今までの邦画にはない巨大なスケールのストーリーと、荒唐無稽なアクションで、公開から30年以上経った今でも根強いファンが存在する、日本映画の金字塔的作品である。
監督の長谷川和彦氏はこの作品以降、監督作品が一本もない状態であるが、ツイッターを利用して「カムバック作のためのリサーチ」なる活動をしている。
3か月ほど前まで長谷川監督は沈黙を続けていたが、4月18日前後より熱心につぶやいている。やはり「原爆」を題材にした映画を撮っただけに、昨今の原発問題について発言しないわけにはいかないのだろう。
ところが、長谷川監督のツイッターは最近、やや迷走が目立ち始めている。
長谷川監督は4月18日付のツイッターで、
「ACジャパンの会長は東電の社長が務めていると知った。そんなら『阿呆で鬱陶しいCM』を全部止めて、その膨大な額の広告宣伝費を福島原発の被害者の皆さんに差し上げたらどうだ??」
とつぶやき、昔と変わらぬ反骨精神を見せた。
ところが、「ACの会長=東電社長」という事実はなく結局、長谷川監督の間違いであることが発覚。即座に謝罪する羽目となった。
また同日、長谷川監督はフォロワーの「向日葵にセシウムを吸収してもらおう、という考えがある」というつぶやきをリツイート。
もちろん、向日葵にはセシウムを吸収するという力はなく、フォロワーから「その情報は正確ではありません!」とお叱りの意見をいただいていた。
『太陽を盗んだ男』の劇中で「誰でも原爆は作れる!」と沢田研二に語らせていた長谷川和彦だけに、ネットの情報に振り回される姿を見るのはなんともショックだ。(蟹山)