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甲子園名物大盛りカツ丼「もう止めや!」店主 “インスタ撮り”に怒り

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提供:週刊実話

 「安くて量があるし球場に近いから、野球が始まる前に、ここで腹ごしらえするいうんがお決まりのコース。食事してる時に横見たら、その日は上がりの阪神のピッチャーがビール飲んでたいうこともようあったわ」(年配の阪神ファン)

 決勝で大阪・履正社が石川・星稜を下し、令和初の優勝校となった夏の甲子園。熱闘の裏で、関西の野球ファンを失望させる一大事が起こっていた。

 阪神甲子園球場近くの老舗『大力食堂』のメニューから、名物「大盛りカツ丼」が姿を消したのだ。

 大力食堂は、阪神甲子園駅から西へ徒歩5分の商店街の一角にある。見かけは、どこにでもある「街の食堂」だが、店内の壁には著名人の色紙がズラリと貼られ、その人気ぶりがうかがえる。

 名物の大盛りカツ丼は、ご飯だけでも約3合、その上に肉厚のトンカツがたっぷりのった一品ながら800円という低価格。もともと店主の藤坂悦夫さん(81)が、店に集まる高校球児やプロ野球選手のために「採算は度外視で」提供し始めた特別メニューだった。

 地元のタクシー運転手が言う。
「最初は裏メニューやった。それがテレビや新聞で紹介され、店に集まる野球ファンの口コミで広がって、いつのまにか看板メニューになったんです」

 そんな名物を、ナゼやめてしまったのか?
「最近は、写真だけ撮って食べんと残して帰るお客さんが増えてね。私らの年代からすると『もったいないことするな…』と思うけど、お客さんは半分、写真撮るのが目的で来てるんやから仕方ない。でも、そんなん見続けていると情けなくなってきてね。それで『もう、やめや』となったんですわ」(藤坂さん)

 まさかの“インスタ映え”が理由だというのだ。

 スマホで写真を撮って、残った分は捨てる…。これじゃ、オヤジさんじゃなくても止めたくなる。

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