東京ホテイソンは、SNSの“相方募集の掲示板”で出会ったという2014年結成のお笑いコンビ。相方・ショーゴの冷静なボケに、たけるが歌舞伎の見得のように大袈裟なポーズでツッコミを入れるスタイルが特徴だ。たけるが学生時代、岡山県の伝統芸能・備中神楽を習っていた影響からツッコミに反映されていったという。
今月13日、東京ホテイソンが『そろそろ にちようチャップリン』(テレビ東京系)に出演した際には、高校入学時のあるあるネタを披露した。登校初日から馴れ馴れしく接してくるショーゴに対して「い〜や、二学期の距離感〜!!」、野球部に入りたいという割にクラスの出席確認で弱々しく「はい」と返事をしたショーゴに「い〜や、茶道部の“はい”〜!」など、たけるのツッコミでスタジオを沸かせた。ステージ進行の千鳥・ノブは、ここ最近、たけるのツッコミを真似てしまうようで「ロケ中、もう本当やっちゃうんすよ」とお気に入りの様子。また、特別審査員のスピードワゴン・井戸田潤も「ツッコミの導入の部分が“い〜や”ってどっか入っちゃってるんだよ」とたけるのツッコミに感化されてしまっているようだった。同業者も思わず使いたくなってしまう言い回しなのだろう。
たけるのツッコミは、ツイッターでも注目を浴び始めている。『ありそうでない東京ホテイソンのツッコミ』というアカウントでは、いかにもたけるの言いそうなツッコミがコンスタントに投稿されている。主に会話調で状況を伝え、歴史の教科書などの本に載っている画像、スーパーマリオなどのゲーム画像、ジブリなどアニメ画像などとともに「い〜や、○○〜!」とツッコミを入れるというもの。的確なフレーズにはたくさんの「いいね」がついている。
真似したくなるツッコミで大きく話題となった芸人と言えば、さまぁ〜ず・三村マサカズだろう。1996年頃にお笑いコンビ、ナインティナインが自身のラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の中で、三村の「○○かよ!」「○○しちゃったよ!」といったツッコミだけのコーナーを設けて、まずリスナーの間で話題となった。その後、2000年に『新ウンナンの気分は上々。』(TBS系)の企画の一環で、旧コンビ名の“バカルディ”から“さまぁ〜ず”に改名し、三村のツッコミは広く知れ渡りブレイクを果たしたとみられている。タカアンドトシの「欧米か!」もヒットフレーズとなったが、三村のように芸人がこぞって真似をしたのはノブ、たけるの他にはあまり例がないだろう。
先月30日には、ツイッターでレイザーラモンRGが「いや、オールスターでやるプレイ!(東京ホテイソン風に)」とツッコミを真似され、たけるが「いや、わてらのお家芸!! RGさんありがとうございます!」とリプライしている。その他にもまだまだ真似している芸人は多そうだ。果たして千鳥・ノブを超える流行りを見せるだろうか。今後、SNSでの盛り上がりにも注目したい。
記事内の引用ツイートについて
東京ホテイソン・たけるの公式twitterより
https://twitter.com/takeyanbka
レイザーラモンRGの公式twitterより
https://twitter.com/rgizubuchi