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桜花賞(JpnI、阪神芝1600メートル、12日) トレセン関係者が見るブエナ評とは…

 あす12日(日)、いよいよゲートインを迎える「第69回桜花賞」(JpnI、阪神芝1600メートル)。下馬評では、昨年の2歳女王ブエナビスタで決まりという雰囲気が充満している。「普通の状態で出せればええ。粗を探すのは、あんたらの仕事や」と松田博調教師は余裕の笑み。ならば、あんたらの仕事をしようということで、本紙では、岡目八目で、桜花賞に出走馬のいない栗東の調教師、助手、厩務員など合わせて100人からブエナ評を集めた。その結果は!?

 強いのは分かっている。ただ、せっかくのGI。銀行馬券を買っていても面白くはない。女王ブエナビスタに付け入るスキはまったくないのか? アンチ・本命党の本紙が、奔走した結果、“お膝元”の栗東トレセンでは、驚くことに全員一致で「ブエナビスタが勝つ」という寂しい(?)回答が返ってきた。
 万が一、負けるケースを聞いてみると、そのほとんどが「極端な泥んこ馬場になったとき」「熱発があって体調が万全じゃなければ」「直線で包まれたり、行き場をなくさないと」といった不利を想定した回答だった。
 ほかにも、「いまはフケのシーズンだから、そうなったときに折り合いがつくかどうか。その時期にやたらイライラする女っているでしょ(笑)」というセクハラまがいの意見などがあったが、いずれにせよ、“競馬に絶対はない”という格言を前提にした非現実的なものばかり。

 某調教師には「チョコチョコ走る馬だから、道悪も全然こなせるよ。アンカツさんは外を回るだろうから、直線で詰まることもないと思う。それにしても、無謀な取材をしているね」と“返り討ち”に遭ってしまった。
 そこで、「ブエナビスタに何らかの不利があった場合にくる馬は?」という質問にシフトチェンジ。すると、「後ろから差すのは難しいから、前に行っている馬」もしくは「人気薄の逃げ馬」が大勢を占めた。
 具体的に名前が挙がったのは関東の新星サクラミモザ。チューリップ賞ではブエナの安藤勝騎手に、「ヒヤッとした」といわせるほどの粘り腰を見せて0秒2差2着。その前走は芝、距離、コースと初物づくしだっただけに、2度目の今回は大きく前進する可能性を秘めている。追加登録料200万円を支払っての参戦で、陣営の意気込みも十分だ。
 「予定通りの調教が消化できたし、いい状態で送り出せるのが何より。関西への輸送も3回目ですからね。ハナにこだわらないが、スタートが上手だから、無理なく前の位置は取れるでしょう」と畠山吉調教師。
 負かすとは明言しなかったが、「体力もドンドンついてきているし、ここにきて目に見えて馬が良くなっている。間違いなく前走以上は走れると思っていますよ」と確かな手応えを感じているようだ。

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