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アイドルから演技派女優へ! 2020年は難役に挑戦した映画公開、23歳になった吉本実憂【新春インタビュー】

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吉本実憂

 映画、ドラマなどで女優として活躍。春に瀧澤正治監督の新作映画『瞽女GOZE』の公開を控える吉本実憂。同作では実在する盲人芸能者・小林ハルさんの成人期を迫力ある演技で熱演する。昨年末、23歳の誕生日を迎えた吉本に同作の見どころや今年の抱負、プライベートで挑戦したいことなどについて話を聞いてきた。

—— 晴れ着がすごく似合っています。髪型のせいか、すごく大人っぽくなったという印象も受けます。

吉本:うれしいです。大人っぽさはあんまり意識していないんですけど、小さいころから好奇心が旺盛で、気になったことはとことん追求するタイプ。写真とか特に、個性が出れば出るほど目につくものになると思うので、最近、「私はこういう人です」っていうのを意識してカメラの前に立つようにしています。今日の髪型などもそんな気持ちが反映できているのかもしれません。私のありのままが伝わればいいなっていう思いでやっています。

—— 吉本さんの素の部分を表現した結果、より個性的で大人っぽさの漂う吉本さんが生まれているんですね。以前と比べて心境の変化があったということでしょうか。

吉本:いつまでも籠の檻の中に収まっていてはいけないなって。今年もたくさんの人に出会う機会に恵まれたんですけど、自分の真実というか、本当の気持ちだったりを受け入れてくれる人が増えた気がします。出会った人たちからも、そのままでいいよって。逆にそのままがいいよって声をかけてもらえることも多くなって、それが大きな自信にもなりました。このまま自由に飛び続けたいなって思います。

—— 今春公開の映画『瞽女GOZE』では実在の人物である小林ハルさんの青春時代を演じています。

吉本:撮影は終わりました。いい作品になっていると思います。小林ハルさんって、瞽女(盲人芸能者)で人間国宝の方でもあるんですけど、私も台本を読んだり、歌を聴いたり資料を調べたりしてすごく尊敬したし、自分の人生が小林ハルさんと触れ合ってちょっと変わった気がするほどでした。幼少期を演じた(川北)のんちゃんと一緒に小林ハルさんの人生を生きられたことは自分にとっても大きな経験になりました。

—— 非常に大きなテーマの作品ですね。

吉本:なぜ小林ハルさんが強く生きられたのかっていう、その土台というか、幼少期と成人期を物語にしていて、プレッシャーも多かったです。ぜひ楽しみにしていてほしいです。

—— 昨年末に23歳の誕生日を迎えられました。今後挑戦してみたいことはありますか?

吉本:いっぱいあります。ひとつは11月の終わりに東京コミコンに行ったんです。私はマーベルの『アベンジャーズ』が大好きで(笑)。出演されているマーク・ラファロさんとクリス・ヘムズワースさんをそこで生で見れたんです。それはそれで自分の中で人生に大きな影響を与えるような瞬間で。役者ってそういう力も持っているんだってすごく心を打たれました。一生に一度会えるか会えないかの人、あの作品に出ていた役者さんが目の前にいるっていうだけで、自分の背中を押してもらえたような気持ちになったんです。私も改めてそういう役者さんになりたいなって思いました。

—— 今年、プライベートで挑戦したいことは?

吉本:ネイルが好きなので、ネイルをどんどんやっていきたいって思っています。昨年は役者としてちゃんとやっていくぞっていう覚悟ができた年でもあったので、今年も役者として作品を作り続けて、みなさんにお届けした結果、みなさんの未来もいい方向に行くような、そんな活動をしていければいいなと思います。私の今後の活動にぜひ期待していてください。

(取材・文:名鹿祥史)

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