メキシコ・メキシコシティで、とある男が給水所に用意されていた飲み物にラム酒を混ぜる迷惑行為をしたと海外ニュースサイト『New York Post』と『NEWS18』などが9月6日までに報じた。
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報道によると、事件は8月28日に行われたメキシコシティマラソンで起こったという。メキシコシティマラソンはメキシコシティの路上で開催されるマラソン大会で、42.195キロメートルを走る。約20キロ地点に給水所があり、飲み物が用意されていたが、男はその飲み物にラム酒を混ぜた。男はその様子を動画で撮影し自身のSNSに投稿。動画は拡散された。なお、大会には約1万9000人が参加していた。
『New York Post』は拡散された動画の一部を公開しているが、動画の中で男はスペイン語で何か言いながらカメラにラム酒の瓶を見せた後、数百個用意されている給水所の飲み物にラム酒を混ぜている。同誌によると男は「世界最高のレースになるだろう」などとスペイン語で言っていたそうだ。口調から酔っ払っているようにも思える。飲み物は紙コップに入れられ机の上に敷き詰めて並べられている。
男はラム酒の瓶を開けると上からまんべんなく、ほぼ全ての飲み物にラム酒が入るように振りかけるようにしてラム酒を混ぜた。飲み物の色は黄色で、見た目だけではラム酒が混ぜられたことは分からない。男はマラソン大会が始まる前に犯行に及んだそうだが、動画では辺りが暗いため犯行の時間帯は朝早くと思われる。給水所に人はいない。また男はカメラを持ちながらラム酒を混ぜていて男の顔は動画の中では見られない。
男はその場から逃走したが、地元メディアによると逮捕には至っていないものの、警察は犯人を特定したという。男の身元はまだ明らかにされていないが、当局によると男は飲み物にラム酒を混ぜる前にナイトクラブにおり、ランナーを殴るためにマラソンコースに姿を見せたそうだ。男は酒を飲んでいた。
なお、動画が拡散される前に、運営ボランティアが飲み物の異変に気づきラム酒が混ぜられた給水所の飲み物は、最初のランナーが到着する前に全て撤去された。そのためラム酒を混ぜた飲み物を飲んだランナーはいない。
『NEWS18』によると万一ランナーがラム酒入りの飲み物を飲んだ場合、体力が消耗した状態での飲酒になることからアルコール中毒のような致命的な症状をもたらす可能性もあったそうだ。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「いたずらでは済まされない事件。どんな危険があるか考えられないのか」「動画を見たけど男は明らかに酔っ払っていた。酔ってすべきではない最低な行為だ」「ランナーを殴ろうとしていたようだし、動機や計画があっての犯行に思う」「給水所に人がいないことが問題。今回は未遂で済んだけど口に入れるものだし危険。毒が盛られてもおかしくはない」「運営側の危機管理も問題になると思う」といった声が挙がっていた。
幸いにも被害者はいなかったが、多くの被害者を出してもおかしくなかった事件だ。男が一刻も早く逮捕に至り、罪を償うことを願う。
記事内の引用について
「Drunk man spikes water for Mexico City marathon with liquor」(New York Post)より
https://nypost.com/2022/09/06/drunk-man-spikes-water-for-mexico-city-marathon/
「Drunk Man Spikes Marathon Runners' Drinks With Rum in Mexico, Films The Act」(NEWS18)より
https://www.news18.com/news/buzz/drunk-man-spikes-marathon-runners-drinks-with-rum-in-mexico-films-the-act-5900233.html