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13歳少年、睾丸の中から“歯”が出てきた…なぜこんなことに? 驚きの声相次ぐ

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画像はイメージです

 13歳の少年が睾丸から歯を取り除く手術をしたと海外ニュースサイト「Daily Mail」が6月10日に伝えた。

 ロシアに住む13歳の少年は、睾丸にしこりがあり、がんかと思い、モスクワの小児病院で手術を受けた。手術の結果、睾丸のしこりはがんではなく「臼歯」だったことが判明。少年は、上あご前から7番目の歯である臼歯が口の中から生えておらず、代わりに睾丸の中で成長していたと担当医は診断したそうだ。手術中に歯を発見した担当医は「こんな症例は見たことがない」と驚いたという。手術は無事成功し、担当医いわく「少年の生殖機能にも問題はない」とのことだ。また、主治医は原因について「出生前の遺伝的過程で発生したテラトーマ(奇形腫)である」との声明を発表したそうだ。

 このニュースが世界に広まると、ネットでは「私は卵巣のテラトーマに髪の毛があって取り除いた」との経験談や「生殖機能が大丈夫で良かったね」「痛かったのだろうな」「人体は不思議だ」「テラトーマにこんな症例もあるのね」「こんなことってあるのか」などのコメントが寄せられた。

 日本小児学会の公式サイトによると、テラトーマは、本来あるはずの場所以外に臓器や組織の一部が、細胞の異常によって形成されてしまう現象。精子や卵子のもとになる胚細胞の、さらにもとになる原始生殖細胞が腫瘍化することが多いため、精巣や卵巣にテラトーマが発生するケースが半数を占めるのだそうだ。それ以外のケースは、胎生期に原始生殖細胞が他の部位に迷い込んでしまうために発生すると考えられている。

 またテラトーマは主に、成熟した細胞からなる良性の「成熟奇形腫」、未分化の細胞からなる悪性の「胞性腫瘍」、それらの中間の「未熟奇形腫」の3種類に分けられ、原則として手術して切除するそうだ。

 症状は発生部位によってさまざま。頭蓋骨内では頭痛や嘔吐、胸部や腹部では腫瘍が大きくなるまで症状が出ない場合もあるという。同サイトでは実際に卵巣内に毛髪、皮膚や軟骨が大きくなったケースを紹介している。

 自分の歯や髪の毛が体の臓器で育つなど、普段は考えられないことが実際には起こる。人体にはまだまだ神秘的なものが隠されている。

記事内の引用について
Doctors remove a tooth that was growing inside a 13-year-old boy's testicle in Russia
https://www.dailymail.co.uk/news/article-7123061/Doctors-remove-tooth-growing-inside-13-year-old-boys-testicle-Russia.html?ito=social-twitter_mailonline

日本小児学会「胚細胞性腫瘍・奇形腫群腫瘍」より
http://www.jsps.gr.jp/general/disease/mlg/n413bn

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