同番組は、街行く人から聞き出した、ある職業に対する勝手なイメージを、スタッフが本人に「恐縮ですが」と言いながら真偽を確かめるというもの。サブタイトルには「偏見をぶっとばせ」が付いている。
その中で取り上げられたのが、法廷画家。その名の通り、法廷で行われる裁判の様子を絵にする画家のことだ。訴訟中の被告の表情などを文章で説明するのが難しいという理由から、専門の画家が描いている。
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そんな仕事に対するイメージについて、今回、街頭インタビュー。すると番組の性質上仕方ないのかもしれないが、悪意のあるイメージを語る人の声が多く使われていたのだ。
例えば、「好きな犯罪者はかっこよく描いて、嫌いな犯罪者はブサイクに描いていると思いますね」「オレ次第でどうとでも描けるぐらいと思っている」「あれ以外の絵しか描けなさそう」「売れてない人が、しょうがなしにやっている」など、聞こえの悪い意見がピックアップ。
それらの偏見を、番組は法廷画家歴30年というベテラン・竹村佐治さんに直撃。竹村さんは大阪地方裁判所を拠点に活動し、テレビ局や新聞社に法廷画を提供している。
そんなプロフェッショナルに、ディレクターはインタビュー先のホテルで、“恐縮”と刻印がされた饅頭を手土産として渡すと、「世間の勝手なイメージで、売れない画家が仕方なくやっていると思っているようなんですけど」とブッこみ。
これに、竹村さんは一瞬絶句。口調は穏やかながらも絞り出したのは「率直に言いますと、ひどい意見ですね」という返答だった。もともとイラストレーターではあるが、30年前に法廷画の依頼が来たことをキッカケに転身。今ではこの仕事を「天職です」ときっぱり胸を張って答えていた。
番組ではこの後、竹村さんに実際の法廷画を見せてもらったり、仕事のやりがいを聞いていたが、ネットでは、街頭インタビューで飛び出した数々の“偏見”に「本当に失礼な言い方」「まじで不快」といった声とともに、それを本人にぶつけるという内容に「出てくる人に興味あるから見るけど嫌な構成だな」「めっちゃ心が痛い」「竹村さん、あの表情からして嫌な思いしただろうに密着までさせてくれて。こんな立派な仕事にわざわざバカにしたような質問する必要ある??」などと疑問視するユーザーもいた。