“超変わり者”のフレンチレストランのオーナー・黒須(石原さとみ)がオープンした墓地の中に建つフレンチレストラン「ロワン・ディシー<この世の果て>」を舞台に、個性豊かな従業員たちの奮闘が描かれている本作。第2話では、店の客足が途絶えてしまい、黒須がその原因をシェフ・小澤(段田安則)の料理にはパンチが足りない、薄味と指摘。シェフの塩気と自信を取り戻すため、従業員たちは団結し――というストーリーが描かれた。
佐々木倫子による漫画『Heaven?』が原作となっている本作。「ストーリーはおおむね原作通り」といった声が聞かれているが――。
「第2話放送後に目立ったのは、キャラクターに対する指摘です。原作で描かれている黒須は、自分勝手で周囲を振り回す女性ですが、ドラマ版はジャイアニズムがより強調されているのに加え、石原が演じているせいか、お洒落で“いい女風”の一面も。また、志尊淳演じる川合太一も、原作では仕事の覚えが悪いものの、無邪気で甘えん坊な性格で、いつの間にか周囲が許してしまうという性格ですが、ドラマではおバカキャラが強調された仕上がりに。原作ファンからは『志尊淳のバカキャラ具合にイライラした回だった』『無邪気を通り越してただの馬鹿』『黒須はただ傲慢すぎる。石原さとみ役の石原さとみみたいになってる』という声が相次いでしまいました」(ドラマライター)
しかし、一方では、そのコミカルな雰囲気を評価する声もあるという。
「第1話では、生首のツッコミなど、過剰な演出に苦言が集まっていた本作ですが、実は『家族で観るにはいいドラマ』『何も考えず笑えるから観るのがラク』といった声がちらほら見られるようになってきました。コメディドラマとはいえ、登場人物たちがギャグを言うわけではなく、破天荒なオーナーの思い付きに翻弄される従業員たちという構図で笑わせようとする、本作についての評価が高まっているようです。大袈裟なリアクションやCG演出などについても、『直感で笑える』『寒いのが逆にいい気がしてきた』という声が出てきており、少しずつ評価が高まっている様子です」(同)
早くも第2話で賛否分かれた本作。果たして、このまま失速せず無事に話数を重ねていくことはできるのだろうか――。