福岡県にある旧犬鳴トンネル。長年、「最凶心霊スポット」などと呼ばれていたが、今年2月にトンネルに関連した都市伝説を元に、『犬鳴村』というタイトルで清水崇監督が映画化。普段は立ち入り禁止となっている旧犬鳴トンネル付近だが、映画化をきっかけに若者などの無断立ち入りが急増し、トラブルとなっている。
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トンネル入り口には、不法侵入者によるスプレーなどの落書きが多くあり、それが廃墟感をさらに助長しているが、そんな中、「平成新風隊」は10日に「塗装して旧犬鳴トンネルの雰囲気ぶち壊してやった」という動画をアップ。実は、これまでにもたびたび犬鳴トンネル内に侵入する動画をアップしていた「平成新風隊」だが、この日の動画ではトンネル入口に描かれた落書きについて、「落書きはせんでいい」と持論を展開し、「開通した当初に戻す」と落書きを消すと宣言した。
しかし、3人が落書きを消すために使用したのは、ブラシや高圧洗浄機などではなく、白いペンキ。それをトンネル入口の落書きの上から塗っていったため、入口や侵入を禁じるために置かれたブロックは不自然に白くなってしまうという結果に。仕上がりに3人は満足そうな様子を見せ、「心霊スポット感ないよね。俺らはそれが目的。心霊スポットを潰していく」などと語っていた。
だが、この動画にネットからは「自分たちだって落書きしてるだけじゃん」「許可もらってないなら落書きと一緒」「白く塗ったらもう元のアスファルトの色は出ない」といった批判の声が殺到している。
心霊スポットとして有名な廃墟ホテルに立ち入り、軽犯罪法違反で逮捕されるというケースは実際に過去に存在しており、今回も落書きを消すと宣言しているとは言え、3人が無許可でトンネル付近に立ち入り、ペンキを使用し塗っているため、同法違反や器物損壊罪に当たる可能性は十分考えられる。多くの人からのバッシングを集めているこの動画だが、果たして警察や自治体がこの動画に対応することはあるのだろうか――。
記事内の引用について
平成新風隊公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCMxSO80VaOFZilneQNmAmVA