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お笑い6.5世代以前にもあった「狭間の世代」4.5世代の苦悩

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くりぃむしちゅー・有田哲平、上田晋也

 お笑い第7世代への対抗馬として6.5世代に注目が集まっている。特に年末年始にナンバーワンの出演数(エム・データ発表)を記録した、チョコプラことチョコレートプラネットの躍進は目覚ましい。このほか、パンサーや、かまいたち、ジャングルポケットなどもコンスタントに活躍中だ。彼らには、第5世代が活躍した『エンタの神様』(日本テレビ系)、第6世代の『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)のような代表的な番組がない。そのため、ロケやひな壇など地味な仕事をこなすことで力を付けてきた。そこで鍛えられたものが、今になって本領を発揮しているとも言えるだろう。

 こうしたお笑いブームの流れに乗れなかった狭間の世代は、過去にも存在した。その一つが4.5世代だ。くりぃむしちゅー(元・海砂利水魚)や、バナナマン、雨上がり決死隊、アンジャッシュなどが該当する。

 お笑い第3世代は、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャンとレジェンドが並ぶ。そこに続く第4世代には、ナインティナイン、ロンドンブーツ1号2号、ネプチューンなどがいる。彼らが活躍したのが『ボキャブラ天国シリーズ』(フジテレビ系)などだ。

 ​​>>ナイナイだけじゃない、お笑い第4世代の実質解散状態芸人たち<<​​​

 お笑い第4世代として売り出されながらも、波にうまく乗れなかった芸人たちが4.5世代に括られる。彼らは劇場で披露するネタや、芸人間の評価は高かったものの、地味なイメージもあって、テレビの第一線でなかなか活躍できなかった。

 その分、くりぃむの上田晋也は「うんちく」、アンジャッシュの渡部建は「グルメ」、雨上がりの宮迫博之は「キレキャラ」、バナナマンの設楽統は「話術」といった、それぞれの強みを身に付けて行った。ネットを駆使した「音楽ネタ」でピコ太郎としてブレークを果たした、元底抜けAIR-LINEの古坂大魔王をここに加えても良いだろう。

 彼らは現在の6.5世代同様に、小さな仕事をこなし実力を蓄えながら、躍進の機会をじっと待っていたと言える。むしろ安定した活躍が期待されるのは、時流に流されなかった「狭間の世代」の芸人なのかもしれない。

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