ジャニーズ性加害問題でジュリー社長の辞任、納得いかない？「何が解決するの」ファンの怒りも

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　29日、ジャニーズ事務所の前社長・故ジャニー喜多川氏の性加害問題について、同事務所が設置した外部の専門家による再発防止特別チームが調査報告書を公表。同日、チーム座長・弁護士の林眞琴氏、精神科医の飛鳥井望氏、臨床心理士の齋藤梓氏が、東京都内で記者会見を開いた。

　報告書及び会見では、ジャニー氏が多数のジャニーズJr.に対し長期間にわたり広範な性加害を行っていたと認定。その上で、藤島ジュリー景子社長の辞任を求めた。

　これについて林氏は、「ジュリー氏が経営トップのままでは、今後、社員・役職員の意識を根底から変えて、ジャニーズ事務所が、再出発することは極めて困難である」こと、「今後、ジャニーズ事務所が解体的な出直しをするためには、経営トップである代表取締役社長を交代する必要がある」ことが理由だと話した。更に、ジュリー社長が辞任することで「ジャニーズ事務所のガバナンス不全の最大原因の一つであった『同族経営による弊害』も防止し得ることになる」とした。

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　5月14日に公開した動画でジュリー社長は、ジャニー氏の性加害について知らなかったとしたが、認識していた事実が認められ、その上で積極的に調査せず、取締役としての義務を怠ったと指摘した。

　この会見を受けて、X(旧ツイッター)では「ジャニーズ」「ジュリーさん」「所属タレント」「社長辞任」「マスメディアの沈黙」など、多数の関連ワードがトレンド入りしていた。

　ジュリー社長の辞任提言については、上記の理由が会見で話されたが、SNSには「何故ジュリーさんが辞めなければならないの?」「ジュリーさんが辞めて何が解決するの? 本人死んでるのにどうやって調査をまとめて事実だったと決めたのか公表してほしい」「ジュリーさんだけが会社をいい方向に変えようとしてくれてた」「性加害をしていたのはジャニーさんであってジュリーさんではないのにジュリーさんが辞めて再発防止になります?」「結局、再発防止特別チームもヒアリング内容をそのまま報告書としてまとめてるだけで、裏取りもしていないし週刊誌と変わらなかった」「なぜジャニーさんの責任をジュリーさんが? 親族で連帯責任っていつの時代だよ」といった疑問や反発の声も上がっていた。

　ジャニーズ事務所に在籍する人気グループのブレークを支えたジュリー社長。それだけに、辞任に反対するファンも多いようだ。同事務所は、公式サイトで報告書を受領したと公表、報告書を公開。今後、調査結果と提言を踏まえ、記者会見を実施する予定だという。