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DeNA・嶺井、今年は一味違う? プロ9年目の“島人捕手”が魅せる攻守での輝き

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嶺井博希

 9年目のキャッチャー・嶺井博希。今シーズンは開幕一軍スタートを果たし、4月1日に一度登録が外れるも、同ポジションである伊藤光のけがや、戸柱恭孝のコロナ感染もあり12日には再登録。そこからはここまで15試合でスタメンマスクを被り、扇の要として機能している。

 印象的な働きを見せたのは5月4日、先発・大貫晋一を巧みなリードで引っ張り、自らも横浜スタジアムで初のお立ち台に立つ活躍を披露。5月17日にはけがから復帰した今永昇太に対し、ストレート中心の配球でドラゴンズ打線を押し込み完封勝利をアシスト。22日のスワローズに敗れた試合でも、苦しい投球となっていた有吉優樹にカーブを多投させ、相手打線の目先を変える苦心のリードは、経験に基づく熟練の技を感じさせた。

 交流戦に入ると初戦先発出場し「嶺井が入りにカーブを使ったり、両コーナーをうまく要求しながらやってましたね」と先発・今永昇太へのリード面が評価された。またタイムリーヒットも放ち「バットでもしっかりと食らいついて逆方向。しぶとさが非常に活きたと思います。いい当たりは全部ファールになってましたけど」と絶賛の中にもイジりが入るところは愛されキャラの証拠。2戦目、沖縄尚学高時代にバッテリーで全国制覇、亜細亜大でもリーグ優勝を果たした一級上の先輩・東浜巨とプロ初対戦で見事にレフト前に運び塁上で笑顔。バント守備でも好フィールディングでピンチの芽を摘むなどキラリと光るプレーが目についた。

 今シーズンはここまで打率.275と昨年の.189から大きくジャンプアップ。もともと魅力の打撃は確実性も増し、盗塁阻止率も.273と及第点の数字を残している。2015年にCSでファーストステージを勝ち抜ける決勝打を、ルーキー時代も交流戦でサヨナラヒットを放つなど、ファンの記憶に残る一打を度々魅せてくれる嶺井博希。暑くなる季節とともに、島人キャッチャーの存在感も増していきそうだ。
  
取材・文・写真/  萩原孝弘

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