報道によると、泉は同日の契約更改で100万円ダウンの年俸2700万円(推定)でサインし、更改後の会見では「仕方ないのかなと。自分の言いたいことは言って、それでも(100万円ダウンという)提示だったので」とダウン査定にも納得している旨などをコメント。その中で、中日のプロ8年目・31歳の又吉克樹がチームにFA加入することが13日に決定した件について聞かれると、「報道を見て『うわぁ~』って内心は思いました」と複雑な心境を抱いたことを明かしたという。
又吉は中日時代(2014-2021)に「400登板・41勝26敗143ホールド10セーブ・防御率2.86」といった通算成績を残し、今季もチームトップの66登板を記録したタフネス右腕。FA加入したソフトバンクでも中日時代と同様に、勝ちパターンの一角を主に任されるとみられている。
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泉の発言を受け、ネット上には「出番奪われる可能性あるから又吉のFA加入は嫌だったのか」、「又吉でブルペン枠が1つ埋まるから、その分残り枠の争いが激化するって危機感抱いてるのかな」、「他のリリーフも公言してないだけで、皆同じようなこと考えてるのかもな」と驚きの声が寄せられている。
一方、「泉は他人よりも先に自分のことを気にしろ、このままじゃ対抗馬にもなれないぞ」、「とにもかくにもスタミナ強化だな、それさえできれば又吉とも全然張り合えるだろ」、「来年は今年みたいに離脱しないよう、又吉をお手本に気合入れて頑張ってくれ」と叱咤激励するコメントも数多く挙がった。
泉は今季「31登板・1勝2敗6ホールド・防御率2.73」という数字を残した一方、疲労の影響で登録抹消された6月末以降は再昇格できないままシーズンが終了。序盤以外は戦力になれなかったという点も響いてか、14日の契約更改では100万円のダウン査定を受けている。
「ソフトバンクは4年総額6億円(同)の条件で又吉獲得に至ったと伝えられていますが、投球内容はもちろん連投が利くタフネスぶりも高評価につながった要因とみられています。そのため、泉もリリーフ枠を又吉と争うためには、今季露呈したスタミナ不足の課題克服は必須でしょう。ただ、泉は今季成績からも分かる通り投球自体にはある程度安定感はありますので、スタミナさえつけば又吉に負けないくらい重用される可能性も十分あるのではないでしょうか」(野球ライター)
会見内では「実績のある方ですが、超えないといけない」と対抗心ものぞかせたという泉。来季はその言葉通りの結果を残すことはできるだろうか。
文 / 柴田雅人