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嵐の主演ドラマが好調でも手放しでは喜べない制作サイド

 4月から嵐のメンバー・大野智の主演ドラマ「世界一難しい恋」(日本テレビ)、松本潤の主演ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」(TBS)がスタート。ここまで放送された民放キー局の連ドラの初回では「99.9-刑事専門弁護士-」が1位、「世界一難しい恋」が3位を記録し、いずれも好スタートを切ったが、両ドラマの制作サイドはかなり複雑な胸中だというのだ。

 同じグループの複数のメンバーが同じクールに主演をつとめることは本来ならばかなり異例。しかし、今回は嵐が所属するジャニーズ事務所内の力関係がかなりブッキングに影響していたようだ。

 「最初に決まっていたのは大野のドラマ。先日まで朝ドラでヒロインをつとめていた波瑠をブッキングしなければならなかったので、かなり早めにオファーしていた。ところが、母と子でいずれもジャニーズ副社長のメリー喜多川氏と藤島ジュリー景子氏は松潤がお気に入り。松潤を“大人の俳優”として脱皮させるタイミングをうかがっていたところ、いい脚本が見つかり、大野のドラマとバッティングするにもかかわらず、4月クールにねじ込んで来た」(民放のドラマ制作関係者)

 初回の視聴率は「99.9-刑事専門弁護士-」が15.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、「世界一難しい恋」は12.8%で第2話が12.9%で微妙ながら数字を上げているが、今後、逆転する可能性も十分にありそうだというのだ。

 「大野のドラマは最終回に向けて“恋愛弱者”の主人公が成長し視聴者が共感できる。対して、松潤のドラマは正義感の強い刑事専門の弁護士の活躍。毎回同じパターンなだけに、1話だけ見て飽きてしまう人がいそう。第2話の視聴率が今後に大きく影響してしまうだろう。ところが、日テレとしても嵐はかなり重宝しているので、大野のドラマの方が上に行った場合、メリー&ジュリー氏の顔色が気になるはず」(芸能記者)

 松潤ドラマ、大野ドラマの順番での“1・2フィニッシュ”が、最も波風が立たない結果のようだが…。

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