元オリックス・金子千尋との契約合意を4日に発表し、多くのプロ野球ファンから驚きを集めた日本ハム。その沢村賞右腕の電撃獲得から一夜が明けた5日、今度はメジャーリーガーの獲得を発表した。
アメリカ出身の28歳であるハンコックは、「身長193センチ・体重83キロ」の長身右腕。最速158キロの直球とスライダーを武器に、初めてのメジャー昇格を果たした今季は「10試合登板・0勝0敗・防御率1.46」という成績を残している。
「北海道に日本一をもたらすため、貢献できるように頑張ります」と意気込むハンコックを、チームを率いる栗山英樹監督も「信頼を置いている我々の駐米スカウト陣が、素材の素晴らしさからこの数年で何度も名前を挙げていた選手」と高く評価。一方、気になる起用法については、まずは中継ぎとして起用する旨のコメントを発表してもいる。
3年ぶりのリーグ優勝、そして日本一奪回に向け、2日連続で積極的な動きを見せた日本ハム。今回の一件を受けたネット上には「金子に続いてよさげな投手をとってきたな」、「スペックだけ見ると期待できそう」、「他ファンだけど積極的に補強してて羨ましい」といった期待のコメントが数多く寄せられている。
一方、中には「ハンコック取ったってことはマルティネス退団濃厚やん」、「マルティネス出ていく前提の補強にも感じる」、「これでマルティネスも残留なら自信もって補強といえるんだけど…」といった声も。金子、ハンコックと続いた獲得劇を、額面通りに受け止められないファンも少なくないようだ。
今季、「25試合登板・10勝11敗・防御率3.51」の成績を残したニック・マルティネスは、現在残留交渉が難航していると各所で報じられている。連日の投手補強は、裏を返せば実力者の残留が厳しくなったということなのかもしれない。
文 / 柴田雅人