橋下氏は大阪市長だった2015年5月に「大阪都構想」の賛否を問う住民投票が否決されると、同年12月の任期満了をもって政界を引退。現在は吉村洋文大阪府知事が代表を務める大阪維新の会の法律顧問を務めているが、政治との直接の関わりは持っていない。
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だが、これまでに政界復帰説がたびたび取り沙汰されている。コメンテーターとして不定期出演している『LiveNewsイット!』(フジテレビ系)では、7月12日の放送で小池百合子東京都知事の国政復帰の可能性などの話から、カトパンこと加藤綾子アナウンサーから、橋下氏の政界復帰への意欲について「頭の片隅にもない?」と突っ込まれていた。これに橋下氏は「ない」と答え、「2万%ありません」と否定している。
この「2万%ない」は、2007年に大阪府知事選へ立候補が噂された際、橋下氏自身が残した名言であり、『LiveNewsイット!』でもその経緯を語っていた。「2万%」発言を行った時点で、橋下氏は与党の自民党から出馬の打診を受けていた。その動きをかき消すために否定したとされる。
他にもある橋下氏の国政復帰待望論では、今年1月にはインターネット番組『NewsBAR橋下』(ABEMA)で、実業家の夏野剛氏が「橋下さん個人にはメリットは全く無いと思う。でも、日本のためには橋下さんに来てほしい。僕もできる限りサポートする」と激励コメントを残している。橋下氏本人に政界復帰の意欲がないが、周囲の期待の声が大きいのが実情だろう。
大阪知事選の出馬表明当時、橋下氏は弁護士としてタレント活動をしていたため、一部の番組は差し替えとなった。こうした動きからもわかる通り、出馬の動きは水面下で進み、突如発表されるものである。それだけに今後の動向にも注目したいところだ。