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【リアル・ミッション代々木姉妹編】東京虫食いフェスティバル

 「NGは一切なし!」との宣言で、リアルライブの突撃体験企画を担当する代々木姉妹。彼女たちは元・アナウンサー、グラビアモデル、現・マンガ家でGカップのアサノ光(左)と元・地下アイドル、芸人で現・ダメOLちぇきの二人からなるマンガ家ユニット。第3回目となる今回は、謎のイベント「東京虫食いフェスティバルVol.4」に潜入した。なお、この潜入の模様は、現在発売中の『スーパーパチスロ777/2月号』(竹書房)で、マンガでも楽しめる。

 「東京虫食いフェスティバル」は日本で唯一の昆虫料理研究家である内山昭一さん主宰のイベントで、4回目となる今回は160名程度が参加、会場は座る場所を探すのが困難なほど超満員だ。

 入場料2000円を支払うと、「スズメバチの入ったおせんべい」を振舞われる。席に着くと、「ビニール袋に入ったバッタの糞」「バッタの糞で作った再生紙」「タランチノの剥製」などが回ってくる。ちなみに、これらは見るだけで食べることはできない。必要以上の先制パンチをくらった代々木姉妹だが、周囲の参加者の反応は冷静。匂いを嗅いだり、感触を確かめたり興味津々。参加者は、冷やかしではなく、純粋に虫が大好きな方が集まっているようだ。男女比は若干、男性が多い程度で、女性の参加者も少なくない。その女性たちが、「ゴキブリの素揚げって、サクっとしてて美味しいよね」と話しあっているので、かなりの異次元空間になっている。やがて、ステージでは、コンサートがスタート。3人組の女性ユニット「星船庭」が虫の被り物をして登場。蚊の音がでる楽器を3人で弾き、中央の女性が、蚊を叩き殺す真似をして踊るパファーマンスを披露。会場から盛大な拍手が起こった。

 会場後方の売店には、「蚕の糞で炊いた握り飯(イナゴのトッピング)」「蚕スナック」「蟻のジャム(白い蟻の成虫と幼虫入り)」「バッタのフリーズドライ」「蛾の佃煮」「蚕の素揚げ」「スズメバチのウォッカ」「タガメのエキスのお酒」などが売られている。もちろん、代々木姉妹には全て召し上がってもらったが、「正直、どれも味の前に精神的にきつかった」(ちぇき)とのこと。強いてお好みを挙げれば、ちぇきは、イチゴジャムと絡んでいた「蟻のジャム」がもっとも良かったという。しかし、「味はいんですけど、舌で蟻の形が感じ取れるんですよ」とも。また、アサノは、「蛾の佃煮」は「普通に美味い」とのこと。味は甘辛く仕上がっていて、普通に美味しかったという。逆に一番キツかったのは、バッタのフリーズドライ。「足が毛羽立っていたので、食べた瞬間、舌にひっかかって、痛い」(ちぇき)と食べ方が難しかったようだ。また、「蚕はキツイ」というのが、二人の共通認識。「まさに、虫の味がした! 苦味のある大地の味」と主張したが、そもそも、虫の味ってどんな味だ…? 一口食べるたびに絶叫する彼女たちに対して、ここでも周囲の参加者はここでもいたって冷静。代々木姉妹が苦戦した「バッタのフリーズドライ」はすぐに売り切れとなった。

 やがて、ステージでは、クライマックス「虫料理レシピコンテスト」が開催される。「バグパエリア」「ミールワームとチーズの春巻き」「蚕のリアルニョッキ」「イナゴのおこわ」「はんぺんチーズのミールワーム揚げ」がノミネート。審査員の厳選なる審査の結果、サフランライスのうえに、セミやゴキブリが乗っている「バグパエリア」が大賞に輝いた。代々木姉妹の観点からすれば、原形が見えなくなっている「ミールワームとチーズの春巻き」が大賞と考えたようだが、そもそも、審査は「虫の美しさ」「彩の美しさ」「素材を活かせているか」という基準のため、彼女たちと審査の観点が違っていたようだ。

 今回の「東京虫食いフェスティバル」について、「興味本位で行ってはいけない。本当に虫が好きな人じゃなくちゃ…私たちにはまだまだ早かった」と肩を落とす代々木姉妹。そもそも、部屋にゴキブリが現れた時に、どっちが殺虫剤を噴射するかでもめるような二人なのだ。これじゃあ、確かに修行が足りない。ぜひ、もう一回り逞しくなってリベンジして欲しい!!

●東京虫食いフェスティバルvol.4
開催日 2012年11月23日
場所 桃園会館

■代々木姉妹
アサノ光とちぇきの女の子二人からなる“マンガ家ユニット”。身体を張ったネタ活(体験取材)で巷を賑わす。そのネタ活は様々で、マンガやブログでは描かない、描けない、描いちゃいけないことも体験する。

○ブログ
「代々木帝國」 http://ameblo.jp/yoyogi-sis/

○マンガ・コラム連載
・『漫画パチンコ777』毎月4日発売(竹書房)
・『スーパーパチスロ777』毎月19日発売(竹書房)
・『本当にあった笑える話 Pinky』毎月21日発売(ぶんか社)
・『みこすり半劇場』毎月第2・第4木曜日発売(ぶんか社)

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