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広島・栗林、守護神返り咲きは厳しい? 離脱中に新顔台頭、プロ初勝利を機に復調果たせるか

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 プロ初勝利を挙げ、守護神の座へ返り咲きをめざす。

 広島の栗林良吏が6月6日の日本ハム戦で2番手として登板し、7回のイニングを無失点に抑え、その後チームが逆転し3対2で勝利したことで、栗林が今季初白星を手にすることとなった。プロキャリア3年目の栗林にとって、意外にもこれが公式戦での初勝利であり、116試合目で掴んだ勝ち星はファン、メディアの間で大きな話題となった。

 ルーキーイヤーとなった2021年シーズンより、クローザーに抜擢され53試合に登板し、52回1/3を投げ37セーブ、防御率は0.86と驚異的な数字をマーク。奪三振数は投球回をはるかに上回る81個にも上った。さらに東京五輪日本代表にも選出、決勝の米国戦では胴上げ投手にもなるなど、ここでも試合を締め括る役割を担った。シーズン終了後にはセ・リーグ新人王を受賞するなど、まさに充実のデビューイヤーとなった。

 2年目も31セーブ6ホールドと、リリーフエースとして活躍。その実績から3年目の今季は、WBC日本代表にも選ばれ、再び日の丸を背負い救援陣の柱として大きな期待が掛けられていた。

 しかし、大会開幕後、マウンドに登ることは叶わなかった。多くの野球ファンは、1次ラウンドが進んで行く中、五輪胴上げ投手の姿が見られないという「異変」に気づいており、その不安は的中してしまう。腰の張りを訴えたことで、1次ラウンド終了とともに日本代表からの離脱が発表された。

 シーズン開幕後も苦しい状況は続いた。初登板となった4月4日の阪神戦では、4対4の同点で迎えた9回、大山悠輔に勝ち越し適時打を許し、敗戦投手に。以降、4月は7セーブを記録するも、4つの黒星も喫している。さらに右内転筋を痛めたことで、5月1日からおよそ1か月にわたり戦線を離脱。6月に入り復帰後は、試合中盤でのマウンドが続いている。

 現在、チームのクローザーは矢崎拓也が務めており、安定した結果を残している。当然、栗林が調子を取り戻してきた際には、守護神として起用もあり得るが、チームが現在3位につけていることで、矢崎への首脳陣からの信頼も日増しに高まっていることは明らか。今後は、守護神争いもカープの見どころの一つとなるかもしれない。

 6月はすでに中継ぎとして三度、登板している栗林。もう一度、クローザーのポジションを掴み取ることができるか。初白星を追い風として、背番号20は再スタートを切った。(佐藤文孝)

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