歌舞伎
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社会 2023年08月01日 19時02分
「おぐらが斬る!」猿之助保釈 復帰はあるか セクハラパワハラ問題はどうなる?
市川猿之助被告が76日ぶりに保釈された。保釈金は500万。これを安いという人もいるが、保釈金というのは、被告人の逃亡等を阻止する目的で裁判所に納付するものだ。猿之助被告は、逃げるおそれはないと判断されたのだろう。ちなみに保釈金は、逃亡や裁判に出頭しないなど問題行動を起こさない限り戻ってくる。事件が起きたのは5月17日、東京目黒区の自宅で、市川猿之助被告と両親が倒れているのが見つかった。睡眠導入剤による一家心中であった。。母親の延子さん(75)は現場で死亡が確認され、父親の市川段四郎さん(76)は搬送先の病院で死亡した。2人の死因は向精神薬中毒であった。市川段四郎さんと延子さん夫妻の葬儀は、5月下旬に近親者のみで執り行われ、四十九日法要と納骨も終わっているとのこと。そして7月28日(金)、猿之助被告は、大量の向精神薬を両親に服用させた「自殺ほう助」の罪で起訴され、同日、猿之助被告の弁護士が保釈を請求。東京地裁は7月31日に保釈を認め、保釈された。猿之助被告が保釈されたのは「自殺を図るおそれがない」と判断されたからだが、しばらくは「監督者と制限生活」をするらしい。「制限生活」というのは、旅行の制限、裁判所への定期的な動静報告、被害者や共犯者などとの接触禁止などがある。猿之助被告の場合、都内の病院に入院するらしい。猿之助被告は、2か月前に、自宅で両親の死を手伝い、自らも自殺未遂をしたばかりだ。その現場である自宅より入院の方が、関係者にとっても安心だろう。スポーツニッポン紙などは、早くも「表舞台復帰ある」「松竹に大きな“借り”説得次第で可能性」などと書いており、松竹内からは「俳優ではなくてもプロデュース、企画、演出とできることはいくらでもある」という声も上がっているという。ただ猿之助被告は「もう表舞台には出たくない」と語っており、また今となっては誰も口にしないが、事の発端は猿之助被告の男性へのセクハラやパワハラ問題である。弟子や同じ舞台に立った役者から「2人きりになるのが怖い」とか、キスをされたり股間を触られたりする被害や、添い寝の強要などの被害を受けた人が何人もいたという問題。パワハラでは日常的に「弟子なんか家畜だからな」という暴言を吐いていたことや、セクハラを拒否した相手を降格させるなどが報道されている。たとえ表舞台には立たないプロデュースや演出であっても、弟子や関係者は、猿之助被告のいうことを素直に聞くのだろうか?プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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芸能ニュース 2023年07月18日 20時05分
「おぐらが斬る!」猿之助自殺ほう助で再逮捕 もし執行猶予付きなら自殺の危険性は?
18日。警視庁は父親である市川段四郎さんへの「自殺ほう助」容疑で、市川猿之助容疑者(本名喜熨斗(きのし)孝彦)(47)を再逮捕した。これまでは6月に母親への同容疑で逮捕されていた。再逮捕容疑は、5月17日~18日に、自宅で睡眠薬を飲ませ、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん(76)の自殺を手助けし、18日に死亡させた疑いだ。もし段四郎さんが自分の意思で亡くなったのでなかった場合、殺人の容疑で立件もありえたのだ。おそらくこれまでの捜査や取り調べで、警察は段四郎さんも自殺する意思があったと判断し、自殺ほう助で再逮捕となったのだろう。警察によると、段四郎さんは認知症を患っており、判断能力が疑われていたが、関係者などの捜査で、日常生活において問題はなかったことがわかったという。また猿之助容疑者の供述と部屋の様子や、薬の種類など司法解剖やカルテなどの、裏付け捜査をして矛盾がなく、今回の再逮捕となったようだ。今後も警察は裏付け捜査を続けるという。自殺ほう助罪は「6月以上7年以下の懲役まだは禁錮」に処されることになり、執行猶予が付くことも少なくない。しかし猿之助容疑者の場合、亡くなったのは2人であるので、執行猶予付きになるか、あるいは実刑となるかは、まだわからない。これはあくまで筆者個人の意見で、歌舞伎ファンや猿之助ファンの方々にお叱りを受けるかもしれないが、執行猶予より実刑の方が、猿之助容疑者にとっていいのではないかと思っている。その理由は、自殺未遂者に対して5年以上の追跡を行うと、おおよそ10人に1人が自殺で亡くなっていることが分かっているのだ。その点、刑務所では自殺防止にとても気をつかっている。それでも年間20人ほどが刑務所内で自殺しているのが現実だ。猿之助容疑者は、親子3人で死のうとして、1人だけ取り残されている。自殺の大きな原因の一つに、週刊誌のセクハラ・パワハラ報道があり、これらの問題は何も解決していない。また、強い睡眠導入剤を以前から使っていたというから、不眠症である可能性が高い。不眠症もまた大きな自殺リスクなのだ。猿之助容疑者はいま、二重三重の自殺リスクに囲まれているのだ。最後に著名人の自殺といった報道が増えると、その影響で自殺を試みる人が増えるという。もし、ふとそんな気分になったら、とにかく誰かに相談をしてほしい。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年06月29日 22時02分
「おぐらが斬る!」心中や自殺を肯定しがちなのは日本の文化であり伝統だが・・・
市川猿之助容疑者とその父母が倒れた状態で発見され「すわ一家心中か⁉」と大騒ぎになった。「心中」と言えば、古来日本には、愛し合う男女が「この世で一緒になれないなら来世で結ばれよう」と、2人一緒に自殺する行為を美化する文化があった。他にも「切腹の美学」というものもある。切腹という自殺は、日本の武士道精神や忠義の象徴として美化されてきた。切腹は武士にとって、責任を果たし、名誉を守るために行われてきた。何らかの失敗や過ちを犯しても、だまって切腹すれば罪に問われなかった。太平洋戦争の特攻隊も、祖国への愛と自己犠牲として美化され、彼らの献身は英雄として称えられた。小説や映画などで主人公が樹海や滝、崖で美しく死に、そこが自殺の名所になる場合もある。かくのごとく日本は自殺を美化する伝統がある。そしていま日本は、世界でもっとも自殺が多い国の1つだが、これは伝統的に「自殺の美化」「自殺の肯定」があるからではないかと考えられている。猿之助容疑者は、自殺前に家族会議を開き「死んでもう一度やりなおそう」と一家心中を行うことになったというが、これも日本人独特の文化だ。猿之助容疑者の関係者やファンも、猿之助容疑者に「逮捕されるとは思わなかった」「それでも一日も早く舞台に戻ってきてほしい」と、肯定的・同情的な意見が多くある。しかし、日本に自殺に対して肯定的な文化や伝統があったとしても、やはり死んではならないと思うのだ。2021年の日本財団『第4回自殺意識全国調査』によると、4人に1人が本気で自殺したいと考えたことがあり、4人に1人が、周りの人を自殺で亡くした経験があるという。そして7割が自殺を考えたときに誰にも相談をしていない。もし「自殺したい」と思ったり「世の中から消えてしまいたい」と思ったら、ともかく誰かに相談してほしい。相談相手が思いつかない場合でも、スマホで「自殺 相談」で検索すると無料で相談を受け付けてくれるところが出てくる。話すのが苦手な人でもSNSのチャットで相談を受け付けてくれるところがある。勇気を出して電話なりチャットなりをしてほしい。自分の命といえど、その命は自分1人のものではないのだから。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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芸能ニュース 2023年06月27日 22時01分
「おぐらが斬る!」猿之助、母親の自殺ほう助罪で逮捕! 父親は殺人罪が適用のおそれ⁉
市川猿之助容疑者と両親が倒れてから1カ月と10日、猿之助容疑者が母親への「自殺ほう助罪」で逮捕された。両親の死因は向精神薬中毒。司法解剖の結果、母親の死に関して窒息の痕跡は見つからず、また今回母親だけの自殺ほう助で逮捕だが、母親が薬を飲まされた痕跡がないことから、母親自らの意思で、自殺を選び自ら薬を飲んだ。その薬を猿之助容疑者が薬を提供することで、自殺が成立したと警察は見たのだろう。「自殺ほう助罪」とは「死にたいと思っている人の手助けをすること」だ。6か月以上7年以下の懲役又は禁錮となる。しかし、死ぬ意味を理解できていないであろう認知症患者や子供が、仮に心中などに同意をしたとしても、そのような同意は無効となり、殺人罪が成立する。今回警察は、母親は自殺ほう助罪の適用にとどまると判断し、これから猿之助容疑者や関係者の本格的な取調べを進め、父親の事件に適用すべき罪名を決めることになる。父親は要介護状態の寝たきりであり、意思疎通も困難であったという。これから問われるのは、はたして父親が本当に自ら死のうと思って薬を飲んだのか? 自分の力で飲めたのか? であろう。猿之助容疑者の供述によると、薬を飲ませてから頭にビニール袋をかぶせたという話もある。また、薬のパッケージが現場から消えてしまったのも謎のままだ。猿之助容疑者は「パッケージは家の外のごみ置き場に捨てた」と語っているらしいが、なぜそんなことをしたのか?捜査がすすめば父親に関しては「自殺ほう助罪」ではなく、より罪が重い「殺人罪」も考えられる。しかしまだこの事件の謎は多い。両親に薬を手渡ししたのは、猿之助容疑者自身だと語っているようだが、だとするとずっと以前より精神科などに通院し、3人もの大人が死ぬほどの量をため込む必要がある。病院はそんな強い薬を、一度には渡さないからだ。と、すれば猿之助容疑者は、かなり以前から一家心中を考えていたことになる。だとすれば週刊誌にハラスメントの記事がスクープする前から、心中の準備をしていたのだろうか?プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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芸能ネタ 2023年06月05日 22時01分
「おぐらが斬る!」ジャニーズ・猿之助事件を報じないテレビの闇
ジャニー喜多川氏の性加害を訴える人が続々と増えてきた。市川猿之助氏の心中事件も、少しずつだが、裏側が見えてきた。ところが・・・だ。おもしろいくらいにテレビの情報番組はそのことを伝えない。猿之助氏の場合だと、猿之助氏の代役にダレソレの息子を使って、「それはそれは素晴らしいお芝居でカンドーしましたー」などと歌舞伎ファンのお言葉を伝えるのみ。だが、現実に起こっているのは、自殺ほう助という実の親の死を手伝うというとても重い事件であり、さらに猿之助氏の同性の恋人の存在や、遺産の話などはなかったかのように放送されない。ジャニー喜多川氏の性加害の場合、50年以上もの長期間、数百人の少年たちが性被害を受けており、もっと早く問題視をしていれば、かなりの被害者を出さずに済んだのに、テレビ各局はなにもやらなかった。テレビ局がジャニー喜多川氏の性加害について触れなかったのは、性加害を知っていても、ジャニーズ事務所の圧力に負けたからとも言える。1999年、『週刊文春』がジャニー喜多川氏の性的虐待行為を報じ、ジャニーズ事務所が名誉棄損で訴えたが、2004年、裁判所は「報道は事実である」とした。しかしこのときの事件を日本のテレビ局は見事に無視し、まったく報道しなかった。テレビ各局は、未成年への性的虐待という犯罪を隠蔽し、ジャニーズ事務所のタレントを使い続けることを選択したのだ。自らを行政・立法・司法の三者の権力に加えて『第四の権力』と称するマスコミが、性犯罪を隠すことを選んだのだ。マスコミの中でも「芸能マスコミ」と言われる分野があり、戦後ずっと「芸能界」と「芸能マスコミ」、「テレビ局」はお互いに忖度しながら生きてきた。芸能界と暴力団の関係が報道され、関係があったとされる芸能人がテレビから干されるようになったのは、つい最近になってからだ。これは歌舞伎界も同じだ。「歌舞伎界は治外法権」という言葉があるように、歌舞伎役者が不祥事を起こしても、ワイドショーはほとんど報道せず、テレビ番組はその役者を使い続けてきた。昭和の時代はそれが普通。平成・令和になってそんな闇も少しずつ暴かれるようになってきた。日本のテレビ局は、常に他のテレビ局を横目でみながら、護送船団方式で足並みを揃えてきた。もし英国のBBC(英国放送協会)がジャニーズのスキャンダルを放映しなければ、いまでも隠蔽されたままだったろう。結局この問題が表に出たのは、海外テレビの外圧があったからだ。猿之助氏の場合、自殺問題が絡んでいるのでテレビ局も深掘りしづらい事情もあるのだろうが、もし一家心中という事件にならなければ、猿之助氏の性加害などの週刊誌スクープだけだと、テレビ各局の報道はなかったかもしれない。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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芸能ニュース 2023年05月27日 22時30分
「おぐらが斬る!」市川猿之助事件は謎だらけ? 逮捕もあり得る?
市川猿之助さんの一家心中事件だが、最初から謎だらけだった。まず第一報では「これは事件か事故か?」という謎があり、やがて親子3人が自殺を図ったらしいことがわかった。一家心中だとして、無理心中であったのか、合意の元での一家自殺であったのか?猿之助さんは警察の取り調べに対して「死んで生まれ変わろうと家族で話し、両親が睡眠薬を飲んだ」と語ったというが、現在の睡眠薬は100錠飲んでも死なないほど安全性が高い。もちろん高齢のご両親なら死ぬ可能性は大きくなるが、3人はそのことを知っていたのか?警察の発表では「向精神薬を服用」とあり、睡眠薬とは限っていない。向精神薬の中には、用法容量を守らないと危険なものもある。どうやって親子はその知識と薬を手に入れたのか?薬の包装シートや瓶、飲み残しの薬などが見つかっていないのはなぜか? 猿之助さん自身が始末をしたのか、したとしたらどこにどうやって? そしてこれから死にゆくのになぜ? 包装シートなどは第三者が持ち去った可能性もある。猿之助さんの口述によると、眠りについた両親の顔にビニール袋をかぶせている。これはより確実に両親を死に至らしめるためであろう。猿之助さんが救急搬送され2日後に「退院」と報道され、一部に自宅には戻ったというものもあった。この報道にはさすがに「?」であった。自宅もまだ捜査中かも知れないし、猿之助さんが再び自殺をこころみるおそれもある。捜査結果によっては逮捕・起訴の可能性もある。猿之助さんはいまも【殺人】【同意殺人】【自殺ほう助】【自殺教唆】の嫌疑がかけられていて、捜査一課が動いているという。捜査一課とは殺人、放火、強盗、強制わいせつ、誘拐、立てこもりなど、凶悪犯罪の捜査を担当するところで、そうやすやすと帰すとは思えない。どうやら「自宅に戻った」というのは報道の勇み足で、退院というより警察病院への転院であったようだ。警察病院なら、一般入院者ではないので、弁護士以外のお見舞い客など第三者と面会するのは難しい。実質拘留中ということであろう。猿之助さんは遺書らしきものを残しているが、両親は残していない。薬を無理やり飲ませたという痕跡はないようだが、父親の市川段四郎さんは認知症をわずらっており、ほぼ寝たきり状態で、母親が介護をしていた。父親の段四郎さんは、本当に自殺の意思はあったのだろうか?遺書らしきものには「遺産はMに相続させてほしい」とも書かれていた。Mさんは猿之助さんのマネージャーで、3人の第一発見者。猿之助さんとMさんは恋人同士であるという。そのMさんはいまのところ行方がわからない。おそらく警察はそうとうなところまで調べているのだろうが、この事件はいまだに謎が多すぎる。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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芸能ニュース 2023年01月31日 20時00分
世界遺産・姫路城で『播州皿屋敷』上演「魔力のような魅力を持った場所」中村勘九郎・七之助が平成中村座に意気込み
歌舞伎俳優の中村勘九郎と中村七之助が30日、都内で行われた姫路城世界遺産登録30周年記念「平成中村座姫路城公演」の製作発表に、松竹の山根成之専務取締役演劇本部長、元フジテレビでフリーの吉崎典子アナウンサーと登壇した。 >>全ての画像を見る<< 姫路城・三の丸広場で5月3日から27日まで開催される同公演は、一日二部制で行われ、第一部で「播州皿屋敷」「鰯賣戀曳網」を、第二部で「棒しばり」「天守物語」を上演する。勘九郎は「公演が決まった時に、夢じゃないけどとても嬉しい気持ちでした。姫路城は世界遺産でもあるし、白鷺城という名も持っている。まるで魔力のような魅力を持った場所。今からワクワクします」と同公演に期待を寄せる。 演目である「天守物語」や「播州皿屋敷」についても、勘九郎は「姫路や姫路城にまつわる話で(姫路城でやれば)ご当地もご当地。城にはお菊の井戸もありますし、そういう場所でできる機会はなかなかないと思うので楽しみにしていただきたいです」とコメント。七之助も「去年の巡業の際に姫路に行ったんです。今回ドキドキしながら神聖な気持ちで務められるんじゃないかと思います」と公演への思いを語った。 七之助は公演時に40歳を迎えるが、年齢について質問を受けると「富姫にあまり年を聞かないでください」と照れ笑い。「40って嫌ですね。でも節目の年でもあるし、新たな気持ちで、歌舞伎役者としての人生も切り替えられる。歌舞伎役者としてのいい一歩になるんじゃないですか」と心境を明かす。 七之助は「天守物語」についても、「傑作ですし、言葉の表現や美しさにすごいものがある。いろんなところの歌舞伎座などでかけられている演目です」と述べ、「美術品を見るように観がちな演目でもありますが、情愛が深く、とても綺麗な言葉で描かれている作品。(姫路城で観ることで)富姫を横から見ているような、ぞくっとさせられるような感覚で観ていただけると思います」と観どころを紹介。 また、「観終わった後は、ふっと振り返ったら本物の城がある。それはなかなかないことだと思います。まるでお客さんが続きを持ち帰ってくださるような……。それこそ本物の芝居の力かなと思います」と感慨深げな表情で語っていた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2022年11月05日 17時00分
香川照之、歌舞伎公演の前に公の場で謝罪がある? 映画の舞台あいさつに登場するか
クラブホステスへの性加害疑惑が報じられ活動休止状態にある俳優の香川照之だが、歌舞伎俳優の市川中車として12月の十三代目市川團十郎白猿襲名披露公演「十二月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座、12月5~26日)の昼の部「鞘當」に、市川猿之助とのダブルキャストで登場することが10月31日に発表されたことを、各メディアが報じた。 記事によると、香川は10月31日に東京・歌舞伎座で行われた「十三代目市川團十郎白猿襲名特別公演」(11月1日まで)の顔寄せ手打式に出席。 >>大河ドラマ再撮影となった沢尻エリカはいくら? 香川照之以上の賠償金が生じた芸能スキャンダル<< 香川は8月にクラブホステスへの性加害疑惑が報じられた後、続々とドラマやCMを降板。唯一出演するテレビ朝日「六本木クラス」も9月29日に最終回を迎え、今後の活動に注目が集まっていたが、事実上の仕事復帰となった。 松竹の迫本淳一社長はスポーツ紙などの取材に対し、「(報道を通じても)ご不快に感じた方にも、少しずつ、本人が精進して反省することでお客様の期待に応えられるように頑張ってもらうしかない。謙虚に一歩ずつ進んでもらいたい。それを後押しする形にできれば」と、香川の俳優業をバックアップする意向であることを明かしたというのだ。 「團十郎の襲名披露公演はチケットの売り上げに苦戦しているのが現状。そんな中、歌舞伎俳優としても人気があり、世間の注目度が高い中車の投入でチケットの売り上げが伸びることになるだろう。團十郎が香川の復帰を進言したことも大きく影響したようだ」(演劇担当記者) 香川といえば、主演を務める映画「宮松と山下」が11月18日に公開される。 先日、都内で特別試写会が行われたが、香川は出席せずにメガホンをとった監督集団「5月」の関友太郎、平瀬謙太朗、佐藤雅彦の3監督が出席。 佐藤監督は、「いろいろな状況がありまして、うまく告知できないんじゃないかなと思ってますので、みなさん、よろしくお願いいたします」と観客に呼び掛けたことが報じられていたのだが……。 「舞台に立つ前に俳優・香川照之としての謝罪の場が必要なだけに、映画の公開初日に行われると思われる舞台あいさつが最適の場なのでは。話題を集めて映画の集客アップにもつながるだろう」(芸能記者) 映画の製作サイドのジャッジが注目される。
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芸能ニュース 2022年05月18日 23時00分
尾上菊之助「目的を見失っている人たちに…」歌舞伎・能・文楽のコラボ『隅田川』は“挑戦”
8月13日に東京・すみだトリフォニーホールで行われる「能・義太夫・歌舞伎 謡かたり『隅田川』」の取材会が17日、同会場で行われ、出演する歌舞伎立方の尾上菊之助、三味線の鶴澤燕三、人間国宝で小鼓の大倉源次郎、笛の杉信太朗、物語に深く関係する天台宗の木母寺で住職を務める阿部亮照が登壇した。 「謡かたり『隅田川』」は、世界無形文化遺産に選ばれる能・文楽・歌舞伎の演者がコラボレーションして行うすみだトリフォニーホール開館25周年特別企画の舞台。「隅田川物」は木母寺に千年前から伝わる平安時代に亡くなった梅若丸と母親の「梅若伝説」が基となって、能・文楽・歌舞伎のそれぞれの芸能に普及して行ったが、本舞台では、大倉や、人間国宝で浄瑠璃の豊竹咲太夫とともに、菊五郎家や墨田区と縁の深い菊之助が「梅若丸の母」を演じ、愛する我が子を探し求めて狂女となる母親の悲劇を描く。 菊之助は本公演について、「まず『隅田川』の世界観を広く知ってもらうのが大切だと思っています」と述べ、「『隅田川』は子どもを探して母が旅をし、隅田川の辺りで船頭から子どもがすでに亡くなっていることを聞かされるという物語。彼女はそこまでずっと旅をしてきて、悲嘆にくれ、母親の目的もそこで一旦終わるんですが、彼女はそこから息子の供養というところに心が向かって行き、第二の人生を歩んで行く」と物語を紹介。 その上で、「それは今、自分が何か目的を探して、やりたいことが見つからないというような、例えば就職を探しているような方たちの気持ちともリンクするようなところがあると思います」と自身の見解を述べ、「目的を見失っている人たちに、たとえそれが納得行かない結果であっても、もう一回新たな目的を見つけるというこの『隅田川』の物語がどう映るかというのを、自分が演じることで問いたい。この役を演じることは自分にとっても一つの挑戦でもあると思います」と話した。 能や文楽とのコラボについても、「大倉源次郎さんの素晴らしい小鼓に身を置かせていただくと、自分がこれまで稽古させていただいたことより、もっと深い心情が生まれたりするでしょう。そして、咲太夫師匠の語りに身を置きますと、私と師匠の掛け合いのようなところがあるんですけども、師匠のお力で引っ張っていただいて、いつも以上の力が出せてしまうことが前回の公演でもあった。先輩たちと同じ板に立たせてもらうということで、これまで以上に精進して、一期一会の化学反応を楽しみたい」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)※文中一部敬称略
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社会
「おぐらが斬る!」猿之助保釈 復帰はあるか セクハラパワハラ問題はどうなる?
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2023年06月29日 22時02分
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2023年06月27日 22時01分
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芸能ネタ
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2023年06月05日 22時01分
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2022年11月05日 17時00分
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