今回の生駒の総選挙の参加に拒否反応を持っていた乃木坂46のファンは少なくない。そもそも、生駒がAKB48へ交換留学生として兼任すること自体、抵抗があったことも事実だ。他の地方グループとは異なり、これまで乃木坂46はライバルグループとしてAKB48とは、距離を置いていた。特に総選挙は、メンバーだけでなく、ファンも大きな労力を使うイベントであるため、そういう仕掛けに疲れたAKB48のファンが乃木坂46のファンへ移行したとの見方もある。
しかし、最終的に生駒は総選挙で結果を残した。そこで、乃木坂46のファンの中でも、「これで、来年、乃木坂46が全員参加となるのは、既定路線になったのではないか」との声も聞こえるようになった。
現在の乃木坂46は、初動の動きでは、AKB48以外の地方グループには勝てるほどの力をつけてきている。そこで、ライバルグループとして、総選挙でAKB48のメンバーを次々と撃破すれば、名実ともに創設当時の目標であるライバルグループとしてのポジションを確立できる。生駒は乃木坂46の中でもっとも人気のあるメンバーというわけではなく、センターを担当する西野七瀬や白石麻衣、橋本奈々未などが参加すれば、もっと上位を狙えたとの意見もある。
ただ、実際に乃木坂46のメンバーが出馬した場合、どうなるか。今回の総選挙の結果は、乃木坂46の他のメンバーのファンも生駒に協力したとの見方もあり、複数が立候補することになれば、票が割れる可能性は高く、そう簡単に公式ライバルを倒すことは難しい。
「公式ライバルグループとして総選挙で対決」となるか、「相手の土俵にあがっていくのではなく、独自の路線を進むのか」、ファンの間でも賛否が分かれ、議論を呼んでいる。