念だが、10月の久留米共同通信社杯までFI戦で存分に走って、まくり追い込みの威力を維持してくれるだろう。
 S2だが、八日市屋の差し脚は侮れない。アマ経験も豊富。158cmしかない小さな体で早々と追い込みに変わったが、平成11年の立川ルーキーチャンピオンでは、同県の西徹の先行に乗って小林大介(群馬)山崎光央(東京)を抑えている。まだ33歳、S1にカムバックすればもう1クラス上にいけるはずだ。それだけのスプリントをもっている。実際に小倉FIの準優では小橋正義(新潟)菅田壱道(宮城)を破って2車単4万4220円、3連単では34万2750円を出している。
 小嶋道場は西徹(79期)辻、北野武史に大暁(82期)藤川浩平(87期)山本、岩本、小堺浩三(91期)がメンバーだが、辻はまくり一本で威力を見せているし、北野は3番手からの差しに威力を見せている。福井ふるダビ初日に前を回った有賀をG前で交わしたレースを見ても、これからの期待は大きい。
 藤川はS級実績のある選手。カムバックの可能性は十分だし、小堺はこれからの選手だ。小嶋敬二の指導で力をつけて来るだろう。石川・富山は中部ラインとしての結束力は強い。石川の追い込みが3番手の時は全国どこのバンクでも狙い目だ。

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