岩隈久志
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スポーツ 2023年07月05日 12時20分
上原浩治氏「頭がおかしくなりそうだった」ワールドシリーズ優勝語る 岩隈久志氏を「野球脳が賢い」と称賛
「AIG presents MLB CUP 2023ファイナルラウンド壮行会」が4日に都内で行われ、元メジャーリーガーの上原浩治氏、岩隈久志氏がゲストとして出席した。 >>全ての画像を見る<< “二刀流”大谷翔平選手を筆頭とする日本人メジャーリーガーの活躍に、上原氏は「大谷選手はどこのチャンネルを付けても出てきますからね。僕たちが説明する以上の領域に行っている選手なので解説ができないです」と独特の言い回しで絶賛。さらに、「吉田(正尚)選手、菊池(雄星)選手や千賀(滉大)選手も頑張っているので、彼らも取り上げてほしい」とリクエストした。岩隈氏も「まだまだ日本人選手がメジャーの舞台で活躍するだろうと感じられますね」と期待を寄せた。 上原氏は、現役時代にボストン・レッドソックスでワールドシリーズ制覇を経験。岩隈氏は2012年から6シーズン、シアトル・マリナーズに在籍し、ノーヒット・ノーランを達成するなどメジャーの舞台で活躍した。互いの印象を聞かれた岩隈氏は、上原氏について「試合に入っていく姿を見て、気持ちが強いと感じました。常に走っていましたし、そういう選手が長くやっていける」と40歳過ぎまで第一線で活躍した上原氏を称えた。上原氏も「自分の持ち球を理解して、どう攻めていくかという野球脳が賢かった」と日米のマウンドに適応した岩隈氏に賛辞を贈った。 2016年に創設されたMLB CUPは、メジャーリーグベースボールと日本リトルリーグ野球協会が主催し、小学4・5年生を対象に全国12ブロックから勝ち抜いたチームがファイナルラウンドで対戦する。大舞台での緊張との向き合い方について、上原氏は「今までやってきたルーティンを崩さずにやること。ワールドシリーズだから特別な何かをするのではなく、日常と同じように過ごすのが大事。シーズン中はいろいろ試せますけど、短期決戦ではそれは難しいし、何か特別なことをすると失敗する危険もある」と実体験を踏まえてアドバイス。実際にワールドシリーズの期間は「頭がおかしくなりそうでした。あの1か月(※2013年のMLBポストシーズン)は本当に大変で、夜眠れなかったり、食事も喉を通らなかったりしましたけど、自分にしかできない素晴らしい経験をさせてもらった」とメジャーの頂点に立つまでを振り返った。 世界をめざす野球少年・少女に、岩隈氏は「一人じゃないんだと思うことが大事かな。みんなで戦っているし、自分もみんなが守ってくれていると思って投げていました。野手に助けられて野球人生を歩んで来たので、その信頼関係があったからマウンドに立ち続けられた」とチームの絆に感謝した。この日は、MLBに所属する日本人選手と大谷選手の同僚であるロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト選手らの応援メッセージも紹介された。(取材・文:石河コウヘイ)
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スポーツ 2022年05月23日 15時30分
松坂大輔氏「何度かやめたいと思った」野球人生を支えた人々を明かす 野球少年・少女への“金言”も
23日に行われた「『AIG』×『MLB CUP 2022』活動プラン発表会」に、元プロ野球選手・松坂大輔氏(元西武他)が登場。野球人生を支えてくれた人々や、野球に励む子どもたちへの思いを語った。 >>全ての画像を見る<< 2016年に創設された『MLB CUP』は、次世代を担う野球少年・少女に夢を与え、野球人口拡大につながる普及プログラムを創ることを目的とした、小学4〜5年生が対象の野球大会。毎年決勝大会には、全国から選抜されたチームが宮城県石巻市に集まり、復興支援の一環として開催されている。会見には元プロ野球選手・岩隈久志氏(元楽天他)、プロゴルファー・東尾理子も登場した。 子どもの頃から毎日家族で中継を見るなど野球が身近にある中で、父親と自然にキャッチボールをするようになったことが野球を始めたきっかけだったという松坂氏。「今僕が息子を野球の試合のグラウンドに連れて行ったり、練習の時とか連れて行ったりしてるんですけど、そういう環境が当たり前じゃないんだなっていうのを今になって改めて分かって、両親に感謝しています」、「大変だよというのを見せたりする親ではなかったので、本当に気持ちよく野球をやらせてもらいました」と、野球に打ち込ませてくれた両親に感謝した。 野球に励む日々の中では「何度かやめたいなと思った時期はあった」という松坂氏だが、「親の励ましだったり、当時所属していた監督さん、また友達の親だったりに励まして(もらって)、やめることなく続けてくることができた」と、両親をはじめとした周囲の人々の応援のおかげで挫折を乗り越えることができたと振り返った。 ただ、松坂氏は仮に志半ばで野球をやめていたとしても、「野球に関わったこと、野球チームで学んだことっていうのは決して無駄にはならなかったと思います」とし、「(悩んだ時に)どうしたらいいかって100%の答えを出すのは難しいんですけど、小学校の時に経験したものっていうのは未だに心の中に残っているので…。その時に経験したものは絶対無駄にはならないということは伝えたいですね」と、今野球に励んでいる経験は必ず将来の糧になると子どもたちに伝えた。 今年は全国から150チーム、総勢1900名の子どもたちが参加している『MLB CUP 2022』。松坂氏は「多分そこだけでは終わらない、その後も関係が続いていくことにもなると思うので、この大会を通じて新しい友達を作ってほしいなと思います」と呼びかけた。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年03月22日 15時30分
中日・木下の脱臼に「厳しすぎます」球界OBも落胆 投球直後に崩れ落ちて交代、過去には致命傷を負った投手も
21日に行われたオープン戦・中日対日本ハムの一戦。試合は「9-2」で中日が勝利したが、結果以上に話題となったのが中日のプロ5年目・27歳の木下雄介を襲ったアクシデントだった。 「8-2」と中日6点リードで迎えた8回表。この回から4番手のリリーフとして登板した木下は、先頭の清水優心を三ゴロ、続く平沼翔太を空振り三振に打ち取り順調に2アウトを奪う。ところが、その後に迎えた淺間大基に4球目を投じた直後、右腕上腕付近を押さえながら地面にうずくまり動けなくなった。 異変を察知した中日・与田剛監督や球団トレーナーが駆け付けたが、木下は起き上がることができないまま担架に乗せられ負傷退場。その後病院に直行し検査を受けたところ、右肩の脱臼で全治不明と診断されたと試合後に伝えられた。 昨季まで通算で「37登板・0勝0敗1ホールド1セーブ・防御率4.87」という成績を残している木下は、今季はOP戦5試合に登板し防御率「0.00」と好投。与田監督からも抑えの有力候補として名を挙げられていたが、今回の怪我により長期離脱は避けられない状況となっている。 >>中日・高松が二塁塁審と激突! 大量失点のきっかけに「周り見えて無さすぎ」と呆れ声、避けなかった審判にも批判<< 木下のアクシデントを受け、ネット上には「崩れ落ちる姿見た時点で軽症とは思えなかったが脱臼とは」、「脱臼なのに二の腕を押さえてたってことは、直接患部に触れないほどの激痛だったってことか…」、「ここまで結果出してた木下の故障離脱はチーム的にもかなり痛い」といった反応が多数寄せられている。 また、21日に自身のツイッターに投稿した元中日・川上憲伸氏は、「脱臼は投手の立場では厳しすぎます!」とコメント。木下が負った脱臼は今後のキャリアにも響く大怪我になりかねないと懸念している。 「球界では故・森慎二さん(元西武他)、西村健太朗氏(元巨人)、岩隈久志氏(元巨人他)など、脱臼を発症して引退に追い込まれた投手は少なからずいます。なぜ脱臼が起こるか、そして致命傷に至るかという点ですが、森さんは過去にメディアのインタビューで『腰が張ると、股関節の動きも悪くなる。その負担が肩にきたのではないか』と、下半身の張りにより上体のバランスが崩れたことが脱臼を招いたのではとコメント。また、『どうしても「抜ける!」という感覚を拭い去ることができなかった』と故障箇所をかばうことで投球フォームが崩れ、球速や変化量が大きく低下して引退を決断するに至ったとも語っています。木下も今回の故障により、最速155キロの直球や決め球のフォークといった持ち味が失われてしまうことが心配されますね」(野球ライター) 一部では「育成選手への逆戻り(木下は2017年~2018年3月まで育成)も避けられないのでは」という声も挙がっている木下。本人のコメントは現時点(22日午後0時半)ではまだ伝えられていないが、予期せぬ脱臼から復活を果たすことはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について川上憲伸氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/Kenshink2k2k2
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スポーツ 2021年01月23日 17時00分
ヤンキース・田中、NPB復帰が低迷の引き金に? 楽天・石井監督も期待の帰還、上原・岩隈の二の舞を避けるポイントは
これまで楽天(2007-2013)、ヤンキース(2014-)でプレーし、日米通算で「349登板・177勝81敗2セーブ・防御率2.94」といった成績を残しているプロ15年目・32歳の田中将大。NPB復帰説が浮上し、プロ野球ファンの間で盛り上がりを見せている。 田中は昨季でヤンキースとの7年契約が満了したが、当初はヤンキースと再契約するのではとの見方が多数。ところが、今オフに入ると残留交渉が難航しているとの報道が複数伝えられた上、ヤンキースが16日(現地時間15日)に先発右腕のクルバーを獲得したため再契約は厳しい状況となっている。 ヤンキースがクルバーを獲得して以降はNPB復帰の可能性が取りざたされるようになった田中。ネット上には「自分のひいき球団に来てほしい」というファンの声が多数見受けられ、古巣である楽天・石井一久監督兼GMも「もし選択が日本ということになれば、帰ってきてほしいと言わない理由がない」と復帰の可能性に言及したことが伝えられている。 >>楽天・石井監督兼GMがマー君復帰を狙う切実な理由三木谷オーナーの“イニエスタ級”大盤振る舞いはあるのか<< 楽天時代に「175登板・99勝35敗3セーブ・防御率2.30」といった数字をマークしていることもあり、仮に田中が復帰となれば活躍は間違いないという見方は根強い。ただ、ここ3年でMLBからNPBに復帰した選手を振り返ると、その全員が活躍を見せているというわけではない。 巨人(1999-2008)、オリオールズ(2009-2011)、レンジャーズ(2011-2012)、レッドソックス(2013-2016)、カブス(2017)を渡り歩いた後2017年11月にカブスをFAとなった上原浩治は、翌2018年3月に古巣の巨人に加入しNPBに復帰。ただ、プロ20年目・42歳のシーズンとなった同年は中継ぎとして36試合に登板したものの、中盤から左ひざ痛を抱えたこともあり「0勝5敗14ホールド・防御率3.63」と黒星が大きく先行。同年オフには左ひざのクリーニング手術をしいられた。 この手術の影響で上原は翌2019年シーズンの開幕一軍入りを逃し、二軍でも調子は上がらず。これを受け上原はシーズン途中の5月に、「二軍で抑えられないようじゃ一軍では抑えられない」として現役を引退する決断を下している。 近鉄(2000-2004)、楽天(2005-2011)、マリナーズ(2012-2018/2018はマイナー)で活躍した岩隈久志は、2018年12月に巨人と契約しNPB復帰。翌2019年はプロ20年目・38歳と既にベテランの域に入っていたが、それまで日米通算170勝を挙げるなど実績は十分だったため「大物が来た」と期待する巨人ファンは少なくなかった。 ところが、岩隈は巨人加入直後からMLB時代に抱えた右肩のコンディション不良に悩まされ、2019、20年と2年連続で一軍登板なし。この不振もあり、岩隈は2020年オフに現役を引退している。 西武(2011-2017)、パドレス(2018-2019/2019はマイナー)でプレーし2019年限りでパドレスを退団した牧田和久は、同年11月に楽天との契約に合意しNPBに復帰。プロ10年目・36歳で迎えた2020年は52試合に登板し、「2勝2敗22ホールド2セーブ・防御率2.16」と安定した数字をマークしている。 牧田は活躍、上原、岩隈は不振という結果となっている直近のNPB復帰選手だが、後者2人は選手としては下り坂である40代前後で復帰。一軍戦力としてのフル稼働というよりは、集客面や指導面でメリットをもたらすことを期待されていた。一方、田中は現在30歳代前半とそこまで年齢を重ねてはいないため、両名のような不振に陥る可能性は高くはないだろう。 ただ、田中は2014年中盤から2015年序盤にかけ右ひじの故障に悩まされ、それ以降も右肩炎症や太ももの張りなどで複数回故障離脱している。上原、岩隈の両名もMLB時代から何度か故障に見舞われNPBでも怪我に泣いているため、この点はNPBへの適応に悪影響を及ぼす不安要素といえるが、コンディションに細心の注意を払えば牧田と同等、もしくはそれ以上の成績を残すことは十分可能と言えそうだ。 田中は1月2日に自身のツイッターに投稿し、「来季プレーをしたいチームを限定しておらず、自分に興味を持ってくださる全ての球団の中から考えています」と来たオファーは全て検討すると表明している。当然楽天をはじめとしたNPB球団のオファーも検討することみられるが、果たしてNPB復帰を決断することはあるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について田中将大の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/t_masahiro18
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スポーツ 2021年01月20日 15時30分
元巨人・岩隈氏、引退決断した衝撃の真相を語る 原監督が引き金? 本拠地で起こった“悲劇”にファン驚愕
元巨人で野球解説者の上原浩治氏が19日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元巨人でマリナーズ特命コーチの岩隈久志氏がゲスト出演。昨季限りでの現役引退を決断した真相を明かした。 岩隈氏は2020年10月23日に引退を表明し、翌11月7日に引退セレモニーを行っている。今回の動画では、引退の決め手になったという右肩脱臼の経緯について語った。 >>元巨人・岩隈氏に「そんなに消極的だったとは」驚きの声実は早期降板を願っていた? MLB時代の快挙の裏話を明かす<< 近鉄(2000-2004)、楽天(2005-2011)、マリナーズ(2012-2018/2018はマイナー)で活躍した後2019年シーズンから巨人でプレーしたものの、同年は右肩コンディション不良の影響で一軍登板なしに終わった岩隈氏。翌2020年シーズンも右肩の調子は上がらず一軍登板はなかったが、そんな中10月に入り原辰徳監督から「今の状況でいいから投げてくれないか」とシート打撃への登板を頼まれたという。 言われた際の調子は「(まだ)行ける状況ではなかった」という岩隈氏。ただ、原監督の言葉からは「(岩隈氏を)なんとか日本シリーズで投げさせたい」という期待が伝わってきたため、「自分の今できる限りでいいから思い切って行こう」と期待に応えるべく調整に励んだという。 その後同月7日に東京ドームで、原監督が見守る中シート打撃に登板した。登板前のブルペン投球では「ちょっと良くなってきた可能性がある」と手応えもあったというが、マウンドに立ち1球目を投じた瞬間に右肩がまさかの脱臼。「肩がバーンって飛んで(いったような感覚があり)そこから動かなかった」といい、外れた肩が胸の高さまで下りてきていたという。 すぐにチームドクターに外れた肩をはめてもらったが、シート打撃は1球で打ち切りとなったという。「そこから1週間考えて、『この肩がもう休めって言ってるんだな』と思ってそこで(引退を)決めた」と、この右肩脱臼が自身に引退を決断させたと語っていた。 動画には、岩隈氏が語った近鉄時代や楽天時代の思い出などについても収められている。 今回の動画を受け、ネット上には「脱臼したことは引退会見で触れてたけど、こうした経緯で発症したことは知らなかった」、「結果だけ見ると原監督がせかしたことが引退の引き金を引いたみたいだな」、「原監督は引退会見で『後半戦に岩隈を入れたかった』って言ってたから、あくまで戦力として考えてシート打撃を頼んだんだろうな」「原監督の期待に応えようとして目の前で故障というのはさすがに相当心にきたんだろうね」といった反応が多数寄せられている。 原監督の頼みを受け入れた結果、右肩脱臼を負い引退を決断した岩隈氏。もし原監督が何も言っていなければ、もしかすると2021年シーズンも現役を続けていた可能性もあったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg
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スポーツ 2021年01月04日 17時00分
元巨人・岩隈氏に「そんなに消極的だったとは」驚きの声 実は早期降板を願っていた? MLB時代の快挙の裏話を明かす
昨年現役を引退した元巨人・岩隈久志氏が、3日放送の『再会2~プロ野球の黄金3世代が今だから言える、聞ける、話せること~』(BSテレ東)に出演。マリナーズ時代の2015年に達成したノーヒットノーランの裏話を明かした。 1981年生まれの同級生であるBC栃木・川崎宗則と共に今回の番組に出演した岩隈氏は、引退後の心境やMLB時代の思い出などについてトーク。その中で、2015年8月13日(現地時間12日)オリオールズ戦でノーヒットノーランの達成した際の意外な考えについて語った。 当時プロ16年目・34歳の岩隈氏は、3回まで1人の走者も許さない完ぺきな投球を披露。4回に四球を与え完全試合は途切れたものの、その後は相手打線にヒットを許さず最後まで投げ切り「9回無失点・被安打0・7奪三振」でノーヒットノーランを達成している。 20連戦の最後の試合だったこともあり、それまでの登板や移動でかなり疲労がたまっていたという岩隈氏。「7回100球くらいで投げれたらいいや、(首脳陣はこれくらいで)交代してくれないかな」と、最低限の働きさえできれば十分という考えで試合に臨んだという。 ところが、無安打投球が続き球場内が記録達成を期待する雰囲気となったことで、「(7回交代は)さすがにないか」と感じたという岩隈氏。イニング間にはベンチ裏のロッカーで自身の通訳に「さすがに(首脳陣は7回じゃ)交代してくれないですよね?」と冗談交じりに聞いたというが、「いや、あるわけないじゃないですか!」と笑顔で“一蹴”されたという。 その後8回までノーヒットノーランを継続し、記録達成をかけ最終回の9回も続投することとなった岩隈氏。「9回は『ここまできたらノーヒットノーラン意識しなきゃな』じゃないけど緊張して投げた」と、残り3人となった段階でようやく最後まで投げ切る気持ちになったと語っていた。 >>巨人・岩隈、楽天入りに義父は関係無かった?オリックス入りを頑なに拒んだ真相は…「やりたい気持ちにはなれなかった」<< 今回の放送を受け、ネット上には「疲れがあるとはいえ、そんなに消極的な考えだったとは知らなかった」、「省エネ投球で降板したいってどれだけ疲れてたんだ」、「一世一代の記録に迫ってる投手から交代の話されるのは通訳の人もびっくりしただろうな」、「結果をあまり考えないことで、逆にいい感じに力抜いて投げられたのかも」といった反応が多数寄せられている。 日本人メジャーリーガーとしては、野茂英雄氏(元ドジャース他/1996,2001)以来2人目となる快挙を達成した岩隈氏。最終盤まで結果は二の次だったというエピソードに驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年12月15日 17時00分
巨人・岩隈、楽天入りに義父は関係無かった? オリックス入りを頑なに拒んだ真相は…「やりたい気持ちにはなれなかった」
元楽天監督で野球解説者の田尾安志氏が14日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、今季限りで現役を引退した巨人・岩隈久志がゲスト出演。2004年オフに消滅した近鉄から楽天入りした真相を明かした。 岩隈は同年オフに近鉄と合併したオリックスと、新規参入した楽天の間で行われた「分配ドラフト」でオリックス側のプロテクト枠(25名)に入っていたが、一貫してオリックス入りを拒み続け最終的には金銭トレードで楽天に移籍。今回の動画ではオリックス拒否の姿勢を貫いた理由を語った。 プロ5年目・23歳だった2004年、所属球団の近鉄がオリックスに吸収合併され消滅。同時に楽天が球界に新規参入してきたため、「新規参入する球団で新たな気持ちでやりたかった」と心機一転を図りたかったのが一番の理由だったと岩隈は明かした。 NPBでは同一企業が複数球団を保有することは野球協約に違反するため実現の可能性はほぼなかったが、「近鉄が(オリックスに)買収(される)という話ならば、同じチームメイトとやるわけだから(オリックス入りに)何の支障もなかった」という岩隈。ただ、吸収合併に伴う分配ドラフトでオリックス側が同僚をバラバラに散らせたこともあり、最後まで「オリックスでやりたい気持ちにはなれなかった」という。 条件面だけを見ればオリックスの方が好条件だったというが、それでも楽天入りを選んだ岩隈。楽天初代監督の田尾氏が岩隈の義父に当たる広橋公寿氏を一軍守備走塁コーチとして招へいしていたこともあり当時は「義父に気を遣ったのでは?」との見方もあったが、岩隈は「お義父さんも『自分の思った気持ちの方向に進んでやるといい』と言ってくれた」と義父は関係なくあくまで自分の意思を貫いた結果だと語っていた。 岩隈はこの他にも楽天初年度の2005年シーズン中に感じていた苦労や、2019年から2年間プレーした巨人で行っていた若手へのアドバイスなどについて動画内で語っている。 >>巨人・岩隈、「カネにうるさいヤツ」非難された過去ポスティング決裂の裏にあった真相とは<< 今回の動画を受け、ネット上には「カネや名誉じゃなく仲間を最も重視してたのは知らなかった」、「楽天側には磯部(公一)、吉岡(雄二)、(川口)憲史とか結構近鉄の主力が流れてたからその影響もあったのかも」、「実力のある同僚を確保してその他は楽天に押し付けたオリックス側の姿勢にも思うところがあったんだろうな」、「オリ側がプロテクト枠で近鉄戦士を多めに確保してたらまた話は違ったんだろうか」、「義父が移籍に影響っていう当時の見方は間違ってたんだな」といった反応が多数寄せられている。 オリックス入りに難色を示し続けたことから、当時は中日、巨人、阪神も獲得を模索していた岩隈。当時から約16年後に明かされた真相に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について田尾安志の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA
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スポーツ 2020年10月20日 20時30分
巨人・岩隈に「オリックスでやりたいならやっていい」 田尾元監督が告白、当時は明かされなかった楽天入りの秘話とは
元楽天で野球解説者の田尾安志氏が19日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。2005年の楽天監督時代に共に戦った巨人・岩隈久志について言及した。 今回の動画で田尾氏は、同日に引退を発表した岩隈との思い出をテーマにトーク。その中で、岩隈が2004年オフに消滅した近鉄から楽天に移籍した際の裏話を明かした。 >>巨人・岩隈、「カネにうるさいヤツ」非難された過去ポスティング決裂の裏にあった真相とは<< 2004年オフの新規参入にあたり、近鉄と合併したオリックスと「分配ドラフト」を行った楽天。このドラフトはオリックスがプロテクトした25名以外の選手からまず20人を楽天が獲得し、その後オリックス、楽天の順番で交互に選手を指名していくというものだった。田尾氏によると、近鉄のエースだった岩隈はプロテクト枠の25人の中に入っていたため、本来ならオリックスに行くはずだったという。 ところが、どういうわけか岩隈が「オリックスのユニフォームは着たくない」と拒んだためオリックス入りは難航。田尾氏は楽天監督就任にあたり岩隈の義父に当たる広橋公寿氏を一軍守備走塁コーチとして招へいしていたが、その広橋コーチからも「(岩隈は)オリックス側と7、8回はミーティングをした」と伝えられたという。 この事態を受け、岩隈が義父の広橋コーチに気を遣って楽天を希望しているのではと心配したという田尾氏。広橋コーチを通じて「岩隈を獲りたいからではなく、広橋というコーチが優秀だから僕は(広橋にコーチを)お願いしたんだ。だからそういうこと(義父が楽天にいること)は気にせず、オリックスでやりたいならやっていいんだよ」と岩隈に伝えたが、それでも本人の意思が変わらなかったため楽天に入団することになったという。 なぜ岩隈が最後までオリックスを拒んだのかは分からず、その後も本人に聞いてはいないという田尾氏。ただ、創設当時の楽天は先発ローテも満足に組めないほど選手層が薄かったため、「結果としては、楽天のユニフォームを着てくれたことは非常にありがたかった」と岩隈に感謝していた。 田尾氏はこの他にも2005年シーズンに岩隈が登板した中で印象に残っている試合や、引退を受けての自身の思いなどを動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「オリックスを拒否したことは知ってたけど、監督・コーチの間でそんな話をしてるのは知らなかった」、「何でそこまでオリックス拒否の意思が強かったんだろうか」、「岩隈は広橋さんがコーチに招かれる前からオリックス行きたくないって言ってたから、義父の存在以外の理由がある気がするけどなあ」、「近鉄はオリックスに吸収合併される形で消滅したから、なかなか気持ちの整理もつかなかったのかも」、「引退したら時間できるだろうから、ゲストで呼んでその辺りのこと聞いてみてほしいな」といった反応が多数寄せられている。 オリックスとの交渉が難航したことで、当時は中日、巨人、阪神も獲得を模索していた岩隈。当時からはおよそ15年が経つが、オリックスを拒み楽天入りした理由を知りたいと考えているファンは今でも多いようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について田尾安志氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA
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スポーツ 2020年10月20日 11時20分
巨人・岩隈、「カネにうるさいヤツ」非難された過去 ポスティング決裂の裏にあった真相とは
日米通算170勝を挙げた岩隈久志投手(39=巨人)の引退が発表された(10月19日)。「近鉄バファローズのユニフォームを着たことのある現役選手のうちの一人」だ。合併消滅した近鉄、そして楽天の両方で最多勝のタイトルを獲得した右腕の雄姿を「もう一度観たい」と思っていたファンも多かったはず。日本球界に復帰した後は右肩手術の影響を配慮し、リハビリ中心の練習が続いていた。「練習は他選手と離れ、別メニューになるんですが、マジメにやっていました」(関係者) 巨人で勝利投手になることはできなかったが、後悔の念はないようだ。 >>引退の巨人・岩隈に「連絡してくれてありがとう」上原氏ら球界人から労い相次ぐ「また1人近鉄戦士が…」の声も<< 岩隈はオトナと子どもが同居しているようなピッチャーだった。 楽天球団が誕生した2005年、「新規参入の球団」ということで、その様子を取材させてもらった。選手たちが移動する新幹線の中で岩隈を見掛けた時のことだ。彼はチョコレートの入ったお菓子を食べながら、窓の外を眺めていた。ベテラン選手たちはニヤニヤしながら彼の方を見ていて、その目線に気づくと、「あっ、食べます?」とお菓子の箱を差し向けた。 こんな無邪気な野球小僧が、パ・リーグのごっついパワーヒッターたちをきりきり舞いさせていたのだ。 04-05年オフの野球報道は「岩隈一色」になった。 「近鉄、旧オリックスの両選手を楽天側と分配ドラフトで振り分けることになり、岩隈は義父がコーチとなった楽天に行きたいとし、抵抗しました。岩隈の保有権を持ったオリックスに対し、セ各球団も『もめているのなら』と交換トレードを申し込んできました」(ベテラン記者) 10年オフ、ポスティングシステムによる米球界挑戦では、同制度導入以来、初の交渉破綻というハプニングも経験した。破綻の理由は「カネ」。落札した米球団の提示額が低すぎたからだが、その裏には複雑すぎるオトナの事情が絡んでいた。 米球団は最初の交渉で「この金額しか出せない。ダメなら縁がなかったということで」と代理人に伝えた。代理人は国際試合を含めたキャリアを考慮し、「低年俸で契約したら、後に米球界に挑戦する日本人選手にも影響しかねない」と判断した。 当時を知る楽天関係者によれば、「この金額しか出せない」の言葉をそのまま岩隈に伝えたそうだ。岩隈にすれば、「自分は必要とされていないのか?」と不安になる。 「カネが理由でなければ、契約した方がいい」 楽天ナインもそう進言した。 「後に挑戦する日本人選手のために」なる代理人の主張も間違っていない。悩み抜いた末、もう1年待って、海外FA権の行使による挑戦に切り換えた。事情を知らない者からは「カネにうるさいヤツ」と誹謗されたこともあったそうだ。 「岩隈の交渉決裂がポスティグシステムの改定につながったのも事実です」(前出・同) 15年8月、日本人投手としては2人目となるノーヒットノーランも達成している。投球のスピードではなく、緩急で相手打者を翻弄させるのは、成熟したオトナのピッチングだ。同時に、日本人メジャーリーガーの未来や制度改定、国際試合の重責なども背負わされてきた。リハビリに徹した巨人での2年間も野球人生の糧となったはずだ。良い意味で「濃い現役生活」を送ったのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月19日 19時45分
引退の巨人・岩隈に「連絡してくれてありがとう」上原氏ら球界人から労い相次ぐ 「また1人近鉄戦士が…」の声も
これまで近鉄(2000-2004)、楽天(2005-2011)、マリナーズ(2012-2017)、巨人(2019-)と日米4球団でプレーしてきたプロ21年目・39歳の岩隈久志。19日、その岩隈が今シーズン限りで現役を引退することを巨人が発表した。 日米通算で「376登板・170勝108敗・防御率3.31」といった成績を残し、沢村賞(2008)、最多勝(2004,2008)、最優秀防御率(2008)、最高勝率(2004,2008)と数々のタイトルを獲得した岩隈。だが、NPBに復帰し巨人に入団した2019年以降は右肩の故障や右鼠径ヘルニアの影響で、現在に至るまで一軍登板がなかった。 その岩隈の引退発表を受け、複数の選手・OBが自身のSNSを通じてコメントしている。同じく今シーズン限りでの引退を表明している阪神・藤川球児は、19日に自身の公式ツイッターに「先程、本人と連絡も取れて同じ年に引退で…本当に深い縁を感じます」、「2人で、引退後楽しい毎日を過ごそうねと話しました」と投稿。岩隈から直接引退の連絡をもらったことや、引退後についても会話を交わしたことを明かしている。 >>引退の阪神・藤川に「やっぱり…」川上氏がシーズン前の“予兆”を告白プロ22年目の決断にファン・OBから惜別相次ぐ<< 自身が引退する2019年5月20日まで共に巨人でプレーした上原浩治氏は、19日に自身の公式ツイッターに投稿。「知ってる選手、一緒に戦った選手たちが段々と居なくなるのは寂しい」と率直な思いを吐露しつつ、「前もって連絡してくれてありがとうね ゆっくり休んでな」とねぎらっている。 2005年から2008年にかけ楽天で同僚だった一場靖弘氏は、19日に自身の公式ユーチューブチャンネルのツイッターアカウントに「楽天創設期、共に投げ合い、岩隈さんの存在が投手陣の支えでもありました」、「残りの野球人生をいろんな想いもあるかと思いますが、思いきり楽しんでください」と投稿。同僚だった時代を振り返りつつ、最後まで野球を楽しんでほしいとエールを送った。 岩隈の引退については、ネット上にも「引退って聞いてびっくりした、右肩の故障さえ無ければ日米200勝達成できたかもしれないのに…」、「復活を願ってただけに悲しい、今まで本当にお疲れ様でした」、「巨人では投げられなかったけど、過去の活躍が色あせることは無い」、「引退試合とかやるなら、最後に一球だけでいいから一軍で投げる姿が見たい」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「岩隈の引退でまた1人近鉄戦士がグラウンドを去ることに…」、「近鉄経験者はこれで何人だ?もう1人、2人ぐらいしかいないか?」などと、2004年限りで消滅した近鉄を絡めたコメントも複数見受けられた。なお、岩隈の引退により、近鉄への在籍経験を持つ現役選手はヤクルトの近藤一樹、坂口智隆の2名のみとなっている。 現時点で引退試合やセレモニーが行われるかは不明だが、23日に引退会見に臨む予定と伝えられている岩隈。会見の席上でどのような言葉を口にするのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について藤川球児の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/kyuji22fujikawa上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara一場YouTubeチャンネルのツイッターアカウントよりhttps://twitter.com/Dokun99795981
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