北方領土問題
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社会 2025年07月10日 17時00分
「あまりにも軽率過ぎる」 石破茂首相「北方領土を除いて考えれば」発言で物議
石破茂首相の発言にまたもや波紋が広がっている。自民党の参院選候補を応援するため、石破首相は7月9日に長崎県諫早市で演説。その応援演説のなかで、長崎県の海岸線の長さに関して「北海道に次いで2番目と言われている。北方領土を除いて考えれば、日本で一番海岸線が長いのは長崎県だ」と話した。北方領土は現在ロシア連邦が実効支配をしている状態だが、日本政府は日本の領土だと主張し、返還を要求している。しかし、石破首相の今回の発言は、ロシアによる北方四島の不法占拠を容認したと受け取られる可能性もある。これに対してネット上では、「あまりにも軽率過ぎる」「切り抜かれたら絶対に問題しかない発言に危機感がないことにがっかり」といったあきれたような声がある一方で、「どんな文脈だったのだろうか」「無理にあら捜しをしているように見える」など切り取り方への疑問も上がっている。また、「『北海道を除けば』って言えばいいところをわざわざ『北方領土を除けば』って言って語弊を生む」といった意見も見られた。当サイトでは、以前も、外国人労働者受け入れに関する石破首相の発言を取り上げた。そこでは「七面倒くさい日本語、日本の習慣」と述べており、そのワードチョイスに疑問の声が上がっていた。20日に投開票日を控える参議院選挙では、すでに期日前投票も始まっている。このような誤解を招く発言が続けば、選挙結果に影響を及ぼしかねない。選挙期間中の言葉選びには、特に慎重になるべきだろう。
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社会 2021年02月09日 12時10分
丸山穂高議員「“戦争で取り返すのは賛成か”騒ぐ日本は敗戦国の末路」北方領土問題に持論で賛否
丸山穂高衆議院議員が2月8日にツイッターを更新し、北方領土問題について持論を述べた。7日は「北方領土の日」であり、返還要求全国大会がオンラインを交えて行われた。この大会では2019年以降のアピール文の表現が、日露交渉に配慮したものとなっていたが、今年からは四島返還実現を求める、従来の強いものへと戻された。 ただ、こうした動きにも丸山議員の見方は冷ややかだ。丸山議員は「19年、翌20年あの頃に用いなかった『不法占拠』表現遠慮の外交姿勢に象徴されるが、未だに『今後も着実に交渉を』とロシアに貢ぎ続けてる。ずっと言うとるがロシアは返す気ないしロシア側も日本側でも利権化してる」と指摘。続けて、「“戦争で取り返すのは賛成か反対か?”それで大騒ぎする日本、ほんと敗戦国の末路だな」と皮肉ツイートを見せた。 >>丸山穂高議員「自民は役職辞任のみ?」投稿後に松本議員らが離党表明「3人とも丸山への糾弾決議主導した」とも明かす<< 丸山議員は、北方領土のビザなし交流の場で、酒に酔った状態で「戦争で取り戻すのは賛成か、反対か」と発言し問題となり、所属していた日本維新の会から除名処分を受けている。ただ、この指摘には一理あるという声はかねてよりあり、ネット上でも「確かに。大騒ぎする内容はない」「正しいことを言う人が、なんで非難されるばかりか、辞職を迫られないといけないのか」といった共感の声が聞かれた。もちろん、「酒がなければよかったです」といったツッコミも見られた。 丸山議員は同日の別ツイートでは「軍事訓練しても憲法改正しても何やっても経済援助してくるこいつらってアホやな〜、とロシアは高笑い。北方領土へ行きゃ如実に感じるし、行ったことなくとも盲目的な“元島民かわいそう、日露友好を”じゃなくて客観的に考えれば分かる話。国際社会は日本の様に“お人好し”な国ばかりではないんだよなぁ」とも書き込んでいる。こちらにも、共感の声とともに「主張は興味ありますが、戦争で取り戻そうは乱暴な話でもっと戦略的に考えなければいけません」と慎重な立場に付く意見も見られ、賛否両論の形となった。 北方領土交渉が膠着状態が続いているだけに、丸山議員の鋭い批判はこれからも続きそうだ。記事内の引用について丸山穂高議員のツイッターより https://twitter.com/maruyamahodaka
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社会 2020年05月20日 12時00分
「戦争で取り返す」発言の丸山穂高議員、「ロシアに踊らされながら多額支援」北方領土問題に新たな強烈ツッコミ
丸山穂高衆議院議員が、5月19日のツイッターで北方領土問題に強烈なツッコミを入れ、話題となっている。 丸山議員は外務省の発行する『外交青書』2020年度版に、北方領土について「わが国が主権を有する島々」の明記が復活したニュースに対して、「(表記が)しれっと外交青書に復活」と皮肉り、「ロシアに踊らされながら多額支援までしてなお、昨年まで『北方領土は日本固有の領土』表現すら削除してたアホらしさ。重ねて対韓国も駆逐艦からレーダー照射されて国会決議すらなく『重要な隣国』記述復活と」と鋭く批判した。 これには、ネット上では「外務省相変わらずすぎて呆れる」「これはマジで『戦争しなきゃ取り返せない』状態になったんでは」といった共感の声が多く寄せられていた。 丸山議員と言えば、2019年5月に北方領土を訪問した際に、酒に酔った状態で、訪問団の団長と新聞記者の取材に割り込み、「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と問いかけていた。この発言が問題視され、所属していた日本維新の会から除名処分を受けていた。さらに、ツイッターのプロフィールにも記されている通り、「憲政史上初の衆院糾弾決議」も受けているが、辞職はしなかった。 その後、丸山議員は無所属での活動を経て、立花孝志氏のN国ことNHKから国民を守る党へ合流。国会議員の給与明細や利権などを積極的に公開し、「税金アジャース!」のフレーズも話題となっていた。 今回の北方領土に関する発言は、いわば現在のスタイルの丸山議員が生まれる「原点」とも言える。丸山議員の問題とされた発言は、日本政府の弱腰の対応を批判する意図もあった。実際、その後に交渉が進展している様子も見られない。そのため、ネット上では丸山議員の発言は「酔っていたのは良くないが、けっこう筋は通っていたのでは」と見る声もある。 丸山議員に軽く皮肉られてしまう日本政府の外交戦略は、確かに軟弱かつ弱腰なのかもしれない。記事内の引用について丸山穂高議員のツイッターより https://twitter.com/maruyamahodaka
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