公開を間近に控え、宣伝にも熱が入る映画版『こち亀』だが、やはりというかなんというか周囲では不安視をする人が後を絶たないという。
「ほとんどの人が感付いていると思いますが、映画版の『こち亀』は大ヒット間違いなしと予想されたドラマ版の人気を見越して(制作が)スタートしたものと伝えられています。世間ではキャラクターものの実写化といえば『香取くん』と言う雰囲気になっていますが、さすがに34歳の男に漫画キャラクターの実写化は厳しいものがあるのではないか? と言われている。しかも手間をかけたわりには全然ヒットしない。香取くんは今、マンネリに陥っているのではないでしょうか?」(某芸能関係者)
ネットでも「香取くんへの罰ゲームだ」「だれが期待しているんだ」とさんざんな言われようだ。
ところが、この風潮に毅然と立ち向かおうとする関係者がいるという。それはなんと原作者である秋本治氏であるという。
秋本氏は映画を見終わった後、舞台で「脚本だったら僕、協力します」「是非シリーズ化をお願いしたい」と語っていたという。
もちろんこれはリップサービスの一環とも考えられるが、秋本氏は34年前、1977年に公開された、せんだみつお主演の元祖・実写版「こち亀」に「イメージが違う」と痛烈に批判したことでも知られる。それだけに、この高評価はビックリである。
「秋本先生は真面目で実直な人なので安易なリップサービスをするとは考えられません。たぶん本心でそう願っているのではないでしょうか」(某編集者)
去年より「地雷映画」と言われてきた「こち亀」であるが、ちょっと風向きが変わるかもしれない。そして「こち亀」シリーズ化で香取くんはマンネリを打破できるか?