小沼監督の前作、『童貞放浪記』(山本浩司主演)では女性向けのサイトのレビューに「神楽坂恵の巨乳爆発!」だとか、「素人童貞!」などのワードが並ぶ原稿を提出し、見事ボツになった苦い思い出がある。思えば「童貞」だの「アキバ系」だの「自殺マニュアル」だのと、まったくもって記者(40歳独身女性記者)に無関係なテーマでばっかり映画を撮る小沼監督。今度の『都市霊伝説 心霊工場』は、廃墟の工場で「とんでもないオバケ」が大暴れする話。薄目で試写を見る記者。心理的にじわっとコワいけど、それほどグロくないから大丈夫…でも、他の人の咳などに、過剰にビクビクしてしまう。
映画が終わって舞台挨拶に出てきた小沼監督と美男美女の出演者たち。いたいた!土曜日「もらえるテレビ」(テレビ朝日系)に出ている平田裕一郎くん。映画ではカワイソウな事になってるけど、えらい爽やか。その他、やっぱり巨乳な大塚麻恵ちゃんとか、フレッシュな石原あつ美ちゃんとか、“色っぽい魔女”とかたくさんの出演者が集合した。渋谷のアップリンクでは、公開後も毎日イベントが企画され、彼らに会えるチャンスがあるという。
記者会見が終わり、「やあ、コダイさん、怖いから来ないんじゃなかったんですか〜?」と小沼監督。さすがに「(映画じゃなくて)イケメン見に来ました」とも言えないので、「新作をお伝えするのが使命ですから!」みたいな過剰なウソをつく。「いやー、実は(ヒット中の米ホラー映画)の半分くらいの予算で撮った映画なんですよー、役者もみんなイイコが集まって、本当に良かった良かった」。などと、相変わらずほのぼの調子の監督。小学校の校長先生か! これで気持ちの悪いホラー撮ってるって、彼こそ怪奇現象でしょ。
<コダイユキエ>イケメン好きの40歳独身女性記者
写真 左から平田裕一郎クン、石原あつ美ちゃん、大塚麻恵ちゃん、小沼雄一監督。