社会 2025年07月09日 17時16分
「こんな手法よく思いつくなぁ」前澤友作氏の資産会社、4億円の申告漏れが話題に
前澤友作氏の個人資産管理会社が、東京国税局から約4億円の申告漏れを指摘されていたことが話題になっている。ファッション通販サイト「ZOZO」創業者で、現在は生活インフラ関連サービスを提供する株式会社「カブ&ピース」の社長をつとめる前澤氏。申告漏れの指摘を受けたのは、前澤氏の資産管理会社「グーニーズ」だ。グーニーズは2021年3月期に数億円の社債を発行し、その全額を都内のコンサルティング会社が購入。コンサル会社に社債の利子を支払ったとして3年間で約2億円の経費を計上している。しかし、その後、東京国税局の調査で、コンサル会社が同じ額の社債を発行し、前澤氏の知人女性が購入していたことが判明した。グーニーズからの利子は、コンサル会社を通してこの知人女性に渡っていたため、東京国税局は利払いを「寄付」だとし、経費としては認められないと判断。23年3月期までの4年間で約4億円の申告漏れを指摘している。前澤氏が資金を直接渡したとすれば、最高で55%の贈与税を課される可能性があり、社債の利払いの形ならば約15%の源泉徴収で済む形だ。この話題にネットでは、「こんな手法よく思いつくなぁと感心する」「スキーム自体はなるほどなーという感じで興味深い」といった声や、「こうした複雑な節税スキームを見るたびに、税制はもっとシンプルであるべきだと強く感じます」といった意見も上がった。この件について、前澤氏は自身のX(旧Twitter)に「この度は申し訳ありませんでした。先日ポストした通り、私は納税義務から逃げも隠れもしません。儲かった人がしっかり納税するのは当然です。これからもこの大好きな日本で暮らし、社会の一員として責任をしっかり果たしていきますので引き続き厳正な指導をお願い致します」(原文ママ)と投稿している。いわゆる脱税にはあたらない点を含め、税制の複雑さを考えさせられる事例だとも言えるだろう。