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【雅道のサブカル見聞録】震災後のアキバは…

 先月11日の東日本大震災発生以来、世界一の電気街で、オタクの街でもあるアキバにも変化が起きている。電力不足に伴う節電により、店舗の大型スクリーンでは動画を流すのが自粛され、店外照明も控えめ。営業時間を短縮する店舗もある。

 なかでも大型同人ショップ「虎の穴」は“ヤシマ作戦”と題し、大々的に店舗節電活動をし、来店者に協力を呼びかける。ヤシマ作戦とは、エヴァンゲリオン第六話で第5使徒ラミエルに対し、ポジトロンスナイパーライフルで作戦に当たる際に、特務機関ネルフが要求される出力を実現するために、膨大な電力を日本全国から徴収したことに由来する。 こういったアニメ用語で節電活動をする辺りがオタ向けショップらしい。

 メイド喫茶などでも照明の数を減らしたりエアコンの設定温度を下げるなどして対応。なかにカーテンを全て開けて営業する店舗も。これだと「萌え萌えキュン」などのお約束のやりとりが丸見えで客足も遠のきそうな気もするが、アキバに来る人達はその辺は気にしないようで、震災から数週間経過し、客足も元に戻ってきているという。

 他に注目すべき変化として、パーツショップやジャンク屋などでガイガーカウンターの完売が相次いでいることがある。数万円もする高価なものだが、福島第一原子力発電所の事故以来購入者が急増し、今ではどこでも品薄とのこと。目に見えない放射性物質が怖いのはわかるが、こんなものまで完売するとは、いかに今回の震災が非常事態か改めて教えられる。他にも乾電池不足でソーラーバッテリー式や手回し発電式のラジオなどが人気とのこと。

 夜になるとどこか寂しい雰囲気のするようになってしまったアキバ。夜闇の中、往来する人は絶えす、活気は取り戻しつつあるが、震災前のアキバとはあきらかに違うことは否めない。(斎藤雅道)

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