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ドーナツ店で「対応悪い」と怒り人種差別発言を連発した男性、店員に殴られて死亡 逮捕されるも刑務所行きを免れる

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画像はイメージです

 殺人は、重い罪として規定されている国がほとんどだろう。しかし海外では、刑務所行きを免れることもあるようだ。

 アメリカ・フロリダ州のドーナツ店で、人種差別用語を吐いた男性客を殴って死なせたとして、起訴されていた店員の男の裁判が開かれ、裁判所が判決を言い渡したと海外ニュースサイト『New York Post』『Law and Crime』などが3月9日までに報じた。

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 報道によると2021年5月4日午後1時30分ごろ、同州の有名ドーナツチェーン店に、当時77歳の男性Aが車で訪れた。Aはドライブスルーの窓口でコーヒーを注文したが、突然怒り出したそうだ。注文を受けた店員は、Aの声が聞き取りづらく、何度か聞き直した模様。それをAは「サービス不足」と訴え、対応した店員を怒鳴っていたという。Aは車を駐車させて店に入ってきた。Aは攻撃的な態度で暴言を吐いていたそうだ。

 同店でマネージャーを務める27歳男は警察に通報するよう店員らに指示を出し、Aの対応に当たったという。男はAに「お引き取りください」と伝えるも、Aは、「ニガー」と言い放ったそうだ。ニガーとは黒人をさす蔑称で、人種差別的な意味合いを含む言葉だ。男は「その言葉は二度と使わないでください」と伝えたがAは蔑称を繰り返したため、男はAの顔面を殴ったという。

 Aは後ろに倒れて、地面に頭を強く打った。Aの意識はなく、頭から出血していたそうだ。Aはすぐに病院に搬送されたが、事件発生から3日後に死亡。死因は脳挫傷だという。Aの死亡を受けて、警察は殺人の疑いで店員の男を逮捕、起訴した。男は容疑を認めているが、「死なせるつもりはなかった」と殺意を否認していたそうだ。

 3月8日に開かれた裁判では、暴行罪で有罪判決、執行猶予3年、社会奉仕活動200時間、2年間の自宅軟禁生活などを言い渡したという。当初は殺人罪で起訴されていたが、減刑となり、男は実質的に刑務所行きを免れた形となった。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「安コーヒーの注文で、店員にクレームか。それは殴りたくなる」「Aはモンスタークレーマーで、人種差別主義者。判決は妥当。男の正当防衛だ」「先に手を出した方が負け。人を殺しておいて、おとがめなしは問題」「一発パンチをお見舞いしただけで亡くなるとは。打ちどころが悪く不運だった」「Aは高齢者、男は黒人。両者とも相手を思いやることができずに起きたトラブル。いやな世の中になった」などの声が上がった。

 ささいなことで、怒鳴る、差別用語を吐くなど、男の行動には問題がある。だからといって、殴ってよいわけはないだろう。男は冷静さを失ったために、取り返しのつかない結果を招いてしまった。

記事内の引用について
Florida Dunkin’ employee who fatally punched customer over racial slur sentenced to house arrest(New York Post)より
https://nypost.com/2022/03/09/florida-dunkin-employee-corey-pujols-who-fatally-punched-customer-vonelle-cook-over-racial-slur-sentenced-to-house-arrest/
Dunkin’ Manager Sentenced to House Arrest for Fatally Punching Elderly White Customer Who Called Him N-Word(Law and Crime)より
https://lawandcrime.com/crime/dunkin-manager-sentenced-to-house-arrest-for-fatally-punching-elderly-white-customer-who-called-him-n-word/

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