橋下氏はこれまでも、安倍晋三元首相の政権や、日本学術会議の任命問題に関して批判を加える学者に対して批判的なスタンスを示してきた。大阪都構想に関してもその怒りが発露されたと言えるだろう。
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橋下氏は「都構想は大阪府と特別区の新たな対立を生むと多くの学者が指摘する。本ばかりで勉強している学者は、ほんとかなんな。知事経験からすると広域行政において大阪府と特別区相当の中核市の間で対立はなかった。なぜなら中核市は広域行政の仕事を持っておらず、大阪府と仕事がかぶらないから」と書き込んだ。続けて、「もちろん大阪府と特別区の対立は0ではないだろう。しかし比較すべきは、大阪府は、バリバリ広域行政の仕事を持っている大阪市と広域行政の仕事を持っていない特別区とどちらとの対立が酷いか、である。もちろん前者。大阪府と特別区の対立を都構想否定の理由に持ち出す学者はまったくあかんたれ」と舌鋒鋭く批判した。ある意味では、大阪府と大阪市の2つの行政の現場を経験してきた、橋下氏ならではの指摘とも言えるだろう。
これには、ネット上で「橋下さんの説明わかりやすいシンプル」「要は既得権益を守りたいだけですからね」「流石です。説得力あります」といった共感の声が聞かれた。ただ、「もう政治家じゃないんだから静かにして欲しい」といった声もある。
橋下氏は、大阪市長時代の2015年に大阪都構想の是非を巡る住民投票を行い、僅差で否決された経緯がある。大阪都構想推進は悲願とも言えるだけに、書き込みの言葉も力を帯びているのだろう。
記事内の引用について
橋下徹氏のツイッターより https://twitter.com/hashimoto_lo