番組冒頭、関口は「おはようございます。コロナコロナの1年、最後の週になりました。本当に疲れたね。まだ続くね」と話す。続けて、「まず今日は」と切り出し、安倍晋三前首相の「桜を見る会」問題を15分間にわたり放送する。
この中で、橋谷能理子キャスターが「事実と異なる答弁が繰り返された」などと、既に安倍氏の不起訴処分が決定している「桜を見る会」問題について、強く批判。例によって、コメンテーター陣が安倍氏に対し、「証人喚問に出るべきだ」「議員辞職するべきだ」などと、かなり強い口調で批判した。
15分後、ようやく新型コロナウイルスの話題へ。ここでも医療が逼迫しているなどと取り上げ、コロナ変異種が登場したことを報じる。そして、またもコメンテーター陣が、安倍前政権や現在の菅義偉内閣を強い言葉で批判を浴びせる。
ここでは、具体的な「提案」などはなく、国際医療福祉大学感染症学講座主任教授の松本哲哉氏が「政府がリーダーシップを取っていただいて、国なり、自治体が実効性のある積極的な策を早めにやっていただきたい」と繰り返す。すると、関口は「こういうのを叫び続けた1年だった」などとまとめた。
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そして、スポーツコーナーでは、フィギュアスケートの全日本選手権で、優勝した羽生結弦選手が楽曲に「天と地と」を使ったことについて、「日本の武将を表すような曲を選んでくれた。武田信玄と上杉謙信が戦ったじゃないですか。その上杉謙信を象徴する、日本の武将を表すような曲を選んでくれたのも嬉しかったです」と力強く話す張本氏に「はあ、そうですか、はい」と話し、触れることなく話題を次に移した。
近年ネット上で、一部から「思想が偏りすぎている」と批判を受けている関口と『サンデーモーニング』。2020年最後の放送も、「コロナより桜を見る会」「コロナに関連した政府批判」とその傾向が顕著になってしまったようだ。