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新海監督「映っただけで笑いが起きる」神木隆之介と『すずめの戸締まり』プレミアムトーク

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新海誠監督、神木隆之介

 神木隆之介と新海誠監督が25日、都内で開催されたau presents『すずめの戸締まり』プレミアム上映会に登壇。スペシャルトークで同作の舞台裏を明かした。

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 『すずめの戸締まり』で神木が声を演じたのは大学生の芹澤朋也。公開に合わせて海外行脚中の新海監督は「どこの国でも絶対に笑うのは芹澤のシーン。芹澤と(白猫の)ダイジンは画面に映っただけで笑いが起きる。20年近くやってますけど、キャラクターの魅力を芹澤に教えてもらった気がします」と振り返った。

 神木にオファーした理由を「映画後半の温度感を芹澤に上げてもらいたかった。(芹澤は)見た目もちょっとホストっぽいから、それにマッチした人は他にいるかもしれないけど、チャラさだけじゃない真面目さや、愛される人なつこさが声の奥底にほしかった」と説明。『君の名は。』で主人公・立花瀧の声を演じた神木は、当初「見た目のキャラクターと僕の声の高さが合わない。公開して見ていただいた時に、どこかしら瀧の声が残っていて、『これ神木だよね』と思われた時点で芹澤として見られなくなる」とオファーを断ろうとした。

 そこで新海監督が直談判し、電話口で実際に発声してイメージを確認した。結果的に「予告編を見て神木君だと気付いた人が誰もいなかった。本編のクレジットを見て初めて気付いた人が本当に多かったですね」(新海監督)。神木も「一番抱えていた不安点でしたから、めちゃくちゃうれしかったです」と反響を喜んだ。

 話題は4月3日から放送されるNHK連続テレビ小説『らんまん』にも。神木から「ひたすら朝ドラの撮影」と聞いた新海監督は「朝ドラの現場はハードだと伺いました。大変すぎて、(『カムカムエヴリバディ』の)深津(絵里)さんから『今年は私は仕事をしないと決めてるんだ』と最初にオファーした時に言われたんです」と、『すずめの戸締まり』で主人公の母親代わり・岩戸環の声を演じた深津絵里のエピソードを紹介。

 神木も「ハードですね。歴代ヒロインの方々のお話を聞いて、大変そうだなと思って覚悟はしましたけど、めちゃくちゃ大変です。方言で慣れていない部分もありますし」とうなずいた。監督に方言をリクエストされ、「今日はよろしゅうおたのもうします」と土佐弁で挨拶して喝采を浴びていた。

(取材・文:石河コウヘイ)

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