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安田記念(GI 東京芝1600m 6月3日)ダイワメジャーが香港勢を迎撃態勢

 日本vs香港。アジアマイルチャレンジに組み込まれた近年の安田記念の図式は、いたって明快なものになった。今年も4頭の香港馬が参戦するなか、日本代表として迎え撃つ筆頭格がダイワメジャーだ。
 管理する上原師は「昨年も香港馬(ブリッシュラック)にやられた。特にマイルは層が厚いので侮れない」と意識は国内勢よりも、香港馬に向いている。それはそうだろう。近年の安田記念は一昨年2着、昨年は1、3着と香港馬に牛耳られているのだから。
 一方で、上原師の言葉を咀嚼(そしゃく)すれば「もう日本には敵はいない」という解釈もできる。事実、昨秋以降は5戦3勝(うちGI2勝)。明らかに適性距離の範ちゅう外だった有馬記念でもディープインパクトの0秒6差3着と善戦している。さらに、前走のドバイ・デューティフリーでは初めての海外遠征だったにもかかわらず、正攻法の早め抜け出しで3着。世界の強豪相手にも力を示した格好だ。
 「過去にも海外遠征でガタッときた馬が何頭かいたが、着地検疫もうまくいって、向こうでもいい感じだった」と上原師はメジャーの適応能力に舌を巻く。気になるのは遠征後の疲労だが、「長時間の移動、さらにレース後すぐに帰国と、ハードスケジュールだったが、元気に帰ってきた。この中間は疲労回復に重点を置き、馬体減りもない」と、ここまでの調整は至極順調のようだ。
 1週前追い切りではWコースで5F64秒6、上がり3F37秒3→12秒6を計時。530kgを超す雄大な馬体から繰り出されるパワフルなフットワークは迫力満点。豪快にチップを跳ね上げる姿から疲労など微塵も感じられない。
 「前はイライラしたり、神経質なところがあったが、だいぶ大人になった。若いころは反応させなければ動かなかったので(5F)62秒台をメドとしてきたが、最近は馬任せに63、64秒台が出れば十分。アンカツ(安藤勝騎手)さんも力を引き出せる乗り方が、すでに頭に入っているからね」順調な仕上がり具合に、指揮官の顔からは自然と笑みがこぼれる。
 貴重な海外遠征の経験に加え、ここにきての精神面の成長も著しい。昨年から数段スケールアップしたダイワメジャーにとって、“東アジア”という地域は狭すぎる。香港馬撃退は、“世界”に向けてのデモンストレーションにすぎない。

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