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「宇宙人写真」はここから始まった? イタリア・モングッチ氏の「宇宙人写真」

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画像はイメージです。

 1947年6月24日にケネス・アーノルド氏が現代の科学力ではありえない飛び方をする「空飛ぶ円盤」を目撃し、1950年代にジョージ・アダムスキー氏を初めとする人々が空飛ぶ円盤に乗って地球に降り立った宇宙人と接触してから約60年。今まで多くのUFOや宇宙人の写真が撮影され、スクープとして報じられてきた。

 そんなUFOと宇宙人を世界で初めて撮影したとされる写真が、こちらである。

 遠景に岩山の見える荒れ地の斜面に、おわん型のUFOが着陸している。その横には銀色のスーツとヘルメットを身につけ、頭ないしは背中から長いアンテナが伸びた宇宙飛行士のような人物の姿が確認できる。これが世界で初めて撮影された宇宙人の写真ではないか、とされている。

 この写真が撮影されたのは1952年7月31日の午前9時頃、イタリアと国境を接するスイス東南のベルニナ山脈セルセン氷河上で撮影されたものである。目撃者はイタリア人の技師ジャン・ピエロ・モングッチ(Gian Piero Monguzzi)夫妻である。彼らはこの日、休暇でアルプス山脈を訪れていたのだが、前方よりUFOが飛来し宇宙人が氷河に降りていく様子を目撃。 UFOの降下から着陸、宇宙人が出現して歩き回る様子を7枚の写真に収めることに成功したのである。

 この写真は一躍注目を集めたが、翌1953年2月にイギリスの「レイノルズ・ニュース」にて人形と模型を使用したトリック写真であるとする暴露記事が掲載された。動いているように見えた連続写真はUFOや宇宙人人形を上から吊って動かしながら撮影したものとされたのである。確かに、宇宙人の服に付いているアンテナは長すぎるし、よく見ればUFOにも紐らしきものが付いていることがよく分かる。

 現在でも巷を騒がせるUFOや宇宙人の画像や動画は、こうしたフェイクとの戦いの歴史でもあった。近年ではCGも発達したため、素人でも映画のようなリアルな画像と動画を作成して公表する(そしてあまりにも露骨過ぎてバレる)ケースが多くある。

 しかし、膨大なフェイクに混じってやはり、正体不明としか判断がつかないものも僅かながら存在する。その僅かなケースの中にこそ真実が含まれているかもしれないのだ。

文:穂積昭雪 取材:山口敏太郎事務所

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