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谷村新司「生き辛い時代はいつの時代もあった」少年院など更生保護施設での活動を振り返る 

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谷村新司

 歌手の谷村新司が1日、東京・千代田区の法務省庁舎で行われた「第72回 社会を明るくする運動キックオフイベント ~#生きづらさを生きていく。」に津島淳法務副大臣、薬物依存症リハビリテーションセンターNPO岐阜ダルクの遠山香施設長と出席した。

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 谷村は「社会を明るくする運動フラッグアーティスト」を務めるが、10年以上前から、少年院などの更生保護施設を訪れる活動を行ってきた。この日はダルクの遠山氏が自身の体験を元に、近年話題になることが多い、未成年者らの薬物問題などについて話をする中、谷村も自身の活動を紹介。「生き辛い時代はいつの時代もあったと思います」と関心を寄せる。
 
 谷村は「僕も13年前からご縁をいただいて、一番最初は八王子の少年院でしたが、そこを訪れたことがあったんです。そこで働いている職員の方が24時間、ずっと彼らのことを気にかけ叱咤激励してやっているのを見て、そのエネルギーに心を打たれた」とボランティアを始めるきっかけを回顧。「そんな風にできる人がいるんだって。いろんな場所を訪れ、いろんな人と話して、みんなそれどころじゃないというのが本音だと思うんです。そんな中、そういう活動をする人がいることに驚きを覚えた」と話す。

 だが、世間はそういった人々の活動にあまり関心を持たないことも紹介し、「街頭に立ってキャンペーンに参加したり、僕もいろんなことをしましたけど、立ち止まる人もいれば、避けて通る人もいる。それが現実だと思います。みんなそれぞれいろんなものを抱えている中で何ができるかだと思います」と関心を持たれない理由についても理解を示し、「いろんな施設の人を応援していくことが、間接的に当事者の人を支援することになるんじゃないかという理由から、今も活動を続けております」と自身の取り組みの理由を明かした。

 「シンプルに言えば、自分ができることをやっていこうって。いろんな施設に行き、優しい目で僕を見る子もいれば睨みつけている人もいる。でも周りの人はその子どもたちにずっと愛情を注いでいる。自分はそこに感動した」と谷村は述べ、「過去に東京芸大の方がシルバーリングを作るボランティアをそういった施設で行っていて、施設で物作りをしている時は施設の人たちもみんな和やかになった」と創作や芸術活動が彼らの更生に役立つことも学んだとのこと。

 その上で、自身も施設を訪れ、歌を歌うことで施設の人や施設に入っている人を勇気づけようと思ったという谷村は「昔の家には縁側があった。縁側に座って、(家の中のコミュニケーションだけでなく)外にいる人とも話ができた。心の縁側づくりがなんとなく(活動を通じて)広がっていけばいいなと思います」と話していた。

(取材・文:名鹿祥史)

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