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東京大賞典 ヴァーミリアン ドバイ遠征へ弾みつける

 世界制覇へ、負けられない。砂のグランプリ「第53回東京大賞典」(JpnI 大井2000m 29日)で堂々の主役を張るのはヴァーミリアンだ。川崎記念、JBCクラシック、ジャパンCダートと目下、国内ダートGIを3連勝中。4着に終わったドバイワールドCで来年、リベンジを果たすため「壮行レース」で自らの能力を猛アピールする構えだ。
 行って良し、控えて良し。目下、国内GI3連勝中のヴァーミリアンが無敵の強さを身に着けつつある。
 なかでも、底力を見せつけたのが前走のJCダートだった。道中は11番手から徐々にポジションを上げ、直線は一気。食い下がるフィールドルージュ以下をあっさりと退けた。
 勝ち時計2分06秒7はスーパーレコード。前半に10秒台から11秒台のラップを連発した芝並みのハイペースを難なく追走し、ラスト3F36秒2の爆発力を発揮したのだから、まったく恐れ入る。
 担当の久保助手も「この前はびっくりするぐらいの強さだった。もう国内では敵なしという感じやろね」と笑みを浮かべた。
 そう、この東京大賞典は通過点。勝ってJRA賞の最優秀ダート馬を確固たるものとして、見据えるのは世界のひのき舞台だ。
 「来年もドバイを目指す。だからこそ、日本でひとつでも多くタイトルを獲っておきたい」
 乗り込みは入念だ。19日の1週前追い切りは栗東坂路で800mを54秒8。時計は目立たないが、「もともとケイコは動くタイプじゃないからね。前走からいい状態を保っている」。結果、楽勝だったJBCクラシックの中間は「ザ石の影響で歩様が悪かった」という。

 「今はその心配もなく、本当に順調にきている。今年のドバイ遠征を境にして馬の体質が強くなった」と自信を見せた。
 今年のドバイWCは4着。とはいえ、勝ち馬から2秒7離される完敗だった。かつて海外GIを制したアグネスワールドを担当していた久保助手は「あの馬もそうだったけど、ヴァーミリアンも余計なことをしない。力をつけた今なら通用するはず」とリベンジを誓った。
 父は凱旋門賞2着のエルコンドルパサー、母系は近親にダイワメジャー、ダイワスカーレット兄妹を持つ今、最も活力のある系統だ。
 血筋もまさに世界基準。父の果たせなかった世界制覇を実現するため、暮れの大井を「壮行レース」にしてみせる。

 【最終追いVTR】単走で一杯に追われ、坂路800m52秒9→38秒9→13秒6をマークした。独特のフットワークはスピード感こそないものの、実にパワフル。ケイコ駆けしないタイプとしてはタイムも上々で、引き続き好気配を保っている。

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