この日、番組では東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」という女性蔑視と取れる発言をしていた問題について特集。森会長は4日に会見を開いたものの、その強気な態度から「逆ギレ会見」とも揶揄されている。
世間からは辞任の声も求められているが、森会長は会見で辞任を否定。一方、批判の声は国外にまで広がり、カナダの元女子ホッケー代表で国際オリンピック(IOC)委員会委員のヘイリー・ウィッケンハイザー氏は自身のツイッターで「朝食会のビュッフェでこの男性を追い詰めます、絶対に。東京で会いましょう!」と発信した。
そんな中、番組MCの坂上はこのウィッケンハイザー氏の発言について、「ここまで過激な発言とまでは言わないんですけど」と言及。その上で、「こういう時にね、たとえば小池(百合子)さんだったり、橋本聖子さん……。まあ、橋本聖子さんに期待するのは酷なような気もするんだけど」としつつ、「これまでも国会とかでいろいろこういう女性蔑視的な問題が取り沙汰される時に、何か今いち女性でモノ言える人たちがタッグを組んで、『このチャンスを見計らって流れを変えるぞ』って動きになかなか行かないっていうのが、今いち素朴に疑問なんですけど」と女性政治家らが大きく抗議しないと首を傾げた。
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この問題に当の小池百合子東京都知事は「優秀な女性はたくさんいる。女性の声を生かすというのは当たり前の話だ」「絶句した。あってはならない発言だった」といった発言をしているが、坂上は「(抗議は)難しいもんなんですか? 小池さんもすごく濁した発言しかしてないじゃないですか」と指摘。「あんなに(森会長と)仲悪いのに!」と吠えていた。
しかし、この坂上の発言に視聴者からは、「女性蔑視問題は女性だけが声を上げるという問題じゃない」「黒人差別の問題で黒人にもっと声を上げろと言ってるようなもの」「坂上も結局、女性蔑視問題は女性の問題だって考えてるってことか」といった批判が集まっていた。
女性蔑視は決して女性だけの問題ではない。坂上の問題意識の低さがうっかり漏れてしまったようだ。