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大金欲しさに足を? 走行中の電車にひかれて両足を切断した男 保険金詐欺で有罪判決

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画像はイメージです

 保険は、事故や病気など、予期せぬ事態が発生したときの経済的な備えだ。一度に大金を手にできるがゆえ、それを狙った犯罪が後を絶たない。海外でも状況は同じようだ。

 ​>>54歳男、ホームレス男性をコブラで殺害し自身の遺体と欺く 5億の保険金詐欺を働き逮捕<<​​​

 ハンガリーで電車にひかれて両足を切断したとして、治療費など保険の支払いを求めた男にペシュト中央地方裁判所が、すべてが男の仕組んだ偽装事故と認定、保険金詐欺で男に有罪判決を言い渡したと、海外ニュースサイト『Mirror』『Odditycentral』などが11月15日までに報じた。

 サボルチ・サトマール・ベレグ県の村に住む45歳の男は、2014年7月13日に、走行中の列車にはねられたという。男の話では、線路付近の道路を歩いていたときに、ガラスを踏みつけてしまい、バランスを崩して線路に転落。この時に電車が通過して、はねられたという。男は両足に重傷を負って病院へ搬送された。状態はかなり悪く、両足ともヒザから下を切断したそうだ。

 事故後、男は両足に義足を着用し、車いすも併用して生活をしている。男は住宅にボイラーを設置する職についていたが、両足を失って働けなくなったそうだ。男の妻は、加入している保険会社Aに連絡し、休業補償や治療費など、保険金の支払いを求めたという。

 保険会社Aは調査を開始したが、疑わしい事実が次々と発覚。男は事故の約1年前から、医療保険や生命保険などを複数かけていることが分かった。かけていた保険の数は14件とも伝えられている。Aでは約3億7千万円が上限の保険に加入していたようだ。ほかにも、男をひいた電車の車掌の証言もある。車掌によると、男性が線路の上に横たわっているのが見えて、警告を鳴らしたが、間に合わずに接触したと話していたそうだ。

 保険会社Aは、男が故意に自らの両足を電車にひかせた偽装事故と結論付け、保険金の支払いを拒否した。このトラブルは裁判に発展。裁判では、男の主張とAの主張が真っ向から対立した。男の線路侵入は故意で、偽装事故だったのかが争われ、裁判は7年も続いたという。

 2021年11月7日、ペシュト中央裁判所は、男の故意を認定。線路に横たわり、わざと列車にひかれて足を切断したとして、詐欺で有罪、執行猶予付きの禁固刑2年、約72万円の罰金の支払いを男に命じた。判決を受けて男は「判決はおかしい。がっかりした」と各社取材に話している。控訴するかは、検討中だという。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「金もない、足もない、犯罪者になっただけ」「大金を手に入れる方法としては最悪な方法を選んだ。愚か者」「足を電車にひかれたら想像を絶する痛み。死ぬこともありそう」「大金よりも足の方が大事だと思うが」「足がなければ大金使う場所も限られるのに」「わざわざ足を切断する?男の言う通り、事故だった可能性もありそう」「保険を14件もかけるとか、やはり怪しい」など様々な声が上がった。
 
 何においても健康に勝るものはない。大金欲しさに自らの足を犠牲にするなど愚かな行為だろう。

記事内の引用について
Man 'cuts off both his legs under train' to claim £2.4 million insurance payout(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/world-news/man-cuts-both-legs-under-25430310
Man Allegedly Jumps in Front of Moving Train to Claim Insurance Payouts(Odditycentral)より
https://www.odditycentral.com/news/man-allegedly-jumps-in-front-of-moving-train-to-claim-insurance-payouts.html

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