「カスハラ」とは「カスタマーハラスメント」の略で、常識を超えた悪質なクレームなどにより従業員が精神的苦痛を受けることをいう。「スッキリ」では過去数回にわたって「カスハラ」を特集しており、この日は実際に被害に遭ったという人物にインタビューした。
料金を安くしようとする顧客から「契約書の文字が汚い」などと難癖をつけられ、執拗に暴言を浴びせられた結婚式場勤務の女性のケースが紹介された他、レジの会計が気に食わないと4時間以上も説教を浴びせられ、うつ病を発症したケースも取り上げられた。
司会の加藤浩次は、これまで何度か「カスハラ」を番組で取り上げていたこともあってか怒り心頭の様子だった。
加藤は「企業側の作ったマニュアルはある程度、当たり前のお客さんを想定して作られている。だから想定外のお客さんが来たときに対応ができなくなってしまっている」と指摘。「想定外のお客さんからのクレームを受けた時は現場にいる店長が『二度と来ないでほしい』ということをハッキリと伝えることが大事」と持論を展開した。
この加藤の発言にはネットでは「加藤さんよく言ってくれた!」「加藤さんの言う通り。是非とも上司に聞かせたい」「世の従業員の声を代弁してくれた」と絶賛する声が相次いだほか、「高校生の時、レジで小銭投げつけられた」「新人いじめを目的にするお客さんも多いよね」といった声も相次いだ。
『スッキリ』は平日の朝に放送にしていることもあり、パートタイマーの女性やサービス業に従事している視聴者層が多いとみられ、「カスハラ」特集は特に反響が大きいようだ。
今回の特集はカスハラ特集の「総集編」とも言っていい内容で、加藤も腹に据えかねた部分が多かったのか、いつもに増して悪質なクレーマー客に吠えていた。
12月4日の『ペイハラ』に続き、『○○ハラスメント』をテーマに視聴者の声を代弁することに成功した『スッキリ』。来年もしばらくこれらの特集は続きそうだ。